中島健人さんのVoice of K、聞きました??

聞きました?? って言ってもジャニーズの有料ウェブコンテンツ内なのでジャニーズタレントのオタクしか聞かないと思うんですが、ポエトリーリーディングが好きな人は是非聴いてほしいです。

簡単に説明すると、

  • ケンティーことSexy Zoneの中島健人さんが自身の有料ブログで音声コンテンツ「Voice of K」を発表した

  • Voice of Kはケンティーが作った音声コンテンツで、BGM付きのポエトリーリーディング

  • おそらく音楽や詩もケンティー作

  • 現時点では朝・昼・夜をイメージした3コンテンツが公開中

って感じです。

3つとも聞いたところ、もうすごく好き

たとえば朝の音は軽やか。でも明るく爽やかすぎるってわけじゃない。朝聞いたときに「朝から元気だね……」とならないちょうどよさです。詩は俯いていた顔を上げさせてくれるような印象で、こんな風に詩的に朝の世界を見て、しっかり挨拶をして1日を始められたら、毎日はもうちょっと素敵になるんじゃないかなあと思えます。

昼はバリキャリウーマンの気持ちで聞きたいかっこよさ。ドラマ「彼女はキレイだった」でケンティーが演じた雑誌の副編集長・長谷部宗介を彷彿とさせます。タイムズスクエアとかが似合いそう。ニューヨーク行ったことないけど。

夜は高級プラネタリウムのようなイメージから始まります。大自然の満天の星空というよりは人工的なプラネタリウムなんだよなあ。でも終わる頃にはふわっと宇宙規模に飛んでいる。東京の、人工的な光にあふれた街の一室から宇宙に飛んでいく。そんな感覚です。

……などなど、世界観をイメージさせてくれる音や詩、読み方が好きです。「声、世界観、音楽を織り交ぜながら構成した」とのことで本当にその通り。今までのコンテンツをふまえるとたぶん全てケンティー作だと思いますが、仮にそれぞれの制作を外注していたとしても、最終的にこうやって構成するプロデュース能力や声、読み方にやられます。

音声コンテンツを作ろうってなったら、他のジャニーズタレントもウェブに載せているラジオコンテンツやアイドルみあふれる胸キュンボイスがまず頭に浮かびそうです。でもポエトリーリーディングに行くんだなあ、中島健人さんは。
(ご本人がポエトリーリーディングだと思ってやられているか分からないのでこの表現が正しいかは怪しい。)

同じ詩も読み方によって違うものに聞こえるのがポエトリーリーディングのよさだと思っておりまして、音楽がつくとなおさらイメージが豊かになります。そんなポエトリーリーディングの魅力が存分に発揮されている。作曲も作詞も芝居、あるいは声での表現もできるからこそ一人でやれるわけで、中島健人という人のスキルをめちゃくちゃ生かしている。

音の日(12/6)に合わせてリリースしたところも好きでした。コンテンツのリリース時期はちゃんと考えているんだと以前話していましたが、今回もまさに。ちなみになぜ12/6が音の日かというと、エジソンが世界で初めて蓄音機による録音・再生の実験を成功させた日だからなんですって。初耳学。こういう雑学にも出合わせてくれるケンティー、セクシーサンキュー。

こうやってケンティーが新しい企画を始めてリリースまで持ってきているのを見るたびに、いち会社員として尊敬の念を抱きます。特に今回は、精力的に取り組んできた動画編集や写真撮影とは異なる新しい領域の開拓。もともと作詞も作曲も芝居もしていたとはいえ、新しいコンテンツ作りではあるわけで。その新たな一歩に敬意を表したいです。

しかしね! 公開から数時間経った今でこそ冷静に「敬意を表したい」とか書いてますけど、今回はそういう裏側への敬意よりまず先に「めちゃくちゃいいじゃん!! これ続けてください!!!!」の感情が来ました。よすぎて。個人的に刺さりすぎて。

さらに滑舌や緩急に磨きがかかったらもうとんでもなくいいものになるんだろうな。普段あんまりリクエストの感情を抱かない受け身オタクなんですが、これは少なくとも何回か続けてほしいです。何卒……いっぱい聞きます……。