25歳の1年間に感じた聡明さに愛と敬意を込めて

11月27日は松島聡さんのお誕生日。本日11月26日は、聡ちゃん25歳最後の日です。

この1年間の聡ちゃんのことを振り返るならば、マリちゃんの卒業に触れないわけにはいけません。しかし、卒業のことを思い返すとそれだけで話が終わりかねないので、今回はあえてその後の約11カ月の間の活躍のほうに目を向けます。

新しいことも続いたこともあった個人のお仕事

今年は個人のお仕事がぐっと増えた1年でした。テレビドラマだけで「記憶捜査3」「帰ってきたぞよ! コタローは1人暮らし」「紅さすライフ」の3本。コタローのスピンオフ「佑どののジブン探し」では主演。エンドロールの最初に「松島聡(Sexy Zone)」と流れてきたときは、本編でぺしょぺしょに泣いていたのに加えてさらに涙が出ました。

テレビのほうでいうと、最近楽しみなのはやはり「ザ!鉄腕!DASH!!」。聡ちゃんの人のよさを改めて感じられてにっこりしています。真面目で一生懸命な聡ちゃんがお茶の間にウケないわけがない。

「ニノさん」のもう中さんとのロケも真面目に一生懸命にやった結果が面白くなっちゃってるわけで……。聡ちゃんの人あたりがよくて一生懸命なところ、あとゲラなところがいろんな人に愛されてほしいです。

雑誌「装苑」の掲載も聡ちゃんならではのお仕事だったなあと思います。自分の道を道を切り拓いている。

CM関連ではPEACH JOHNで聡ちゃんプロデュースのルームウェアが出たり、しずおか元気旅の動画は第2弾が決まったり。個人的にはしずおか元気旅がきっかけで母娘静岡旅に出かけ、おかげさまで楽しい時間を過ごせました。

DASHのような新しいお仕事が来ただけでなく、ドラマやCMなど、過去のお仕事の流れを汲んだお仕事もあったのが印象的です。社会人としては聡ちゃんのほうが大先輩ですし全然違う世界で働いていますが、同世代として自分も次の仕事を呼べるような働きぶりをしたいなと思います。

そして忘れてはならない、というか忘れられないのが初の個展、「松島聡 コ。展」。感想は別で書いたのでここでは繰り返しませんが、ファンの贔屓目を除いたとしても私の人生に確実に影響を与えてくれました。作品を見ている間は胸が詰まる瞬間もあるけれど全て見終わって出た後にはちょっと息がしやすくなっている。そんな時間でした。

この1年間で感じた聡明さと覚悟

25歳の聡ちゃんを応援する中で特に印象的だったのはその聡明さです。

たとえば「コ。展」では、経験や感情をきちんと外に出して眺めて、捉え直せる人なんだろうなと思いました。配信で自分が「落ちる」瞬間のことをフラットに話していたときもそうです。しんどい瞬間の話を一つの事象としてフラットに見て語るというのは簡単なことではありません。それができるのは聡ちゃんのすごさだと思います。

同様に聡ちゃんは冷静だなあと思ったのが「日経エンタテインメント!」2023年5月号のインタビューです。活動休止前後で変わった風磨くんとの関係性のこと、上3人にもっと自分のことを話してほしいこと、そしてマリちゃんのこと。これだけきちんと話せるのは自分なりに物事をかみ砕いているからでしょう。まさに名前の通りの聡明さです。

そうやってかみ砕けているからこそでしょうか。聡ちゃんからはしっかりとした覚悟を感じることがあります。今年で言えば一番そう感じたのはマリちゃん卒業のとき。卒業旅行でボロボロ泣いていましたし卒業後のインタビューを読んでも大きな喪失感はあったと推察しますが、マリちゃんを送り出す気持ちのブレなさを見て、もうほんっっっとうに考えて考えて卒業発表の日、そして卒業の日を迎えたんだろうなと思いました。

ソロ曲「Turbulence」も、「背を向け逃げ出したっていい」と分かったうえで自ら乱気流の中に身を投じる覚悟の歌だと解釈しています。

いろんな選択が見えている中で何かを選ぶのは、与えられたことをひたすらやり続けることや「自分はこういう立ち位置だから」と枠に収まるのとはまた違う苦しさがあるはず。「コ。展」の「いばらの道」に書かれていた「『らしさ』を言い訳にせず」という話はこういうことだったのかなあ……なんて思います。

こんな風に物事をきちんと咀嚼できて聡ちゃんはすごいなあと思うのですが、先日のSO GOOD DAYで自己分析の難しさについて書いていたのを見ると、自然とそうできるというより意識的に内省を重ねてきちんと向き合っているのだと想像します。だからこそすごいなあと思うんです。簡単にできないことを粘り強くやれるのは一つの強さです。

