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借り物の言葉で

借り物の言葉ではなく、自分の言葉で語る。

自分の言葉で語らない人々のことが人権を持たされたアンドロイドのように私には見えてしまう。まるで、言葉に血が通っていない。

「好き好んで没個性なんじゃない。自分だってがんばっているんだ」

自分の言葉で語ろうとがんばっている人の多くが、致命的に間違っていることがある。「何を語るか」に意識を向け過ぎているのだ。

何を語るかなんて、人によって大差はない。ゴッホの「ひまわり」の絵を観賞して感動したとする。ところが、あなたにだってひまわりの絵を描こうと思えば今すぐ描けるのだ。クオリティはさておき、「何を」というのはすぐさまコピーできる。「何を語るか」に意識を向けるとはそういうことだ。

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認識の解像度を上げるための思索の旅の記録です。エッセイ、トーク、音楽などさまざまなかたちで頭の中を晒しています。…本音は傷つく、高くつく。

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