虚構


僕はカレーライスが好きだ。
しかし僕の友達はカレーライスは辛くて嫌いだと言った、僕にはそれ理解出来なかった。
辛いのが嫌なら甘口を食べればいいだろうと思ったが口には出せなかった。
僕は友達にカレーライスがいかに美味しいかを懇切丁寧に説明した、しかし彼は辛いものがとても苦手なようで、でも辛いじゃんと一蹴されてしまった。

それがどうにも引っかかってしまい夕食の際に父親にこの事について話してみた。父は「好みは人それぞれだから押し付けるものではないぞ」と当たり障りのないことを言った、馬鹿。。

それを聞いて私は考え、友達は私の中の''カレーライス''ではなく友達が自分自身の中で作りあげた''カレーライス''が嫌いなのではないか、と思った。
ここで気付いたがカレーライスは辛いものもある、一方で甘いものもある。しかし、自分の中の辛い''カレーライス''が嫌いだと言って私の好きな私の中の''カレーライス''を理解してくれないで嫌いだと一蹴する友達に私は苛立っていたのだ。
これは辛いカレーライスが嫌いだと言えばいいところを友達が全てを引っ括めて大きな主語で''カレーライス''が嫌いだと言った為に起こってしまった事だ、友達は何気なく言っただけであって自分の中の偏見にも気付いていなのだろう。
その日は良く眠れた。
翌日、君の言っていたことは自分の中の''カレーライス''を私に押し付けて私の中の私が好きな''カレーライス''を否定した、と友達に言った。友達はすまなかった、以後気を付けるよと言った。
めんどくさいと思ってるでしょ、、、
こんなことに苛立ち不信感を覚えている私の方がおかしいのだろう。

中学生の時に考えた笑える話です☆

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