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【ゲームレビュー】「百英雄伝」の前日譚!キャラクター切り替えアクションRPG!『百英雄伝 Rising』

本作は、RPG『百英雄伝』の前日譚となるアクションRPGで、『百英雄伝』の世界観やキャラクターとのつながりが盛りだくさんのゲームとなっています。

本作の舞台は、オールラーン大陸の辺境にある小さな街ニューネヴァー。この街は目下、地震で地下に古代遺跡が発見されて、魔法の源となるレンズを採掘するために冒険者や商人たちが集まっています。主人公のCJは、スカベンジャー(遺跡漁り)の一族で、成人の儀を終えるためにこの街を訪れるのですが、そこで出会った獣人の傭兵ガルーと、若き町長代行イーシャとともに、遺跡の探索や街の発展に奮闘しながら、遺跡の謎や帝国の陰謀に巻き込まれていくことになります。 

本作で操作できるキャラクターは、CJ、ガルー、イーシャの3人で、それぞれに特徴のある攻撃やアクションを使い分けられます。CJは素早い攻撃と長距離の回避、ガルーは広範囲の攻撃とガード、そしてイーシャは遠距離の魔法攻撃と短距離のワープがそれぞれ得意です。キャラクターの切り替えは、ボタンひとつで簡単にでき、キャラクターの特技を組み合わせた強力なコンボ攻撃「リンクアタック」を繰り出すことができます。このように戦闘は、爽快感と戦略性のバランスが良くて、操作も簡単だから、アクションゲームに不慣れな人でも楽しめます。 

ただ、戦闘が面白くなるまでに時間がかかるのが難点かもしれません。序盤はCJのみを操作することになるから、できるアクションが少なくて単調。2キャラ目のガルーが加入してからは、性能差を利用する必要が出てくるのですが、まだアクションは浅いです。3キャラ目のイーシャが加入してからは、ようやく戦闘の本質が見えてくるのですが、それまでにはすでにゲームの半分程度まで終わっている状況です。全体を通して、装備を強化してアクションの幅が増えてからは、戦闘が楽しく感じられますが、その頃には終盤に差し掛かっている印象があります。

 『百英雄伝 Rising』は、『百英雄伝』の世界観やキャラクターとのつながり、『百英雄伝』の入門編として、ゲームの雰囲気やシステムを楽しむことができるゲームです。ただし、アクションRPGとしての完成度は、まだまだ高くないです。戦闘や町おこし要素にもう少し深みがあれば、もっと満足できる作品になったかもしれません。


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