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カタログのような探し方でも満足できてしまうのは自己理解を深めた人間だけ

「結婚したいなぁ」とか「家ほしいなぁ」とか「お金ほしいなぁ」とか、人はいろんなものを欲しがる。

それに対して「なんで?」と尋ねる。明確に答えられる人は、多くない。ごちゃごちゃと語り始める。最終的にその内容をまとめると「分かんないけど、全部ほしいです」みたいなことを言っている。

全部ほしいとして、何をもって「全部」とするのか。たとえば、家を買うとしよう。

風呂やトイレが多分必要だということは分かる。では、立地はどうする?間取りは?というか、露天風呂は必要?プールは?プラネタリウムは?絶景の夜景は?

上の質問に「それはいる!」「それはちょっと…」「うーん、迷うなぁ」と回答が出る。

まったく全部じゃないのだ。何なら、結構控えめである。だったら、ほしい理由を明確に説明できそうなものだが…。

ところで、予算は?

結局、理想うんぬんより、予算という現実に引っ張られて決まる。あとは業者のサジ加減。頭の中が、ごっちゃごちゃのごちゃなのである。

本当に家がほしいのか、よく考え直したほうがよい。ほしい理由を明確にできないまま、気持ちで35年ローンを組むなんて、刑期35年を自分に言い渡しているようなものだ。

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