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What’s The Beginning of Air Energy? 風の時代とは何か?

風の時代とは何か?
2020年末から暫し目に耳にする『風の時代』

どのような釈度で区切られたものなのか?どのような人びとに共有されている言葉なのか?
風の時代について私見を記す。

先ずはじめに、どのような概念で区切られたものなのかを説明する。
時代というからには時間という釈度と切り離すことはできない。
そもそも私たちが共有している時間とは、地球の自転と公転運動、そして軽度と緯度によって決定される座標に由来する。
風の時代も地球と太陽系の天体が関係している。
ここからはホロスコープの話になるが、私はホロスコープの専門家ではないし、既にホロスコープ上の風の時代の定義をご存知の方はここは読み飛ばしていただきたい。
ホロスコープとは地球を中心とした外周に牡羊座から魚座までの十二の黄道十二星座が割り当てられ、どのサイン(星座)に太陽系の惑星が位置するかを表すツールである。
2020年12月22日は240年に一度の天体ショーがあった。
木星と土星の距離がこの三百年弱の中で最も近づいたのだ。グレートコンジャンクション(Great Conjunction)と呼ばれている。
今回のグレートコンジャンクションはホロスコープ上では水瓶座の位置で起こった。
240年前は牡牛座で起こっている。
十二星座は火、水、地、風、この四種類のエレメント(性質)のうち必ず一つを持つとされている。つまり、牡羊座のエレメントは火、牡牛座のエレメントは地、と言ったようにポケモンの水タイプ、炎タイプのように予め決められたエレメントを一つ持っている。
そして、グレートコンジャンクションの起こった水瓶座はまさしく風のエレメントを持っている。木星、土星はホロスコープでは社会天体と呼ばれ、世相や社会との関わり方を示すとされている。二つの社会天体は約200年ごとに異なるエレメント上で近接する。
今回は240年振りに地のエレメントから風のエレメント上での近接が起こり、今後約200年は社会天体が風のエレメント上でしか近接しない。これが風の時代の形式上の定義である。
ここまでがホロスコープに関する話である。


次にどのようなコミュニティで共有されているかについて話す。
上記の通り、ホロスコープ上のクオリティやエレメントにより左右される社会のパラダイムであるため、第一にホロスコープを用いる人々に共有されていることは考えるに易い。
雑破な括りをすれば星占いをする人々である。
また、近年はパワースポットブームなど凡ゆる宗教というコミュニティの枠を超えて、魂や精神といった非物質に対する個人による信仰や精神活動、所謂スピリチュアルと呼ばれる考えた方を共有する人びと、スピリチュアリストたちも天体の周期による世相も魂や精神に影響を及ぼすとし、風の時代についての情報共有を行なっている。

風の時代の計算方法、共有されている範囲を明らかにしたうえで、漸く本題に入る。
風の時代とはどのような時代になると考えられているか?
木星と土星の近接する時期により時代を区切っているということを述べたが、風の時代の前は地の時代であった。地の時代に該当する西暦は十九世紀から二十一世紀の初頭である。この頃に起こった大きな出来事。
産業革命、人口爆発、コロニアリズム、世界大戦、日本においては高度経済成長なとインフラの整備の拡大等が挙げられる。
地のエレメントの特徴として単語を挙げると、物質的、豊かさ、育てる、時間をかける、収斂、慎重、自立、整理、二元論、プラグマティズム、合理化、資本主義、絶対的。
そして、地のエレメントに該当する星座は牡牛座、乙女座、山羊座である。
念のため付け加えると、風の時代とは社会天体が近接した点のエレメントを時代の特徴と考えるため、地の星座や火の星座がラッキーだとかアンラッキーだという話ではない。

地の時代に起こった出来事と地のエレメントの性質が少なからずリンクしていることは単語を羅列するだけでも想像に難くない。
続いて風のエレメントの星座について話す。風星座は、双子座、天秤座、水瓶座であり、風のエレメントの特徴は、情報、発信、交通、通信、コミュニケーション、流行、フットワーク、テクノロジー、ネットワーク、ロジック、効率化、伝達、自由。
地のエレメントが物質的だったのに対して、風のエレメントは非物質的で流動的な要素が多いことが挙げられる。
ナチュラルな風そのものを考えると風は目視し難く、空気の動きそのものが風を指している。ここに風のエレメントが非物質的な特性が挙げられることも納得がいく。

