長所と短所
先輩の話。
小学校高学年のとき
授業で「あなたの長所、短所を書きましょう。」という時間があった。
自分の長所と短所・・・
えんぴつを握り、書き始める。
長所はすぐに書けた。でも短所はその頃、見当たらなかった。
回答用紙を集め、先生が一枚一枚読み上げた。
「マツダくんは・・・長所が顔ね」
クラスのみんなが笑った
その当時、顔が面長だったので顔と書いた。
そう、長所と短所をそのまま「長いところ」と「短いところ」だと思ったのだ。
自分の体を見回して、長いところと短いところを探しまくった。
長いところ:顔、足
短いところ:空白
長所と短所の意味が分かると、とても恥ずかしくなった。
大人になった彼に「ちなみに今の長所と短所はどこですか?」と聞くと
「もうその質問怖い。」と苦笑い。
どうやらマツダくんは大人になったようだ。