Your English is really bad.

今日はなんだか長い1日で、まず滞在許可証カードをもらうために早起きして、まだ薄暗くて寒い中をぶるぶる震えながら2時間待った。深夜から並ぶ人もいるので、私は全然待ってない方だけど、それでもとにかく寒さが辛くて、あぁ私って移民なんだなぁとか考えていた。

このカードは入国してから90日以内に作りに行かなきゃいけない。まだ来て1ヶ月ちょっとだけど、今週末パリに行くから再入国できるか不安で、念のため事前にもらいに行くことにした。

が、このカードの登録には毎日ものすごく行列ができていて、混雑緩和のために月火は新規登録の人、水木金は更新の人と分けることについ最近なったらしい。私は新規登録なんだけど、それに気付いたのは火曜日夜で、仕方なく今日水曜日に行ってみた。

列に並んでいる間スタッフに確認したら、カードがなくてもたぶん再入国できると思うけど、まあ並びたかったら並んでいいよと言われたので並ぶことにした。でもやっぱり受付のときに「新規登録?だめだめ、月曜か火曜にまた来て」と面倒臭そうにされたので事情を説明したら隣のブースに回され、また同じ話をして、受付番号をもらって、5時間待ってやっと順番が来たのに、「新規登録?」とまた追い返されそうになった。今日は何度も嫌な顔をされ、その度に同じ話をして、そりゃまあ忙しいだろうけどみんなあまり優しくなくて、それだけでなんだかものすごく疲れた。

住所証明とかパスポート写真とか用意したのにどれも結局必要なくて、なんだか犯罪者にでもなった気分だと思いながら全部の指の指紋を取って、やっと終わったと思ったら、さらにカードができるまで約30分と言われる。それでもこれでダブリンで必要な登録が全部終わったなぁと安心してぼーっとしていたら、知らない番号から電話が掛かってきた。

私の名前を確認したところまではわかったけど、その後に何を言っているのかよく聞き取れない。でもパスなんちゃらを持っている、みたいなことが聞こえて、ちょうどパスポートの返却を待っていたし今私に電話してくるってことはそのことだろうと思って返答したら話が全然かみ合わない。混乱して、聞き直して、結局その人は私宛の"parcel"を持っているということだった。最近ネットで買ったものはあるけどまだ発送されていないはずだし、発送されていたとしても会社に届くから私に電話が掛かってくることはない。一体その人が私宛の何のparcelを持っているのか思い浮かばなくて、さらに「どこにいる?今〜〜street にいる?」と言われたストリート名には全然覚えがなくて、最初から確認させてもらおうと思ったらもう相手はシャットダウンモードに入っていて、「何言ってるかわからない」、"Your English is really bad."と言われて電話を切られてしまった。

Your English is really bad、だって。下手ですみません。最後に英語が下手って言われたのいつだっけ。いや、そんなにはっきり言われたのは初めてかもしれない。今英語勉強して何年目だっけ。ていうか私その下手くそな英語で毎日生活していかなきゃいけないのに。

カードを受け取ってからオフィスまで戻る道でじわじわ涙が出てきて、でも仕事しなきゃいけないしぐっと堪えた。悲しくて、情けなかった。

こういうことには慣れている。シンガポールの時だって、最初は本当に何を言っているのかよくわからなくて、気付いたらクレジットカード3枚作らされていたことがある。あの時もきちんと確認できなかった自分が情けなくて泣いた。情けなさすぎて誰にも言えなかった。

結局シングリッシュには慣れたし、電話でも特に問題なくなったから、アイリッシュにもきっと慣れるんだろう。それでも情けなくて、いつになったらこういうことで困らなくなるんだろうと考えると涙がじわじわくる。

英語を話せるようになって海外で働いてる、すごい、かっこいいって言われる度、本当は全然かっこよくなんかないんだよって思う。こういう情けない失敗して、それでもまたなんとか自分を励ましてやっていくしかなくて、それの繰り返し。

英語でこんな失敗した、全然喋れなかった、何言ってるかわからなくて泣きそうだったっていう連絡が来る度、そういうもんだよって思う。たぶんみんなわざわざ言わないだけで、失敗を繰り返して、ちょっとずつできるようになって、なんとかやってきてるんじゃないかな。華やかそうに見えて、裏側ってそんなもんじゃないだろうか。

これも情けなくて、書いて出すか悩んだけど、フラットメイトとお喋りしていたらなんだかどうでもよくなって、だって彼女と英語で喋ってるし、今日の電話以外で最近こんなに困ったことなかったし、また頑張ろうって思って、出すことにした。きっと昔の私はこういう失敗談に励まされただろうと思うから。今もがいている人に、私ももがいてるけど、そういうもんだって思ってもらえたらいいなって。

うん、お互い明日も頑張ろう。