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2022年3月の記事一覧

1分読書メモ:社会人10年目の壁を乗り越える仕事のコツ

社会人10年目前後の「多くの悩みを抱えつつも、キャリア上の最も大切な時期」を「キャリア思春期」として、この期に訪れる壁をどう乗り越えるかという内容。 「スキル」 「キャリア」 「職場環境」 「マネジメント・リーダー」 「時代の変化」 の5つの壁に関して計50個のコツを書いてくれている。 キャリアについて悩みがあるわけではなかったが、私自身もそろそろ社会人10年目に差し掛かるので、どんな内容が書いてあるのか気になり手に取ってみた。 その中で一番印象に残っているのは「職場環

1分読書メモ:20代で得た知見

著者は真夜中乙女戦の原作でもあるF氏。 著者が「20代の内に知っておいた方が良いことは何ですか?」と数百人に訊ねて得たものと、著者自身の知見をまとめたエッセイ集。 エッセイの数は183あり、1つは大体1ページに収まる文量だが、どれも学びが深くて読み応え十分。 個人的に印象に残っているのは、以下の2つ。 49:大前提として人は、食事したのもしか排泄できません 人は自分が優しくされた方法でしか、人に優しくできない。 自分が救われた方法でしか、人を救えない。 人は見聞きした言

1分読書メモ:THE TEAM 5つの法則

一見すると正しいように思える、以下のチームに対する考えは、誤った思い込みであるとして、これらの誤解を解くという内容。 「目標を確実に達成するのが良いチームだ」 「多様なメンバーがいるチームが良いチームだ」 「チームはコミュニケーションが多ければ多いほど良い」 「みんなで話し合って決めるのが良いチームだ」 「メンバーのモチベーションを高めるためにはリーダーが情熱的に語りかけることが大切だ」 上記の5つは、本書を読む前は「いやいや正しいだろう」と思っていたが、読んだ後は「なる

1分読書メモ:世界最高のコーチ

マネージャーのためのコーチングの本。 コーチングの目的やポイント、すぐに使える対話の例等を丁寧に解説してくれている。 個人的にじっくりと読んだのは「チームをハイパフォーマー集団に変える」というパート。 「メンバーが自分で目標を決められるようになるためのサポートを行っていくのがマネージャーの仕事である」 というは自身にとって新しい視点だった。 ※アンダーパフォーマーは自分で目標を決められない 目標を決める=自発性を育む ために自分に何ができるか、本書を参考に現場で活か

1分読書メモ:人生を変えるモーニングメソッド

「全ては、朝8時までの時間の過ごし方で決まる」として、朝の過ごし方に焦点を当てた内容。 本書の主な主張は以下。 ・朝を成功させることが集中力と生産性をアップさせる ・朝を非生産的かつ月並みに過ごせば、人生もそれに準じたものになる それに加えて「朝何をするべきなのか」「どうすれば朝起きれるようになるか」というところに対しても具体的に記載してくれている。 本書は、内容もさることながら言葉選びも秀逸で、「グサッ」っと刺さるものが多かった印象。 中でも 「スヌーズボタンを押す

1分読書メモ:すみません、金利ってなんですか?

「すみません、金利ってなんですか?」とタイトルにあるように、金利、日銀の役割、複利、源泉徴収、年末調整、確定申告、控除、株、為替、NISA、iDeCo、年金等の、お金にまつわる「いまさらこんなこと人に聞けない」という事柄について丁寧に解説してくれている本。 よく耳にするけど意味を説明しろと言われたらできないキーワードが多く登場するので「そうそう、これが知りたかったんだよ」とついつい言ってしまう。 ビジネスマンとしては必須知識を揃えることが出来る教養書であると感じた。 非常

1分読書メモ:チーズはどこへ消えた?

