矢野

アロマンティックで既婚者

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恋せぬふたり#4

カズ「家族(仮)って言われても、それカップルと何が違うんだ」「今の感じ、カップル以外無理だって」「世間から見たらそういう関係にしか見えねえんだって」 カズの遠慮のなさや不躾な感じはツイッターのTLでもかなり批判に晒されているが、マジョリティの素朴な疑問をブレーキをかけずに描こうとしたら、まぁ、あんなもんだろうなとは思う。一話でも咲子の距離感の近さが槍玉に挙げられていたが、あれと同様、それくらいの勢いを持つキャラクターでないと物語が進行しないし、お違いの価値観を分かりやすくぶ

    • 恋せぬふたり#3

      何かを明言すること、しないこと、がテーマだと思った。 「作品中に性描写のシーンがあります。」 この注意書き、性嫌悪の視聴者がいることを見越して付けたんだな、まぁそうだよね、ぐらいの感じでサラッと流したんだが、これ構造的に結構面白い。というのも、あの程度の描写だったらフツーにドラマで全然出てくるし、洋画なんてもっとキッツイのがゴロゴロある。客観的にはあんなもの、別に全然注意書きなんていらないんだろうけど、「あの程度でも嫌悪感をおぼえ、耐えられない人がいる」「ドラマ作品を見て

      • 恋せぬふたり#2

        長文になってしまった。作中のセリフが間違っていたら指摘ください。 高橋「やっぱり、正直、うまくいかない気が…。」 予想より軽いノリで同居が始まったので驚いた。思慮深いがゆえに慎重な高橋とは対照的に、ここでも咲子は一貫して楽観的な思考を貫く。とはいえ、咲子は元々実家を出るタイミングだったし、高橋も元々部屋が余っているので、同居をスタートさせるハードルが低いのも確か。(これがそれぞれ賃貸に住んでいた、とかだと、契約更改するに足る十分な理由がないと踏ん切りがつかない。) 高橋

        • 恋せぬふたり#1

          感想 ・失恋したぐらいで仕事を休んで部署異動希望を出す後輩(仕事を舐めるな)や、先約の友達よりヨリ戻した元カレを優先する友達、こういう「優先順位の違和感」が生じることがマイノリティへの入り口だったなぁ、と思い返した。 →彼女より友人を優先するようなことを繰り返していたらフラれてしまった。先約だったんだから当たり前だろ。 ・同時に、恋愛を基本とした文脈の世間体、恋愛トークになったときの取り繕い方、「恋愛とかもういいや」と発言した友人への屈託ない信頼、このあたりのアンテナや経

        恋せぬふたり#4