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指導コミュニケーション

この週末は泳いだ。カナヅチの私が、ウェットスーツにスノーケリングベスト、マスクにスノーケルというフル装備で水泳指導を受けた。

「だんだん装備を外して普通に泳げるようになる」というプログラムで、25mをクロールで泳げるというゴール設定の本、取り組んだ。

水泳距離、5メートルのスーパーカナヅチ。35年間まともに水に浮いたことのない私が、水の上で活動できたこと、浮いているという感覚、水の中を進んでいく感覚を経験できたのは新鮮だった。

新しい体験だった。

新しい体験は、新しい気づきを与えてくれる。体験からの学びをそれぞれ書いていこうと思ったが、膨大になりそうなので今回は1つだけにしておく。

2日間の水泳指導は、1日目と2日目でインストラクターの方が違った。指導スタイルというか、コミュニケーションがそれぞれ違った。

1人は、できたことを褒めるタイプ。できていないことを一言添え、それができたらもっとよくなるというメッセージを伝えてくれる。

2人目は、よかったらよい、悪かったら悪いとはっきり言うタイプ。悪かったときは、その代わり具体的に何をどのように直せばよいかを教えてくれる。

私は、後者の指導がとても心地よかった。一泳ぎしてはフィードバックをもらい、またそれを試してはフィードバックをもらう。一回一回の泳ぎに意味を見出せるので、何度でもトライしようという気になった。具体的に指摘し具体的に改善策を伝えてくれる指導者のほうに安心感とやる気を覚えた。

これは、自分でも意外だった。

ダメ出しされるより「がんばったね!すごい!」と言ってもらいたい人もいるだろう。私もその1人だと思っていた。

でも、実際は違った。多分「35歳で泳げないとかどう考えても運動能力低すぎでしょ」と自分で思っているから、他者から「すごいね」と褒められてもまったく刺さらない。我ながら「全然すごくないでしょ」と思ってしまっていたのだと思う。

そんな調子だったからこそ、具体的に改善点を言ってもらえたほうが素直に受け取れたのだろうし、何がダメなのかが具体的に分かるから直しようもあった。

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