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『ぼくらの戦争なんだぜ』 高橋源一郎

『ぼくらの戦争なんだぜ』ちょっと分厚い新書なんですけど、
面白くって時間を忘れて一気に読み終えました。

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かたくなく、平易な文章で戦争について説いていく・・・

その思索の旅は、どこに連れられていくのだろうか?

ワクワクする読書体験でした♪

戦場なんか知らなくても、ぼくたちはほんとうの「戦争」にふれられる。

著者はそう語ります。

●教科書を読む。

●「戦争小説」を読む。

●戦争詩を読む。

そうしていると、


人びとを戦争に駆り立てることばの正体が見えてくるというのです。


丹念に丁寧に読み込んでいきます。

著者は一つだけ「戦争小説」を選べと言われたら、『野火』を選ぶというのだ。

(僕はまだ『野火』を読んでない・・・早速Amazonでポチりました・・・)

戦争という大きな経験の場合、語るべきたくさんの人がいます。

しかし、みんな同じようなものになってしまうのだそうだ。

大きな経験を個人的な経験に繋げなければならない。

公から個を紡ぎ出す作業が必要になってくる。

それに成功しているのが

向田邦子さんのエッセイ、

林芙美子の放浪記など(僕はこれもまだ読んでいない・・・)



毎年、夏になると、戦争を考える本を何冊か読むのですが、

語り口が真面目なものが多いんですよね。

しかし、これは本当に参考になりました。

もっと戦争について考えられるよう、勉強していきたいと思います(真面目か!)




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