カフェインと罪悪感と後悔と


妊婦ってものはとにかく罪悪感を沢山感じねばならないように出来てるのだなあとつくづく思う。
妊娠前にあれだけ飲んでいたコーヒーや紅茶も、今や一杯、いや、一口飲んだだけで罪悪感に苛まれる。
まあ一杯ぐらいなら、と自分を自分で慰め続けていないと妊娠はやっていけない。

私は今回で2回目の妊娠となるわけだが、第一子の前の生活ぶりと言ったら酷かった。
不思議と妊娠の度に治まるものの、私は過食嘔吐の摂食障害持ちでいるので、食生活の酷さったらなかった。
飴やグミが自分の中の許可食になっていたので、1日飴を3袋噛み砕き続けていた時期があったり、仕事のストレスで1日2、3回は食べて吐いていたりした。
幸か不幸か、仕事中はきちんと食べなければ周りの女性社員の目が怖かったので、標準体重ぐらいにおさまっていたので周囲に摂食障害を疑われることはなかった。
だから治らずにここまで来ているわけだけれど。

そんなめちゃくちゃな体でも、妊娠出来た私は本当に幸せ者なのかもしれない。
でも当時の妊娠ほど動揺し、後悔したことはなかった。
こんなダメ人間の所に赤ちゃんを迎えてしまったこと、出来ないと信じきっていた自分の愚かさ。
全てぐちゃぐちゃに丸めて捨てたいと、最低な事を考えたりした。
まあそんなダメ人間でも、人一人何とかここまで生かせてこれただけでもすごいと思いたい。子を可愛いとも思えてるあたり、何とか私の中の母性も少しは機能しているんだろう。

今日は梅雨が来るとは思えない程の6月の晴れ間。
こんな気持ちの良い日にだけ昔の後悔を振り返って、2回目という前より余裕のある罪悪感を持って、アイスミルクティーを一杯だけ飲むことにする。


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