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「渋谷へおいで」RECのありのままをお見せします!~CO-MUSICATION REPORT Vol.24〜

ついにこの日を迎えました。

ヒグチアイさんとのコライト曲『渋谷へおいで』が、曲のラフスケッチ制作とその後2回にわたるアレンジ作業を経て、いよいよレコーディングです!

この楽曲は、ボーカルのほかにギター、ドラム、ベースをレフティさんのスタジオでレコーディングしました。

お招きしたゲストは、Vo:ヒグチアイさん、Gt:サトウカツシロさん、Dr:柏倉隆史さんです。ベースはもちろん、サロンオーナーの宮田'レフティ'リョウさん!
豪華な顔ぶれですね〜✨✨

配信放送時間は、なんと7時間50分超え!
現状、サロン配信最長記録!笑
それだけ皆さんの熱のこもったレコーディングで、その現場から素晴らしい楽曲が完成しました。

今回は、その様子をレポートいたします♬

■シーン0︰始まる前からが本番です

告知されていた配信開始時刻の14時ちょうど。

すでにドラムの音が聞こえ、いつもレフティさんが作曲をされるブースにはレフティさんの姿もみえます。
どうやら、ドラムRECにむけて、マイクの音量などの設定をしているところのようです。

今日は、REVEL MUSIC所属のクリエイターであるタルタノリキさん(たるとさん)白石経さんもエンジニアとして加わった3人体制です。

たるとさん白石さん、よろしくお願いします!


今回が生配信初のご登場となる白石さんは、THE ORAL CIGARETTESやMIYAVIさんのライブマニピュレーターとしてもご活躍されていますし、レコーディングやMIXのエンジニアとしても多くの楽曲に携われています。
(「REVEL MUSIC 」公式HPはこちら

白石さんは、ご自身のスタジオと、そこには圧倒されるほどのたくさんの機材をお持ちです。
マイク、アンプ、ツマミのたくさんついたもの・・・レフティさんのオンラインサロンでも、機材をよくご紹介くださいます。
そして、機材や録音・MIXに関する質問にもとても丁寧にお答えくださるんです。
気になる方はサロン(Discord)も覗いてみてくださいね!

そんな白石さん、今回のRECでも大活躍✨
まずは、このドラムのマイクセットですが、この日ドラムRECのために使われたマイクは、なんと全部で18本!!


このセッティングを朝10時からされていたとか・・
こちらのマイクのお品書きは、ドラムREC後に白石さんが1つずつご紹介くださいました。


スネア、シンバル、キック…そして全体の音と、ドラムRECにこれだけ多くの種類のマイクが使われていることにビックリです。
1つずつ楽器の音にあわせて白石さんのこだわりが施されているんですね。

そして、そのドラムを柏倉さんが実際に演奏する音を確認しながら、白石さんとたるとさんがマイク1本1本を細かく調整していきます。


ようやくRECの準備が整いました(時刻は15:00)。
RECを始めるまでの準備がこんなに大変だとは・・💦
でも、ここで手を抜かず丁寧に準備をしておくことが、良い音を録音するために欠かせないのでしょうね。

レフティさん(L)「よし!いったん休憩しよう・・真の休憩をしよう・・」

そうですよね…お疲れさまです、一息いれてください〜🍵🍙

▲たるとさんが急遽作ってくれた休憩の告知

レフティさんのアルバム制作、いつもの作曲作業はもちろんですが、レコーディングも全部このように「手作り」なんです。
まさに「自作アルバム」。

特にRECまでの準備をこれほど丁寧に時間をかけてやっていることは、ありのままを見せてくださらなければ、知ることもなかったでしょう。
楽曲制作のリアルを知ることができる貴重な配信です。

■シーン1:リズム隊からRECスタート

改めて、柏倉さんのご登場です!よろしくお願いします👏

柏倉隆史さん(@shuumaibentoe)は、toeやthe HIATUSでドラマーとして活動されているほか、様々なアーティストのサポートドラマーとしても活躍されている、日本を代表するドラマーのお一人です!
レフティさんとは、ヒグチアイさんの楽曲にともに参加されたというご縁も。

▲「柏倉さん、よろしくお願いします!」

レフティさんには、この曲の制作当初から「ドラムは柏倉さん」という強いイメージがありました。
今日はその柏倉さんの生ドラムによってどう曲が変身するのか、とても楽しみです。

前回『Journey』をRECした際は隣同士でドラムとベースのRECをしましたが、今日はスペースの関係上、ドラムはスタジオスペースで、ベースはその隣のいつものブースでと、場所を別れて演奏します。