2匹のネズミと2人の小人のチーズ(手に入れた幸せ)をめぐる物語。 初版は1998年と20年強昔だが、アップルやIBMなどのトップ企業が次々と社員教育で採用しているいう。 わずか100ページ足らずと短いが 「変化に恐れるのではなく、変化を受入れ求めていくことがいかに重要か」 というメッセージが、その短い物語の中につまっている。 無くなったチーズを悔やんでいつまでも同じところに居座るのか、失ったものではなく手に入るものの事を考え続けて新たなチーズを探しに行くのか。 外から見て

1分読書メモ:これからの「正義」の話をしよう

幸福の最大化(功利主義)、自由の尊重(自由至上主義)、美徳の涵養(共通善に沿っているか)という3つの視点から、正義とは何かを考える内容。 幾つもの思考実験が登場し「自分だったら何を正義とするか」を深く考えることができるので非常に面白い。 本書に出てくる思考実験の中で有名なのはトロッコ問題だが、考え抜いて自分なりの正義で答えを出したとしても、「死ぬのが自分の友達だったら?」「死ぬのが5人ではなく1000人だったら?」「暴走したトロッコを止める方法が目の前にいる人を突き落とす

1分読書メモ:行動最適化大全

「全ての行動には最も効果が出る時間帯が決まっている」という切り口で、世界の最新の研究データを元に、日常生活における改善点やポイントを解説してくれている。 イラストと文章の2部構成になっていて、イラストを見るだけでも何を直せばよいかのポイントは掴めるので「本を読む時間が無い」という人にとっても非常に優しい構成になっている。 各項目毎に根拠や追加情報等の文章は詳細に用意してくれているので、特に気になる項目に関しては理解を深めることが出来る。 個人的に目から鱗だったのは「午前

1分読書メモ:イシューからはじめよ

著者はヤフー株式会社のCSO(最高戦略責任者)を務める安宅和人さん。 仕事の生産性を上げるためには、課題に対しての「解の質」を上げるよりも、そもそも何に対して答えを出すかという「イシュー(課題)の質」を上げることの方が重要であるというお話。 以下、本書の代表的な考え方 ・「問題を解く」より「問題を見極める」 ・「解の質を上げる」より「イシューの質を上げる」 ・「知れば知るほど知恵が湧く」より「知りすぎるとバカになる」 ・「一つ一つを速くやる」より「やることを削る」 ・「数

1分読書メモ:「有名人になる」ということ

勝間和代さんが「有名人になるということの本質」について書いた本。 印象に強く残っているのは、「有名になる」ということ自体をビジネスと捉え、有名になるためには自分を商品として世の中に売っていくという視点。 自分をある商品と捉えて、その特徴を把握し、どのセグメントのどの顧客であれば受け入れられるのか、そのチャネルを使ってどのようにアプローチすれば売れるのか、その仮説を作りPDCAサイクルを繰り返し、有名になるまで「じゃんけん、じゃんけん、またじゃんけん」の精神で続ければ必ず有名

1分読書メモ:なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?

「コンサル一年目が学ぶこと」にて本質を追求するための参考図書として紹介されていた本。 タイトルは「なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?」だが、ゴッホとピカソの逸話は少ししかなく、ほとんどはお金、価値、信用といったものの本質について論じている。 個人的には、お金とは直接関係がない「使命を見つけるための最良の方法は、それを探すことではなく使命でないもの(私心・私欲)を徹底的に削ることである」という話が一番印象に残っている。 この話から「本質を見つけるためには、実はそ

1分読書メモ:問題解決プロフェッショナル 思考と技術

ビジネスマンにおいて必須である問題解決能力をテーマに書き上げられた本。 問題解決のための2つの思考(ゼロベース思考、仮説思考)、2つの技術(MECE、ロジックツリー)、それを統合した1つのプロセス(ソリューション・システム)について、丁寧な説明と豊富な具体例でまとめてくれている。 最後のソリューション・システム以外は耳にしたことはあって、大体の概略は押さえていたが本書を読んで更に理解が深まった。 以来、私の家庭では何か課題を考える時はPCを取り出してモニターにロジックツ

1分読書メモ:WORK 価値ある人材こそ生き残る

仕事の考え方に関して、ここ最近で一番衝撃を受けた本。 本書を読むと、オビに書いてある「目の前の仕事に全力を尽くすことがあなただけの価値に変わる」という意味がよく分かる。 中でも自分株式会社という考え方はこれまでの視点を大きく変えた。 ------要約------ 自分株式会社は、あなたの経験を使って売上を伸ばしていくというビジネスモデル 故にあなたの経験は資産になる 今所属している会社はあなたの一番のお得意先 あなたが所属する会社は、自分株式会社が一番喜ばせなければならな