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スリープノーモア (ニューヨーク戦記 #7)

はじめての1人海外旅行 in ニューヨーク、6日目。

朝から昨日のリベンジ。

モーニングメトロポリタン

朝一でメトロポリタン美術館に行きました。昨日今日と2日連続で来てみると、何だか感じ方が違いますね。

美術館の空間に慣れてきて、純粋に作品を観れる感じがしました。

昨日のニノ鉄を踏まないように、意識と身体がフレッシュなうちに西洋絵画のコーナーへ向かいます。

やっぱり、モネが好き

モネの絵は、自然と足が止まります。異次元に持っていかれそうになる。時が止まったように、時間を忘れ、動けなくなります。

別の知らない絵の前でまた足が止まります。

誰?

モネ?!

私には、モネの作品が肌に合うようです。合いすぎたので、日本に戻ったらモネのことをよく調べようと思いました。

満足するまで鑑賞して、メトロポリタン美術館を後にしました。

ザリガニを、食らう

友人と合流。次の予定の前に腹ごしらえ。

アメリカらしいものを、とロブスターを食べました。

3日目に食べたザ・アメリカっぽい食事にダメージを受け、アメリカ食を断っていたので、6日目にありながらアメリカっぽい食事はまだ2回目。

期待値は低かったのですが、ロブスターは美味しかった。福岡にもぜひロブスターロールのお店とかできてほしいです。

スリープノーモア

夜は、マンハッタンのウエストサイド、チェルシーにて。大人気のオフブロードウェイショー「スリープノーモア」へ友人たちと行ってきました。

大企業で働くアメリカ人、仏教の僧侶、友人、私という不思議なメンバー編成です。勇者、モンク、魔法使い、遊び人といった感じでしょうか。

さて、スリープノーモアは、シェークスピアの「マクベス」と、ヒッチコックの映画「レベッカ」をミックスしたストーリー。

通常のミュージカルのようにステージと観客席のある劇場ではありません。建物内のすべてが劇場。つまり、舞台しかないのです。

お客さんは透明人間。渡された仮面を被って、無言で、舞台の好きなところで観劇します。

各登場人物のシーンは、それぞれリアルタイムで進行します。

通常の観劇のように、「一方その頃」みたいな演出はありません。

私が部屋Aのシーンを観ているうちに、部屋Bでそれにつながるはずの別シーンが同時進行しています

通常の演劇との1番の違いは、ここでしょう。観客の視点を俯瞰の固定カメラから、手持ちの主観カメラに変えてくれるのです。

キャストを追いかけてもいいし、すぐ近くで観てもいい。疲れたらその辺の椅子(セット)に座ってもいいし、シーンを先回りしてキャストがやってくるのを待っていてもいい。セットをいじくり倒してもいいし、ストーリーを無視して建物を散策するもOK。

とにかく、自由です!

キャストをずっと追いかけるのは、想像以上にハードです。動きやすい服装で行くことをおすすめします。お金がある人は、スリープノーモアダイエットができると思います。

全体の流れ

建物の入り口では IDやパスポートの提示が求められます。

建物に入った瞬間、急に薄暗く妖しい空間になります。

コートと荷物を預けます。小さなバッグも預けなければならないルールです。荷物の預かりは4ドル。

貴重品は身に付けられる&落とさないような服装がいいかもしれません。私はメガネを無くしました。

正面の受付で、トランプのカードを引きます。カードの番号が案内No.になっているので、友人と一緒に行っても、いきなりバラバラになるおそれがあります。

中に入ると、まず通されるのが、バーエリアです。スタート前の待機場所であり、ゴール地点でもあります。

基本的にこのバーエリアで再開できるので、友人と離ればなれになっても気にしなくて大丈夫。ショーに集中してください。

自分のカードNo.が呼ばれたら、ショーの始まりです。

出発前に、仮面を配られ、ショーが終わるまでずっと仮面を着用したままになります。

また、私語や写真撮影は禁止されています。

はじまると、仮面をつけた大量の人々がいるので、友人とは普通にはぐれると思います。もしくは、ショーよりはぐれないことに集中する感じになりそうです。

ラストは、22:00に終わります。スタッフに誘導されてバーに全員が集まり、終了です。

みんなとここで再会できるので安心してください。

余韻にひたる

ショーが終わって、友人たちと語り合いました。

「何を見た?」から始まるのは面白いですね。観客席のあるショーなら、みんな一緒のものを観てますが、スリープノーモアは一人ひとり観ているシーンやアングルが違うのです。

その上での解釈となると、それこそ無限に広がる。事後の語らいの時間まで大切にしているショーだと思います。

私が行ったときは、117ドルでしたが、それ以上の価値はあると思いました。メガネを無くすぐらいで、ちょうどトントンな感じかなと。

あと、観客席があるショーと違って、個人の視点に依存するので、事前にマクベスとレベッカを予習していくと、なお楽しめると思います。

6日間のニューヨーク、楽しかった部門では今のところ第1位です。

スリープノーモア、ぜひ行ってみてください。

スリープノーモアのプロモーション記事みたいになってしまっていますね。お金はいいからメガネ買ってくれ。

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