では、早速テイク1、スタート♬

わぁ〜!!感動…!!
サラっと1テイク演奏されましたが、めちゃくちゃカッコイイです✨✨

一度みんなで音を聴いてみて、スネアの音のリリース感が気になったレフティさん。
たるとさんや白石さんからもアイディアをもらいながら、試奏しては音を聴いて確認をし…
何度もを繰り返して、納得のいく音を探していきます。

▲スネアの音を探し求める試奏中に手を振ってくださるお茶目な柏倉さん

音の太さと華やかさのバランスを求めて試行錯誤しているうちに、レフティさん、どれが良いのか迷子になってしまったようです。。

ここで白石さんから「もとの音が一番好き。音を派手にするのは他に調整できる方法もあるよ」という助け船が…!
元の音に戻すことになり、再度録音です。

L「めっちゃいい感じですーー!!」


プロの皆さんの音への妥協のなさ、粘り強さには脱帽・・そのかっこよさに痺れます!!

そして、柏倉さんのドラムは、演奏されている姿を拝見しているだけで、楽しさが伝わってきます。
デモ段階のドラムのリズムはありつつも、柏倉さんのセンスにお任せ。
柏倉さんはテイクごとに少しずつ変化をつけていて、そのオリジナリティある演奏の素晴らしさに、レフティさんもおもわず笑いがこみ上げちゃうほど。

L「『ミヤシタパークは・・』の前のタイミング、ハイブランド感があるほうがいいかも」

楽器も含めて楽曲の世界観をどう出すかを考えながら、1小節ずつ細かくどのテイクがいいかを選んでいきます。

▲テイクごとに分かり易く色分けされています。

▲ブースで確認中も体が乗っちゃう柏倉さん。


ドラムREC完成です!

柏倉さんのドラム演奏を、画面越しとはいえ間近に観れた、とても貴重な時間でした✨
ありがとうございました!!👏👏

この後、レフティさんのベースのみを何度か録り直し、リズム隊のREC完成です。

L「最後、記念にソロを弾いてみていい?
何か起きるかもしれない」

L「・・あんまり何も起こんなかった!!笑」

そんなこともありますよね(笑)
でも、レフティさんのかっこいいベース演奏が1回多く見られて、Luckyでした!!

L「撤収〜〜!!やばい、1時間押してる‥」
たるとさん(T)「アイちゃんにも入り時間変更を連絡しておいたほうがいいよ」

さすが、気配りのたるとさん。
いつも細かな気配りでサロンの運営面でも支えてくださっている、無くてはならない頼りになる存在です。

■シーン2:ギターが奏でる渋谷


本日2人目のゲスト、サトウカツシロさんのご登場です!!👏👏
いらっしゃいませ〜!


ギターRECのための配線の切り替え作業もみんなでやります。
ここにもまた、リアルな現場感がいっぱい。
レフティさんの生配信は、こういう「ありのまま」を包み隠さず見せてくれるところも魅力の一つだなぁと感じます。

▲しゃがみ込んでみんなで機材や配線の準備中。

カツシロさんは、今人気急上昇中のバンド・BREIMENのメンバーでもあり、シンガーソングライターのeillさんなど、サポートギタリストとしても活躍中!
レフティさんとは、eillさんのサポートメンバーとして、楽曲制作やライブで共演されている、注目の若手実力派ギタリストです。

まずはイントロからRECを始めます。

音源をループで流しながら、思うままにギターフレーズを弾いてみるカツシロさん。
何十回と繰り返して弾いていくうちに、だんだんとフレーズが固まっていき、カツシロさんのオッケーの合図で本番テイク。

同じように、1A'、Bメロ、サビ・・とループで繰り返し演奏しながらフレーズを作っていきます。
その過程は、バラバラだったパズルのピースが少しずつはまっていくようで、朧げだった輪郭が段々とくっきりしてくる様子は聴いていても気持ちいいです♬

1A'では、イントロで弾いたリフを生かしたアレンジをずっと弾いていたのに、最終的に全く違うフレーズに!

突然何かが降りてきたようにまったく違うフレーズを弾き始めたカツシロさん、才能の閃きを目撃したような瞬間でした。


あまり見たことのない不思議な奏法で、めちゃくちゃ怪しくてカッコいいフレーズです。
かと思えば、美しいコード進行とメロディで曲の雰囲気が変わるBメロでは、ギターも優しく美しく、余韻たっぷりに…。
カツシロさんも徐々に音楽に体が乗ってきます。
 
ここでレフティさんから「バラバラに撮ったほうがチョップ感が出ていいかも」という斬新な提案が。
1小節を4つに分けて別録りをし、それを繋げて1つのフレーズにします。

それぞれに音色が違う音が1つのフレーズになって、聴いたことのないような雰囲気に仕上がりました。こんな手法もあるんですね!

