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似合わなくなった言葉

敬語がデフォルトの生活をしています。仕事やPodcastなど個人の発信では、ほとんど敬語しか使う機会がありません。友だちとも滅多に連絡を取らないので(友だちがいないということなのかもしれませんが)、タメ口で話すシーンがなかなか見当たらないのです。

敬語で薄まる過激な思想

本来の自分の持つ思想の過激さが、敬語によっていくぶんか薄まっているのではないかと思います。言いたいことを言っても、相手を傷つける確率が下がっている気がするので、ありがたいなという感じです。言葉づかいのおかげなのかは分かりませんが、人間関係のトラブルも昔に比べて減った気がします。

すっかり敬語で話すことが自然になりました。むしろ、敬語でないことのほうに違和感を感じるぐらいです。

故郷の言葉

そんな私も、たまに旧友に会うと当時の言葉がポロッと出てきます。故郷の方言がまじった口調で長時間しゃべっていると、自分の荒々しい言葉づかいに不思議と自己嫌悪になってきます。「とてもひどいことを言ってしまったような気がする」という気分になるのです。

私の故郷は、炭鉱の町。産業がつぶれ、衰退しきった後のスラム二歩手前のような環境で、幼少期や青春時代を過ごしました。控えめに治安が悪いところです。また、言葉づかいも大変ひどいものです。

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認識の解像度を上げるための思索の旅の記録です。エッセイ、トーク、音楽などさまざまなかたちで頭の中を晒しています。…本音は傷つく、高くつく。

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