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にわかを歓迎しよう

本を読む人と読まない人。運動する人としない人。泳げる人と泳げない人。この辺りのお話をしたいと思います。

今でこそ、私は本を読むことが好きなのですが、27歳までは嫌いでした。最後まで読み通した本は数冊のマンガぐらい。マンガでさえ拒否反応が出たような人間です。

私が本を読むようになったきっかけは過去の記事で詳しく書いているので、ここでは簡単にご紹介します。

27歳、本屋併設型のカフェで勉強をしていました。休憩時間、たまたま手に取ったギャル男風の人が書いた胡散臭い本を簡単に読み通せたことをきっかけに、自然と本を読むようになりました。以後、現在まで毎日本を読んでいます。

成功者みたいな人は、よく「成功するためには、本を読みなさい」と言います。

「本を読もう!成功できるよ!」では、金持ちを目指している人ぐらいしか本を読んでみようという気にはならないのではないでしょうか。

今度は、知識人みたいな人が現れて、「結果のために読むのは読書じゃない。読むことそのものが読書。息を吸うように活字を吸いなさい」みたいなことを言い出します。…これ、ヘビー級。

彼らはきっと幼い頃から本を読んできたのでしょう。ある程度大人で、本を読むのが苦手・嫌いという人の気持ちがきっと分からないのです。

今でこそ、私もその意味が分かるようになってきましたが、最初の頃に言われても「そうか、この人は頭がおかしいのか」ぐらいにしか思わなかったと思います。

日頃からバリバリ運動しまくっている人が、運動不足の人に対して、運動をすすめます。

「運動ってさ、すっごく気持ちいいからね!」

そう語ったところで、運動不足の人の中には、そもそも運動が気持ち悪い・しんどいからやらない人も多数いるわけです。

それでも、そんな人たちでさえ運動しようとしていますよね。

なぜかというと、健康とか美容という、結果のためだったりします。玄人からすると、動機が浅はかに見えると思います。

ただ、最初はそれも仕方ないと思うのです。

「さあ、泳ごう!」

いきなり、水深5000メートルの海に船から放り出されたらどう思いますか?

私は、怖すぎて何かを「思う」前に気を失うでしょう。そもそも、泳げないですから。

ここではサメなどの危険は無視して、単純に水だけを想定して話をしますね。

どれぐらい泳ぐ力があれば、水深5000メートルの海に放り出されて楽しめるのでしょうか?

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