カツシロさんの演奏とほぼ同時にDAW上で素早くデータを切り取って並べる作業をする白石さんも、まるで手際よく料理をする凄腕シェフみたい!

最後に、アウトロ部分に思いっきりカッコイイギターソロを入れたいということで、壮大で力強いアウトロに、カツシロくんが独特な奏法で怪しさいっぱいの音を重ねていきます。

 L「かっこいい…!!破壊神!!」

あまり聴いたことのないようなギターの音色も沢山あり、テイクを重ねていくごとにカツシロくんの個性が爆発するような、超カッコいいギターソロに✨
聴いているレフティさんと白石さんも楽しそうです♬

白石さん(K)「こっちのテイクのほうが渋谷っぽいよね~。さっきのは新宿っぽくない?」
L「新宿なんだ(笑)なら渋谷っぽいほうを採用で!」

上へ上へと上昇気流を感じるようなギターソロ、めちゃくちゃかっこいいです…!

カツシロくんの個性溢れるギターの音が重なり、より一層楽曲にカオスな雰囲気や派手さが加わった気がします。

黙々とギターテイクをしていく時間でしたが、それこそ、このサロンだから味わえる贅沢な時間です✨
カツシロくんの弾く様々なギターの音色をたっぷりと堪能させて頂きました!!

■シーン3:いよいよボーカルREC


休憩タイムを挟んでマイクセッティングも完了し、いよいよ本日最後のゲスト、ヒグチアイさんのご登場です〜〜!!👏👏

RECを始める前に、マイクの音を確認します。
ボーカルREC用には、レフティさんのソユーズのマイクと白石さんのマイク(toneflake 251)の2本がセットしてあり、試し録音をして音を聴き比べてみます。

L「251の方がいいな・・ショック・・」
K「値段が倍以上違うんだから、負けたら俺の方がショック(笑)安心しました!」
L「じゃあ、お洒落じゃないほうのマイクでお願いします・・」
アイさん(I)「こっちねー!こっち(ソユーズ)の方が見た目が渋谷っぽかったなー(笑) こっちは・・北千住って感じかな!笑」

そんな冗談を言い合いながら、和やかな雰囲気でボーカルRECも開始♬

K「テイク1、いきまーす」

通して1回歌い終わったアイさんは、
「楽しい〜!めっちゃ楽しい!!こんな感じでいつもは歌えないもん。この曲、弾き語りできないから。」

朝から長時間のレコーディングですが、皆さん声も明るくてスタジオの雰囲気も和やかです☺️

1回目を聞いてレフティさんからリクエストが。

L「『一切合切』のところをスタッカート気味に歌うのを試してみたいんだけど。リリックビデオでは、文字がくるっと裏表にひっくり返るイメージがあるんだよね。」
I「オッケー!絵も思い浮かべながら歌います!」

歌詞になぞらえた映像イメージを伝えながら、細かな歌い方のリクエストをされます。

このように、お互いに気になった箇所を微修正しながらテイク3までをいったん録音。

録音したものを順に通して聴き、レフティさんは、どのテイクを選ぶかを細かく次々と白石さんに伝えていきます。
そのオーダーに素早くDAWを操作して対応される白石さん。
見事な連携プレイ!
さすがのお二人、微妙な音の違いの選択も的確な調整作業も、プロの技はそれだけで芸術的で見入ってしまいます。

▲作業の繊細さが見て取れるカラフルなDAW画面

さらにこの音源に対して、アイさんは細かな修正を加えていきます。
声の出し方のニュアンスやピッチのずれなど、文字通り『1音ずつ』。
ここまで細かく音を聞き分けてこだわっているのかと驚きました。
そして、その修正力の高さにも。

自分の歌声を録音して聞いてみると、自分のイメージしていたものとズレていたり、思い描くイメージを実現するように歌うのは簡単ではないですよね。
アイさんは "こんなニュアンスで聴こえるように" というご自身のイメージになるよう瞬時に修正をされていました。

歌詞がより伝わるようにと細かく歌声のニュアンスにこだわっていらっしゃる様子を拝見して、わたしたちが聴くどの曲にも、たくさんの思いが詰まっていることを実感します。

そして、メインボーカルが完成!


でも、あともう一息。コーラスもアイさんの声を実際に重ね録りすることに。
白石さん情報では、とある有名な海外音楽ディレクター曰く、「コーラスは4本以上取らないと意味がない」とのことで、2か所をそれぞれ4本ずつ実際に録音をしました。

▲コーラス3本目をREC中


今度こそ、本当にREC完成です!!
お疲れさまでした!

