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2021年「役」抜けて

「役を抜ける」という言葉が存在する事は、もちろん知っていたけれど、
実感を伴う認識に至ったのは、先月半ばくらいからだったと思います。

昨年末に、バタバタバタ!!!!!アワアワ!!!ドタドタドタ!!と、
およそギャグマンガの登場人物のようなドタバタ劇をリアルに演じ、
恐らくは、実際の慌ただしさ以上の慌ただしさぶりを発揮していた私でしたが
2021年に舞台が切り替わったとたん、
どこまでも広い空と、

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さまざまな青の青さを見せてくれる海と、

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緩急つけながら頬を撫でてくれる海風を
毎日感じ、眺める暮らしに、

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徒歩や電車ではなく、車社会の暮らしに、

たとえ顔見知りでなくても、
必ず挨拶を交わし合う暮らしに、

日が沈むと即深夜のような夜の帳を下ろしてしまう集落の暮らしに、
テンポを合わせる練習に明け暮れていたような気がします。


なるほど、これが舞台稽古か。(ちなみに役者経験はない)


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Role(ロール)とはよく言ったもので、
少なくとも2021年4月現在、
地域に根差すというほど切実さを背負う事無く、
どこまでいっても自分次第のテンポで、
むしろ本当の意味で自分自身の足で歩むための
基本的な装備を整える事が至上命題の日々における私の役割は
どこまでもインディペンデントな自由演技の領域に
とうとう一歩足を踏み入れた感はあります。


とはいえ、一つ一つありがたい出会いやご縁にも恵まれ、
本質的には私らしさを失うことなく、
今日も今日とて美しい海と空と、道端の花々にうっとりしながら
生活を営むことができている日々には、結論としてはとても満足しています。

ちなみに、いわゆる「前線」から少し距離を置いた日々の中での気づきも沢山あって、それこそ「働くこと」と「生活」を、その人それぞれの価値観で、Roleを超えて自由演技できる機会がもっと創出できれば、良い意味で社会も寛容で多様にアップデートできるんじゃないかなと、そんな事を今は考えています。

少なくとも私は、もう少しこの自由演技の舞台を楽しんで行く予定です 。何せ「私は何者にもなりたくない」と、そもそもそう思っていた筈なのですから。


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