日記 2016/03/26 - 2016/03/28
予定のない3連休は辛くて、来年のイースターは旅行しようと決める。自分には関係のない家族イベントの祝日はいつもちょっと悲しくなる。
「海外暮らしは最高だ」と聞くと、そうかなすごく孤独だけどなって思うけど、「海外暮らしなんて辛いだけ」と聞くと、そうかな日本にいる時より楽だけどなって思ったりする。どこにいたって辛いことも楽しいこともあって、あとはどんな生き方をしたいか、どこが自分に合うかなんじゃないかな。
週末辛かったけど、たくさん散歩して、それはすごく楽しかった。春のダブリンは光と緑が綺麗で、でもそれはシンガポールの綺麗さとは違ってて。
こないだまでシンガポールのあの暑さの中にいたのに。むんとした空気の中で汗をかいていた自分と、レインコートを着て風に吹き飛ばされそうになる自分が違いすぎて、人生って不思議だなと思う。
大好きな"Begin Again"の監督の新作、80年代のダブリンを舞台にした"Sing Street"を観た。音楽がとにかく最高で、ずっとその中の一曲 "Drive It Like You Stole It" を聴いている。
This is your life. You can go anywhere. You gotta grab the wheel and own it and drive it like you stole it. Rolling, this is your life. You can be anything. You gotta learn to rock and roll it. You gotta put the pedal down and drive it like you stole it.
Kintsugiがテーマだったから何となく買ったGuts Magazineが、ものすごく面白くてびっくりしている。ダブリンで作られている、それぞれのパーソナルなストーリーを集めたzineなんだけど、本当にパーソナルで、その人の人生をちょっと覗き見している気分になる。ずっとこういう話を英語で読みたくて、でもなかなか見つからなかったのに、意外にあっさりダブリンで見つかったからびっくり。Cooking The Hexapusの話が特に好きで、ここにでてくる女の子のことをずっと考えている。
「ダブリンのどこが好き?」って聞かれるといつも困ってしまう。嫌いじゃない。でも好きかどうか今でもよくわからない。
「おいで」って言われるのが好きで、"Come to talk to me"が近いかもしれないと思ったけど、やっぱりよくわからない。
今の私は色んなことがよくわからなくて、とにかく揺れ続けていて。可愛いワンピースを着て、新しいことをたくさんはじめようと思う。だって春だから。自転車も買って、きっとこれから色んなことがちょっとずつ良くなる。だって春だもん。
そうこれは私の人生で、どこにでも行けて何にでもなれる。じゃあ私は来年もダブリンにいたいんだろうか?わからないから揺れているんだけど、もっと揺れればいいと思うくらい、映画と文章は私をエモーショナルにしたので、こうして日記を書いた寂しい連休最終日の夜。