ブースで、みんなで完成した音源を聞きます。

I「超かっこいい~!!やったーーー!!」

おめでとうございます!👏👏👏
時刻は21:50、長い一日、本当にお疲れさまでした。

■ついに完成です!


長――くて熱い1日が終わりました。

ゲストのお三方の素晴らしいパフォーマンスを見ることができ、また、プロのレコーディングがどんなふうに行われているのか興味深いことばかりで、見終わったあとは幸福な満足感と心地よい疲労感に包まれます・・

レフティさん、白石さん、たるとさんもお疲れさまでした〜!

いつもの作曲配信もそうですが、今回特に、プロのアーティスト、エンジニアの皆さんがレコーディング全ての過程で、丁寧に粘り強く音楽と向き合っていらっしゃる様子を見ることができた貴重な配信でした。

準備も休憩も撤収も、全部ノンストップでまるっと配信、このサロンでしかあり得ないのでは?

まるごと配信は、合間にレフティさんたちが交わす雑談も含めて、楽しんじゃえます(笑)
途中で何度も皆さんの楽しいやりとりに和まされました。

レフティさんたちは、この長時間の現場で、音作りに関しては真剣なやり取りをしながらも、時に話が横道にそれたり冗談を言い合ったりもしながら、和やかにみんなが楽しく音楽を奏でられるような雰囲気で過ごされているなというのも印象的でした。

そんな素敵な現場から生まれた音楽、素敵に決まってます✨✨

.。.:*・°♬.。.:.。.:*・°♬.。.:.。.:*・°♬

さらにこの後、トラックダウン(TD)・マスタリングを経て、わたしたちリスナーの耳にも届けられる形に仕上げていきます。

TDでは、ボーカルや楽器の音量やピッチの調整、リバーブをかけるプラグインなどの音響の調整をしたり、RECのときにわずかに入ってしまうノイズを消したりなどをして、完成した曲全体を整えていきます。

このTDも、レフティさん・白石さん・たるとさんの3人で作業された様子が生配信されました。

このときは、レフティさんのスタジオと白石さんのご自宅をZOOMで繋いで、音はAudiomoversというアプリで共有する方法で、リモートで作業をされました。
ZOOMが身近になったこの2年ですが、音楽制作の現場でもこうやってリモート化が進んでるんですね〜!


TD作業を見ていると、どんな音を作ろうとしているのか、こだわりのポイントはどこか、この楽曲にレフティさんが込めた想いをより深く感じることができた気がします。

また、配信中には、おすすめプラグインの紹介や、DAWソフトの知られざる便利な使い方などのお話もたくさん聞けますので、ぜひアーカイブをチェックしてみてくださいね!
驚くばかりのプロの繊細で丁寧なMIXの技が参考になるのはもちろん、なかなか聞けないプロのクリエイター3人の本音トークも、DTMerには興味深い内容が満載ですよ♪


そしてそして・・・超重要告知!!!

曲の配信が始まりました!

12月2日より、完成した『渋谷へおいで』が各配信サイトよりリリースとなりました!

めちゃくちゃ斬新でカッコいい曲です☆
作曲の1音目からの制作過程を配信で見させていただいたわたしも、感慨ひとしおな思いです。

さらにさらに、

MVの公開も決定!!

12月6日の23時、REVEL MUSIC公式YouTubeチャンネルでMVが公開されることとなりました…!!

MVは、映像作家のYuki Ogura氏(@FilmYukiogura)が監督の作品で、こちらもサロン内で制作会議を開いてサロン会員もアイディアを出し合いながら制作が進められました。

渋谷の街の"光と闇"、変化を続ける街を行き交う様々な人々の姿を映し出した作品で、
ある生き物が登場しますが、そこも注目ポイントです!


2020年にレフティさんがサロンを開設され、ついに楽曲の第1弾解禁となります。
ぜひ、各配信サイトや公式YouTubeチャンネルをチェックしてみてください…!!


text by スイ(CO-MUSICATION ROOM キュレーター)


♬♬♬お知らせ♬♬♬
ヒグチアイさんのリリース&ライブ情報

■新曲『やめるなら今』を配信中!
Official Siteで要チェック✔ です

■HIGUCHIAI band one-man live 2022
3.11(金) 東京 EX THEATER ROPPONGI
3.27(日) 大阪 umeda TRAD
 
tickets全席指定/オフィシャル先着先行
11/26(金)21:00~12/13(月)23:59
eplus.jp/higuchiai2022/
             ♬♬♬♬♬♬♬ 


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宮田'レフティ'リョウ presents
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『REVEL MUSIC』 OFFICIAL HP
音楽家「宮田‘レフティ’リョウ」率いるクリエイターズユニオン

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