地から風への転換直後の現在、しばらく旧体制からの解放、古い殻から脱皮による開放感を感じることが少なくないかもしれない。
風星座の水瓶座は、ニュートラルな性質を持つとされている。しかし、過度なメタ認知による分析は時に現実、実践との摩擦を生む。例えば、超相対主義による問題の回避、隔離。水瓶座の性質として選民思想的が挙げられるが超相対主義が関係している。

さて、上記から考えられる風の時代の一つの出来事に物質主義からの脱却が予想される。
資本を貯めたり、固定するよりは風の流れを生む性質のように放出したりする機会が多くなったり、よりインターネットでの取引やオンラインを主軸とした生活スタイルが普及するだろう。2020年は新型コロナウィルスの拡散を防ぐためにキャッシュレス決済やセルフレジの導入が進んだが、風の時代を少しばかり先どりしたかのようである。既に新型コロナウィルスの流行によりプレ風の時代がはじまっていたように考えられる。
働き方改革等、生活や労働のスタイルをより効率的にしようと声高に叫ばれても、二の足を踏み続けていた状態だったが、感染症の拡散防止と銘打って在宅ワークの導入が急ピッチで行われた。そのほか、コンサートなど現場に行かなければ参加できなかったイベントのオンライン参加が可能になるなど、時間や空間の制限が解放されているように見える。
恐らく、地から風の時代の切り替わりの真っ只中ゆえに、地の時代にできた制限や限定といったプレミヤ主義は見直されるのだろう。

また、2020年はミレニアム生まれの世代が成人の歳を迎えたことになる。彼らやZ世代と呼ばれる若者である。彼らやこれから生まれてくる世代はデジタルネイティブである。
生まれながらに自ら情報をネットで探す端末に触れることができ、幼い頃から発信者にもなり得る。
年齢に関係なく現在は万人が情報発信者となり得る時代である。
現在のように情報が多いということは選択肢や選択するための判断材料が多いということである。人間は生まれながらに土地や親、言語、宗教を付与され、成人になるまで変更することは容易ではない。情報が得られなければ、生得的に持っているものの評価を見直すということは出ないが、比較するための情報があれば再評価、後天的に選択し直すというこが可能である。故に風の時代の特徴として選択の自由があげられると予測する。
選択をするために情報を精査する力は求められる。ネット上の情報だけでなく、実際に目にしたもの、体験したもの、も勿論精査の対象である。選択の自由のために情報リテラシー能力が風の時代では必須だと考えられる。

選択肢が多いことは喜びだろうか?それとも悩みの種だろうか?
自由に選べるからこそ、絶対的なルールがないからこそ自分の価値観を問われる。
自己同一性、意志、目的、なりたい自分をより明確にしていなければ周りの流れに翻弄されて空を彷徨うかもしれない。
風は常に標識も境界線も何も見えない地表を行く。
人類の人口は増え続けてその数だけ人生や考えや目標がある。数多の風が吹いている中でどの風に乗れば良いだろうか?

個人的な意見としては、好きな時に好きな流れに乗れるということが風の時代を楽しむ方法だと考える。
良い、悪いなどのジャッジは風のエレメントの領域である「考え方」そものには無く、地のエレメントの領域の「行動の結果」に付随する。
風は地球が公転を止めない限りいつでも地表を駆けているが、人間の生命は短い。短いサイクルを多数の存在によってリレーションしている。
いつ終わるかわからないが時間制限があるからこそ、パラグライダーに乗ったつもりで、いつでも地を離れる勇気と、流れを選ぶ思考と目的意識を持って自分自身が限りある何度でも離着陸をして、人生の旅を楽しむのだ。

風の時代だからといって、その他の地、火、水の性質がこの世からなくなることはない。
全ては同時に存在している。
風の時代には風の性質が優位に、または顕著になるということである。
地の性質を使って飛び立ちたい山の頂まで時間をかけてコツコツと登るのもいいだろう。


ここまで長々と風の時代について述べたが、まだ始まったばかりであるため時代の特徴として断定だきることは少ない。

現段階では、自由や個の時代という言葉が先走っているように思う。
言葉というシェイプに実態というボディが合わせるのか、その逆か。
前者は動作の完了の前に言葉が存在し、後者は言葉は追随する側である。
現在は風の時代という言葉が先んじている状態である。シェイプを先に定めるということはそのシェイプに従った振る舞いを求められるということである。

今後進んでいく、風の時代が通り抜けた後に、そよ風だったのか、熱風だったのか、観測された後になんと呼ばれるのか、240年後、わたしは存在しないだろうが楽しみである。


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