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スマホで時間を見ることは、4倍の労力と意識の占有を許しているということ

「今何時だっけ?」と無意識的に手首に目を向ける。

あ、ない。

Apple Watchを家に忘れた。

実は時間をよく見ている

時間に縛られて生活をしている人は、よく時間を見ている。

たとえば、誰かとのアポイントが発生するような仕事をしていれば自ずと時間に合わせて行動することになる。私に時間が合わせてくれるのではなく、私が時間に合わせるのだ。時間を知らないわけにはいかない。

Apple Watchを家に忘れて、1番困ったのは実は時間が見れないことだった。さすが名前がウォッチなだけある。

無駄な動きを強いられる

「スマホがあるのに、腕時計なんていらなくないですか?」と、中学生に言われたことがある。

確かに。

スマホで時間を見ることはできる。腕時計がないことぐらい不便ではないんじゃないか。いっそApple Watchを売り払ってしまおうか。そんなことを考えながら待ち合わせ場所まで歩いていた。

道中、何度時間が気になっただろうか。無意識的に手首を目線に近づける。そこには自分の手首があるだけだ。「今何時だろう」と私は常に時間の顔色をうかがっていた。

私は時間が知りたいのだ。時間を知りたいと思う度に、ポケットからスマホを取り出さねばならない。

時計なら0.5秒、スマホなら2秒といったところか。時間を見るのに通常の4倍の時間コストを割いている。なんて無駄なんだ。カバンに入れていようものなら最悪だ。2秒どころか10秒はかかる。実に、20倍の時間コストを割いているのだ。

これでは時間を見る度にストレスが溜まるばかりではないか。何となく気づいていたけれど、もしかするとスマホはストレス生産工場ではないのか。

意識を占有される

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