背も大きくなく、体重が軽い自分がなぜJ1リーグでプレーでき、決定率NO.1になれたのか。



このタイトルどうですか?笑

新聞で見ましたが、今年のJ1リーグでシュート打った数とシュートを決めた数での決定率がNO.1だったみたいで、(びっくりしている)こんな感じのタイトルにしてみました。


自分と似たような選手に参考になればと思い、自分なりの考えを書いてみましたので少し長いですが、興味がある方はぜひ読んでみて下さい。


166㎝、55kg。
これが僕の身長、体重です。
この身長、体重を見てみなさんはどう感じますか?

僕より身長が低い選手は何人かいたことがあったので、僕より体重が軽い選手がいるのか、1番軽い選手って誰なんだろうと、2021年度の選手名鑑を見てみました。



体重が軽いランキング。
第3位
コンサドーレ札幌チャナティップ選手
158㎝ 56kg

サンフレッチェ広島 池田柚生選手
167㎝ 56kg

第2位
大分トリニータ 町田也真人
166㎝ 55kg

第1位
サガン鳥栖中野伸哉
167㎝ 49kg


1番体重が軽いのは、サガン鳥栖の中野選手でした。
自分は2番目でした。

番外編として、50kg台はその他に6人でした。
(色々間違えてたら教えて下さい)

ちなみに1番体重が軽いJリーガーを目指してるわけではありませんよ。


僕は、プロに入ってから60キロを目指していましたがなかなか増えていきませんでした。

体を当てられた時に耐える力や全体的なパワー不足を補うために体重を少しでも増やさないと、と自問自答する日々を過ごしていたんです。

そして60キロを目指している中でなぜ60キロを目指さないといけないのか。
60キロを超えたら強くなるのか。
60キロを超えたら変化があるのか明確な答えなんてないなと思いはじめました。

だったら無理に増やさなくてもいいのでは?
と考え方を変えてみました。

(ただありすぎは良くないとは思いますがないよりはあった方がいいと個人的に思っています。用は自分にあっているか、ですね。)


そこで自分が突き詰めていくべきプレーをとにかく突き詰めようとプレーしました。


その中で3つ上げてみます。

①敵に体を当てられないプレーへの特化。

②守備時、自分の形で奪いに行く。自分のタイミングで勢い良くぶつかる。
又は、つつく。


③パワーがない=パワーがいらない場所へポジショニングをとる。
パワーが伝わるシュート、意外性のあるシュート(ダイレクト)への特化。


この3つに焦点を当てました。

この3つが自分のサッカー選手として生きていく大事なポイントです。


まず①ですが、
とにかく相手の間に立つことを意識しています。(中間ポジション)

相手より先に動く。
「足が遅くても、先に動けば良い。体が弱くても当たらなければいい。」

自分次第でハンデを長所にも短所にも出来る!

ポジションにもよりますがこれは、サッカーならではだと思います。


自分のプレー集を見てみると自分の良いプレーというのは、ワンタッチ、ツータッチでボールを捌けている時。

キープをするという能力が自分には欠けていると思っているので、それ以上のボールタッチがあると取られているケースが多いです。


「止めて蹴る。」
「ダイレクトの技術。」
これが攻撃時の僕の生命線です。


次に②ですが、やはりこの体型だと守備のことを指摘されがちです。
いわゆる「球際」

「弱い」「戦えない」と判断されるのがとても悔しいんです。

その中で体をぶつけるタイミングを僕は重要視しています。

攻撃でもそうですが、守備でもタイミングが大事です。

特にプレスでは、ここに来るだろうという予測の元、先に走り出しボールが来るころにはアプローチ出来ているようにすることと、
トラップした瞬間、
又はトラップしてボールを蹴る瞬間
を狙っています。

プレスに行く選手にボールが渡る時にこれらを判断しながら走っています。

体をぶつける時もタイミングが大事です。
自分が体重を乗せてぶつかれる時その時を常に狙っています。

ただここでの注意点として、相手も体重を乗せてぶつかってこれるタイミング、いわゆる同じタイミングでぶつかる。これだと負けます。

なので相手がぶつかって来れないタイミングでこっちがぶつかります。

ジェフ千葉時代のエスナイデル監督に、
ヤマトは獲物を捕らえる力を持っている。
1番プレスが上手い
と言ってもらえたことが今でも自信になっています。


それともう一つ。
「ボールをつつく。」です。

相手に触れないでボールだけをつつく。
ボールをつつく技術もサッカーでは大事な技術かなと思います。

ボールを扱うことだけが技術ではありません。

守備の技術、ヘディングの技術、コーチングの技術。大事な技術がいっぱいあります。

そこは勘違いしてはいけない。



ここまで長くなりましたが次が最後の③です。

自分の得点パターンですが、ペナルティエリア外からのゴールというのはJ2も含めて全総得点31点のうち1点しかなかったと思います。(2016年アウェー北九州戦)

ということはペナルティエリア内にどれだけ入っていけるか。
そして
ペナルティエリア内でどれだけその瞬間をモノに出来るか。
を意識しています。


そしてもう一つ。
ゴール前は混戦です。
トラップが少しでも大きくなるとシュートチャンスを逃してしまいます。

なので僕がとにかく意識したのは
「ダイレクトでのシュート」
「浮き玉のシュート」

です。

ダイレクトや浮き玉のシュートというのは力強く打たなくてもパワーが伝わります。

どんなボールもダイレクトで打つ練習をジェフ時代の四年目にとにかく練習しました。

ここで自信をつけ、自分のゴールを取るスタイルが確立されたと思います。

今年の試合でも浮き玉のシュートやダイレクトでのゴールが多かったと思いです。

ペナルティエリアに走り込む走力とポジショニング。
ゴール前での限られた時間の中、正確にシュートを出来る技術と自信。


これが自分が今年8得点とれた要因です。


ここまで長くなりましたが、最後まで見て頂いた方、有難う御座います。

最後に自分がもっと上のレベルに行くには、「ターンをして前を向くこと」
だと思っています。

来年はそこにも意識を向けていき、レベルアップを測っていきたいと思います。



今回のnoteで少しでも自分のように小柄で体重が軽い選手が活躍出来るようなヒントになれば光栄です。

町田也真人

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