1歳児をファミレスに連れてきて、怒鳴りつける親について

毎週末、近所のファミレスで本を読む。
喉が渇けばドリンクバーがあるし、お腹が空いたらいつでも注文できる。
なんて快適なんだろう。


店内に、1歳程度の子どもを連れた夫婦が入ってくる。
私のすぐ側に座った。


先に、私のスタンスを説明しておきたい。

①子どもは泣き叫ぶのが自然だと思う。
②ただ、うるさいものはうるさい。
③子どもは好きでも嫌いでもない。


話を戻す。

案の定、子どもが泣き叫ぶ。

うるさい。
でも、それは自然なことだ。

イライラしたところで何も解決しない。
セミやカラスや野良猫の鳴き声に怒り狂いますか?という話だ。

それらと子どもを一緒にすると怒られそうだが、本人に社会的なマナーなどの判断がつかないという点については同等である。

鳴いている(泣いている)本人が理解できないのだから、いちいちイライラするのは無駄だ。
私はおとなしくイヤホンを手に取り、ビル・エバンスを聴きながら本を読むことにした。


状況を一旦整理する。

ファミレスに1歳の子どもを連れてきた夫婦。子どもが泣き叫ぶ。
という状況だ。


皆さんだったらどうするか。


今回は、ママが子どもを怒鳴りつけた。パパが子どもをなだめる。

…子どもは相変わらず、叫ぶ。


叫んではいけない理由など、到底理解できるものではない。
「公共の場とは何か」を1歳時に理解させられたら大したものだ。


理解させられそうにないから、このママは怒鳴りつける形でねじふせようとしたのだろうが、子ども自身叫び続けているのだから、叫んでいるという点において子どもとママは同等のレベルである。
多く人は、同等のレベルの人間の納得のいかない主張を聞き入れるほどお人好しではない。

旧時代であれば、ここで手が飛び出す。
言葉で解決できないため、暴力でねじふせるわけだ。
命の危険を感じた子どもはさすがに黙る…か、泣く。黙らない場合、次の手が飛んでくる。
(まあ、今回はそんな暴力沙汰にはならなかったのでよかった。)

怒鳴りつけ、また怒鳴りつけ、それでも子どもは叫んでいる。
結局、根負けした親は急いで料理を食べ、そそくさと出て行ってしまった。

子育ては大変だな。

今回のケーススタディを通じて、もし自分ならどうするか考えた。

まず、第一に言葉が通じない人間と一緒にファミレスには行かない。
親にじっと我慢しろと言っているわけではなくて、公共の場であたふたするよりは行かないほうがマシだという考えだ。

最低限言葉が通じるようになるまでは公共の場、特に泣き叫ぶことが周囲に影響する場は極力避ける。

最低限言葉が通じるようになれば、ファミレスだろうが一緒に行く。
そして、決して怒鳴らず、丁寧に伝える。
それでも泣いたり叫んだりする場合は、食事の途中だろうがなんだろうがすぐに店から出る。

なぜ、食事を中止し店から出ることになったのか、子どもにもう一度説明する。周囲の人のことを説明する。公共の場という概念について一生懸命説明する。

そして、公共の場を荒らすような人と一緒に食事に行けない旨を伝える

「これから君はもう、私とファミレスに行くことはできない。」

権利を失うとき、はじめて考えることもある。

「どうせ許してもらえる」という甘さは介在させない。
公共の場を理解できない人間と公共の場を共にできないという断固たる姿勢で関わる。

ファミレスなんて、いつか公共の場の概念を理解したときに一緒に行けばいいじゃないか。


#子ども #エッセイ #コラム

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