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エンタメとの距離感

どうやら私は、エンターテイメントとの距離感が異常に遠いらしい。

エンターテイメントとは何なのか。辞書によると次のように書かれてある。

エンターテインメント 〖entertainment〗
人を楽しませるもの。楽しむためのもの。娯楽。(出典:大辞林)

エンタメとは人を楽しませるもの(楽しむためのもの)。

これは、有無も言わさず人類全体にとってよいことのように見える。

直球のエンタメが苦手

私は、とりわけ直球のエンターテイメントが苦手だ。「直球の」とは、大変具体的で分かりやすいエンターテイメントのことである(抽象的で分かりにくいエンタメはこの限りではない)。映画、小説、お笑いなどコンテンツの形態やカテゴリではなく、あくまでコンテンツの直球度合いが重要である。

直球のエンターテイメントの何が苦手かというと、解釈の余白が少ないように見えることだ。どこで笑い、どこで泣くか、受け取り方まで指定されている感じがする。そういう押しつけ感が、私にとっては心地よくない。受け手の解釈に自由度が高くないと私は窮屈に感じてしまう。

エンタメはビジネスとも密接に結びついている。物質的に満たされた今、あらゆるものがエンタメ化し、「楽しませてくれるもの」に変わろうとしている。ゆえに、ますます具体的で分かりやすいものになっていく。楽しさを押しつけてくる。

ここで泣いてください。ここで笑ってください。

どうして、私に介入してくるのか。お節介だ。迷惑である。

直球のエンタメ、いわゆるエンタメが私はとても苦手なのだ。

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