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[日記]2020年4月21日(火)

 今日は厳しい。いろいろなことが上手く回らな過ぎる。「責任」が物体であるならば、掴んで「虚無」をめがけて投げつけたくなる。溜飲を下げられない。喉元過ぎれば熱さを忘れるというが、食道でも胃でも熱さは感じるし、腹の虫がおさまらないことだって分かる。怒りや不満は、体の中心や内部で発生する事象らしい。だから、沸々と怒りが湧いてくるのか。腹わたは煮えくりかえるし、腹が黒い自分が顔を覗かせることだってあるのだ。

 一度投げた責任は戻ってはこない。それはそうだ。「虚無」に向かって投げつけるからだ。今回は堪えて、腹の虫をおさめることにする。煮えくりかえった腹わたに、冷たい牛乳を注ぎ込む。じゅっと音を立てて水分は蒸発していくが、徐々に沈静化してゆく。

 居間の仮設職場と台所を往復して1日が終わる。せめて第三の場所をと思い、白紙の方眼用紙を開いている。このマス目ひとつひとつに言葉を埋めていくことが、場所として機能していることに安堵を覚える。懐が深い。

 明日の天気を調べないまま眠りにつく生活が定着しつつある。この先、天気予報は意味をなし得るのだろうか。それこそ、他ならぬディストピアだ。

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