過程を見せる強さ

もう一つ強いなあと思うのは、ファンに対しても自分が悩んでいることや弱みについて話してくれるところです。

もちろんファンに言えないこともたくさんあるでしょうけれど、過程も見せてくれるタイプのアイドルだと感じます。もちろんファンとの関係性も他人との関係性も人それぞれなので、悩みを打ち明けられることが唯一の正解ではないでしょう。でも誰にも頼れずに取り返しがつかなくなるよりはちゃんと人を頼るほうがいい。そして聡ちゃんはそれができる(できるようになった)人なんだろうなあと思います。

だから聡ちゃんを見ていると、ちゃんと人に頼ることを覚えるほうがいいなとか、こうやって前に進んでいけばいいんだなとか、気づかされることが多々あります。隣かちょっと前を一緒に歩いてくれているような感覚があるんです。

自分はすぐアイドルを北極星に喩えたり星座に喩えたり光に喩えたりしてしまうオタクで、その「いつもそこにあるのに手は届かない」みたいな距離感を含めてアイドルが好きです。聡ちゃんもそんな光の一人ではありますが、もっと近くにいるような感覚を覚えたこの1年でした。「コ。展」で「Draw your Life」とこちらに投げかけてくれるところからもそんな距離の近さを感じました。

いやまあもちろんただのアイドルとオタクって言われたらそれはそうなんですけど! 別に直接何かできることはないんですけど!!

でももし聡ちゃんが悩んでいるときは何かできたらいいなあと思う今日この頃です。いつも助けてもらっている身として。

声を好きになってくれてありがとう

もう一つ書いておきたいこと。それは「自分の声を好きになってくれてありがとう!!!!!」です。

聡ちゃんは声がいい。歌で聞くときもお芝居で聞くときも聞き取りやすくて好きです。いつかナレーションの仕事が来たらいいなと思うレベルで心地よい。

「コ。展」の動画でも改めて思いました。「松島聡 コ。展」の声のよさよ。

聡ちゃんの声が好きな身としては、声に自信がなさそう(なかった)と思われるインタビューを読むたびに「自信を! 持って!!」とうちわを振りそうになっていたんですが、自分の声を好きになったという話が聞けてよかったです。

林檎さんに『声がいい』と言ってもらえたんですが、それもすっごく嬉しかった。僕、自分の声が好きじゃなかったから。去年、舞台『こどもの一生』をやったときに演出家のG2さんにも言ってもらったけど、今回改めて自分の声が好きになれました。これも自分の中ではすごく大きな変化。

https://dot.asahi.com/articles/-/202494

Sexy Zoneは声も個性的だから、ユニゾンでもこれは勝利、風磨くん、ケンティ(中島)の声って分かるけど、僕の声は埋もれちゃうんですよね。今まで僕は、それを「個性がないんだ」とネガティブに捉えていたんです。変声期の前には、僕の声にも個性があったから。だけど「Cream」を聴いてくれた友達がが「聡の歌声は、個性はないかもしれないけど、まとまりを作れるよね」と言ってくれたんです。「聡の声があることによって、個性がいい具合に中和されてる。安心して聴けるから、それを武器にしたらいいんじゃない?」って。

MG vol.17

昨年の「こどもの一生」でのG2さんからの言葉、ご友人からの言葉、そして「本音と建前」での椎名林檎さんからの言葉を経てついに……よかった……。

好きな人の好きなところを好きな人自身も好きでいてくれる。それはやっぱり嬉しいことです。自分の声を好きになってくれてありがとう。

個性的、だけどバランサー

声の話目当てでMGのインタビューを読み返していたら

「松島がいることでなんかまとまりがあるよな。いろんな面でバランサーだよな」と思ってもらえる、そんな立ち位置でいられたらいいなと思うんです。

MG vol.17

という話がありました。

たしかに聡ちゃんはこんなにも「個」を感じさせる才能にあふれているのにグループではよきムードメーカーなんですよね。勝利くんとは違うタイプのバランサーです。ファンからグループやメンバーがどう見えているかをすごく気遣ってくれているように思います。

グループのInstagramの更新も多いですし。

リリース週にはお店に行きますし。

ふまけんの写真も上げてくれますし。(それにしても聡ちゃんの写真フォルダの中身が気になる)

ファンやグループのことを思ってやりたいことを押し殺す必要はないと思いますが、聡ちゃんの陽だまりのような優しさは心強いです。いつもありがとう。

26歳の1年間も聡ちゃんにとって実り多き日々になりますように。でも無理はせず! ぜひ体と心の健康第一で!!

同じ1997年11月生まれより、愛と敬意を込めて。