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「新春舞踏公演」とNoism

明けましておめでとうございます!
って今年3回目の投稿になりますが、今年の抱負としまして、
ダンス(コンテンポラリーダンス)の公演を観る!
とのことを個人的にあげていまして、ダンス通にもなってみたいなということを思っているのです。私がこのコンテンポラリーダンスに出会って結構経ちますが、思いのほか深い深い世界で、かなり往生しております。
この年末年始には、下の2冊の本を読了しました。


年末年始に読んだ本

『欲望と誤解の舞踏』と『土方巽の方へ』という舞踏についての2冊です。
あるダンス評論家の人に聞くと、「舞踏は沼だよ」なんて返事が返ってきました(笑)それほど、奥が深い世界なのでしょうね。よくわからないことがたくさんありますし、難解ですが、自分なりに今後、言語化していけたらいいなと思っている次第でございます。

新年明けてから、早速、2本のダンス公演を観てきました。
まずは、『石井則仁 新春舞踏公演』です


新春舞踏公演

石井則仁さんとは、ありがたいことに、懇意にしていただけていて、もうかれこれ8年くらいの付き合いになります。山海塾にも所属されておられて去年の白塗り散歩会なんかも企画されていて僕も参加させてもらいました。もちろん山海塾の公演も毎回楽しみにしております。この度、単独企画公演でこの規模の公演をするのは初めてということで、何より新春から縁起が良さそうなので、観にいくことにしました。
3部構成になっておりまして、まずはゲストの太鼓奏者・辻祐氏による、
太鼓演奏。これはもう、見事な太鼓パフォーマンスでした。
そして、石井氏が一人で踊る、舞踏版三番叟(さんばそう)を拝見。
とても興味深い作品でした。神仏に捧げる厳かな意味もあるのでしょうか。白塗りで、仮面を被ったりしたシーンもありました。さすが場数を踏んできている方であり、とても厳粛な演技と場になっていたと思います。
そして、2020年に結成されたという石井舞踏組の3人の上演作品。これも素晴らしかったと言いたいところですが、一人が病気のため出演できなくなったとのこと変わりに石井則仁氏が代役で演技されておりました。
まだ若い集団だけあって、正直言って、石井氏の演技が流石な面があって、他の2氏の演技はまだまだなのかなぁといった印象を持ちました。
いずれにしても、新春に捧げる舞踏ということで、大変厳かに舞踏によって寿ぐ舞台でして、とてもいい気持ちで劇場を後にしました。

そして、次の日なのですが、Noism✖️鼓堂『鬼』という舞台を観ました。


Noism✖️鼓堂『鬼』

このカンパニーのことを、私は恥ずかしながら、昨今知った訳です。
最近出た、下記の本を読んだからです。


『闘う舞踊団』金森穣

金森穣さんの『闘う舞踊団』という書籍です。
これが、またものすごいのです。新潟に根ざした舞踊集団として金森氏が新潟で闘ってこられた18年の記録です。これは本当に読み応えがありましたし、どんな舞台なのか正直、観たことがないので、ちょうどこの新年に神奈川で上演されるというので、観てきましたよ。KAATまで!

第一部が『お菊の結婚』そして第二部がNoism✖️鼓童の『鬼』でした。
なにしろ、Noism 初体験だったのですが、まぁ、鍛え抜かれたプロのメンバーが出演されていることもあり、一分の隙もなく素晴らしいダンス演技の一言でした。
しかし、大劇場だったので、素晴らしいのはいいのですが、ストーリー仕かけにダンス作品が構成・振り付けされていることもあり、ちょっとついていけない面もあったのは事実です。どうもこのプロ集団を結成されているのは素晴らしいことなんですが、僕はなんかあんまり、作品として刺さらなかったなぁ…というのが正直な感想です。
プロすぎるというと変ですが、もうちょっと遊び心があればいいなぁと正直感じました。でも素晴らしいものを観せてもらえて、感無量というところでしょうか。本を読んで行っただけあって、その舞踊団を維持していくご苦労は並大抵のものではないと熟知していましたので、新潟発のこの舞踊団の今後の発展も大いに期待したいところですね。

新年から、2本、いいダンス公演を観させてもらいました。
ありがとうございました。
今後も、ダンスについて勉強をしていきたいと思っています。


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