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体調不良でもなんとか乗り越えることができた---木村かなでさん(未修コース/環境法選択/総合300番台)【2023年オンライン添削合格体験記⑵】

司法試験受験回数

  • 1回目

    • 総合300番台で合格

受験資格の区分を教えてください。

  • 法科大学院卒業

    • 未修

1.オンライン添削を利用したきっかけを教えてください。

法科大学院3年次が始まる1ヶ月前に、オンライン添削を利用し始めました。わたしは未修コースで法科大学院に入学しており、既習者が合流してくる2年次になると成績が落ちるようになりました。勉強時間は確保していたのですが、法科大学院の授業の予習・復習で手いっぱいになり、空回りをしている感覚がありました。また、司法試験の問題演習にも取り組めておらず焦燥感がありました。

そんなときに、安田先生のnoteの「春休みに見ておきたいところ【主にロースクール2年生(未修2年生、既習1年生)向け」という記事を偶然拝見しました。

各科目について最低限学んでおくべきことがわかりやすくまとめられており、この先生に勉強の相談をしたいと思い、受講相談に申し込みをしました。受講相談では現時点で抱えている学習の悩みや、それを解決すべき道筋を丁寧に教えてくださいました。この先生の指導を受けることで道が開いていきそうだと感じ、受講を決めました。

2.オンライン添削の「添削」は合格の役に立ちましたか?

大変役に立った。

3.[2.]のように回答した理由を教えてください。

わたしが安田先生に添削をしていただいたのは、主に司法試験の過去問です。過去問を書き始めたのは、法科大学院3年次の夏休みの終わり頃からでした。答案添削では、細かい知識の部分に拘泥するのではなく、司法試験で評価される答案になるためのアドバイスを要点をとらえて記載してくださったので、大変役に立ちました。

具体的には、接続詞の使い方や、要件への番号の振り方、文字の大きさなど採点者への伝わりやすさに影響する部分については、丁寧にご指導をしていただいたので、答案の読みやすさが格段に変わりました。答案の伝わりやすさ・文章力などは、一見軽視してしまいがちな部分です。しかし、そこを意識していくと、自然と法的な論理も一貫した答案になり、評価されやすい答案になっていくことを実感しました。

さらに、安田先生の添削のおかげで、条文の要件と効果に引っ掛けて論じていくことが大切だと常に意識できるようになりました。わたしは法科大学院で、事実の摘示と当てはめが大事!と口酸っぱく言われ、それを意識してはいたのですが、定期試験の答案でも良い評価をもらえずもどかしく感じていました。しかし、安田先生の添削とミーティングを通して、要件と効果を十分に書かずに事実だけで書いても法律論文になっていないから点数は十分に入らないということ、逆にしっかり要件と効果を書いてから今までと同じくらい事実の摘示と評価をすれば一気に評価してもらえる答案になることを学ぶことができました。

わたしは体調面の事情もあり(後述)、司法試験の過去問は4年分しか解くことができなかったのですが、安田先生にいただいたコメント一つ一つが合格につながる宝物だったので、添削を何度も読み返していました。

4.オンライン添削の「個別ミーティング」は合格の役に立ちましたか?

大変役に立った。

5.[4.]のように回答した理由を教えてください。

わたしは、オンライン添削を利用しはじめた当初は、個別ミーティングで科目ごとの基本的な知識の整理を手伝っていただきました。その際に、安田先生は具体的な事例をもとにこちらに問いかけをしてくれ、話した内容を文章や図式でどんどんgoogleドキュメントに書き込んで画面共有をしながら示してくれました。

また、独学で知識を整理する方法をいくつも教えてくださいました。そのおかげで、それまでバラバラだった知識が頭の中で整理され、暗記も順調に進むようになりました。

その後、司法試験の過去問を書き始めてからは、解いた問題を題材にミーティングをしていただきました。わたしは途中答案が多くなってしまうタイプだったのですが、問題文を読む時間や答案構成をする時間をどう短縮できるか、小問ごとの文量のバランスの取り方という答案戦略から、どれくらい文字が綺麗なら大丈夫か、仮に時間が足りなくなった場合にどうすればいいかといったところまで一緒に考えていただきました。

また、特に書き方が掴めないでいた行政法については、画面共有機能で司法試験の問題文を写しながら、どういう目の動きで問題文を読み、どういう答案構成をして、ということを一から教えてもらい、苦手意識を払拭することができました(司法試験本番ではA評価)

そして、わたしは選択科目の環境法については、ほぼ安田先生の個別ミーティングだけで乗り切ったというところがあります。わたしは選択科目を決めたのが法科大学院3年次の9月と遅く、さらにそこから法科大学院の授業が終わる2月ごろまで環境法の学習に関しては基本書を1周読んだ程度でした。3月ごろから一気に過去問を書いていこうという計画でした。

しかし、3月ごろから体調を大きく崩し、長時間勉強したり答案を書くことが難しい状況が6月半ばまで続きました。その期間は本当に苦しい時期だったのですが、安田先生が「寝ながら聞くだけでもいいですよ」と言ってくださったので、個別ミーティングの受講だけは続けていました。その間、安田先生が環境法の司法試験の過去問とその模範答案を題材に、主要な出題ポイント、考え方、書き方、最低限使うべき教材を講義してくれ、なんとか問題の雰囲気を掴めるようになりました。

結局、本番まで司法試験の過去問を書くことはできなかったのですが、先生とのミーティングで科目の全体像と主要なポイントを掴めていたおかげで、体調が回復してきた直前期に教材1冊を数回読んで最低限の知識を頭に叩き込むだけでも、なんとか司法試験を乗り切ることができ、50点という最低ラインを死守することができました(環境法の総勉強時間は受験生活を通して60時間程度かと思います)。

安田先生のミーティングでは、普段は双方向コミュニケーションが中心ですが、このように状況に応じて講義もしてくれます。わたしは先生のアドバイスで選択科目を環境法にしていたこと、そして、先生に環境法の講義をしていただいたおかげで、体調が悪く過去問を解けない中でも、合格を手にすることができたと感じています。

6.(他社の添削を利用したことがある方はご回答ください。)オンライン添削と他社の模試・答練の添削の違いを教えてください。

利用したことがありません。

7.オンライン添削受講開始後、試験対策の進め方で変化したことを教えてください。

勉強計画を一緒に作っていただいたので、試験対策が大幅に効率化されました。特に、苦手科目と得意科目それぞれに、異なるアプローチの計画を立てていただいたので、学習にメリハリが出ました。たとえば、得意科目であり、かつ、本番でも条文が重要な会社法については、あえて条文ベースの薄めの本をお勧めしてくれました。得意科目だからこそ、たまに息抜きがてらにその本を読み、条文を引くだけでも知識の精度が上がり、さらに得意になっていったと感じました。

一方で、苦手科目だった民事訴訟法・民法・行政法に関しては、1ヶ月間集中して苦手な科目にだけとことん取り組む時期を設定するなど、あえて負荷が高い学習を提案してくれました。そのおかげで、次第に苦手意識が薄くなっていきました。このように、自分の学習時間における試験対策を、効率的に行えるようになりました。

また、アウトプットを中心とする学習に切り替えることができました。オンライン添削を受講し始めてから、司法試験の短答を毎日少しずつ解く習慣をつけることができました。短答の勉強は軽視してしまう人も多いのかもしれませんが、短答を解く中で知識が定着しやすくなりました。また、法科大学院3年の夏からは、論文を書いて提出することも習慣化することができました。以前は、法科大学院の授業の予習・復習と基本書を読むというインプットで手一杯だったところから、アウトプット中心に切り替えたことで学習が順調に進むようになりました。

8.オンライン添削はこれから試験を受ける受験生にお勧めできますか。

大変お勧めできる。

9.上記のように回答した理由を教えてください。

安田先生は、一人一人の現状と目標に合わせた指導で、司法試験までの期間を伴走してくださいます。

わたしが安田先生に出会ったときは、法科大学院3年次を目前にしているのに基礎知識も不安定な状況で、なんとかあと1年半でギリギリでもいいから司法試験に合格したいという目標を持っていました。先生もわたしの現状と目標をよく理解してくださっていて、3年の夏までは焦らずに短答を中心に回しながら知識を蓄えていけばいい、選択科目を決めるのも3年の夏でも間に合うといった現実的なアドバイスをしてくださいました。また、答案の添削に際しても、この得意科目は合格ラインを超える答案が書けるようになっている、この苦手科目も今の成長曲線を描いていけば大丈夫だよと、わたしの目標との距離感を踏まえたコメントを何度もいただき、安心して勉強を進めることができました。

さらに、上記のように体調を崩して勉強が思うように進められなくなったときも、答案が書けないことで不安な気持ちにならないようにミーティングで各科目の総復習講義をしてくださったり、寝ながらでもできる勉強を教えてくださったり(笑)、本当に親身になってくださり、なんとか司法試験を向かえることができました。

世の中にはいろいろな合格方法のアドバイスがあふれています。しかし、その方法が自分の現状と目標に合致しているのか、自分にその方法を実践する体力や気力があるのかを見極めることは、想像以上に難しいことだと思います。安田先生に司法試験までの期間を伴走していただき、自分にぴったりのアドバイスを継続的にいただくことは合格への一番の近道だと思います。

10.オンライン添削を利用している又はこれから利用しようとしている後輩受験生にエールの言葉をお願いします。

司法試験を目指す中で、様々な悩みにぶつかることがあると思います。わたしの受験生活も、順風満帆なものではありませんでした。しかし、安田先生に手伝っていただいて、正しい方法で努力を重ねれば、実力も運も後から必ずついてきます。皆様の合格を心からお祈りいたします。

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