【開催レポート】俺のカスタマインを見ろ！俺カス！_2022/01/27

2022/01/27 わったーかすたまいんちゅ vol.1 （Customine のユーザー会）を開催しました。平日の夜にも関わらず約50名の方にお集まりいただきました。ありがとうございます。

当日のテーマは「俺のカスタマインを見ろ！俺カス！」です。ちなみに沖縄の方言では「うり！ワンのカスタマインどー！ワンカス！」になるそうです。（ネイティブチェック済み）

前回の vol.0 で「カスタマインの "やること" のイチオシを聞きたい」「まわりから評判の良かった使い方を知りたい」「やっちまった事例集！なんかもあると嬉しい」という声をいただきましたので、今回は3名の登壇形式で進めていきます。

＊参考リンクを都度掲載しようと思いましたが盛り沢山になってしまったので、参考リンクは最後に掲載します。

1人目のかすたまいんちゅは ｲｼｲｹﾝﾀﾛｳさん
「全くすごくない シンプルボタンで未処理案件をサクサク承認する話」

塗装業界では（たぶん）唯一の認定資格3つ持ちのｲｼｲさん。キンコミなどの日頃の発信でもとっても参考になっています。

"kintone 詳細画面" デモ

まずは "シンプル通常版" のデモを見せていただきました。「キャラアイコンもヘッダーもかわいい！」と序盤から参加者は盛り上がります。

最初はｲｼｲさんが大好きというオススメの Customine から。
"やること：一覧画面と詳細画面の複合画面を作成する" を反映させて見やすい画面になっています。

ｲｼｲさん：
 左側に一覧画面、右側に詳細画面が表示されて、kintone のコメント機能も使えるのでめちゃめちゃ便利です。本当にオススメなので、皆さんぜひ使ってください。

"やること：一覧画面と詳細画面の複合画面を作成する" デモ

kintone の詳細画面には "やること：ボタンをメニュー位置に配置する" で「承認する」ボタンを設置し、同画面で承認まで行えます。

"シンプル通常版" の設定はここまで。
Customine はたったの4アクションで構成され、簡単に設定できています。スゴいぞ、カスタマイン！

次に"シンプル通常版" をさらに改良していきます。

「不具合じゃないけど微妙なトコ」として、今の設定では2人目の承認ができないことを挙げました。このままでは2人目以降の承認者が上書きされてしまいます。

そこで「その機能、俺なら簡単に実現できるぜ」ということで、実くんの "ゴージャス版デモ" の設定をしていきます。

"ゴージャス版デモ" にするために、Customine の追加設定をしていきます。デモ画面のように用意しているカスタマイズの設定を無効から有効に切り替えて反映していきます。目の前でサクサクと機能追加されていく流れが気持ちいいです。

ササッと反映が完了し動作確認、狙い通りにカスタマイズが動いています。

チャットから「④で3人の承認者をまとめてフィールドに入力するのはどのようにしているでしょうか？」と質問がありました。

この場合は、Customine の "やること：ユーザー選択をひとまとめにする" を使用しています。下記の図のアクション番号9が該当します。

ｲｼｲさん：
カスタマインでタスケアインをしたいと思います。ありがとうございます。

最後はわったーかすたまいんちゅにピッタリな言葉で締めくくり、あっという間に発表が終了です。ｲｼｲさん、流石でございます。

「早速使ってみたい」「こんなことできる！って知れてうれしい！」という喜びの声を多数いただいた俺カス！でした。

2人目のかすたまいんちゅは たけださん
「フォームブリッジ × kMailer × プリントクリエイター × Customine で受付から外部申請まで無敵化」

自治体向けにクラウドサービスを提供されているたけださん。たけださんはもともとはエンジニアもされていて、テクニカルな作り込みに注目が集まります。

自治体向けのサービスは手続きが多くて煩雑…。政府や外部機関への手続きに合わせてオペレーションを自動化するために作り込んでいったそうです。

システムの作り込みには、複数の連携サービスを組み合わせています。チャットでは「スゴい！うらやましい」「夢の年額1000！」の声が続々とあがります。

デモの画面は公開できないのですが、お見せいただいたカスタマイズは以下の2つです。

カスタマイズ1つ目、フォーム受付時の受付内容確認書帳票をメールで通知したい！

「フォームブリッジで受け付けた際、プリントクリエイターで帳票を出力し、kMailer で送信するメールに添付するファイルのダウンロード URL をつける」というカスタマイズです。

この裏側には Customine も関わっています。
・フォームブリッジからデータが入ってきたとき、kintone に1レコード追加され、
・それをきっかけにWebhook（Customine では Job Runner という名称）が動き、
　①Customine Job Runnerの "やること：プリントクリエイターで出力する"
　②kintone レコードの添付ファイルフィールドに PDF ファイルが追加される
という流れになります。

さらにこのあと、URL を kMailer メールに加えて送信していきます。

「これはアクロバットなんですが…」と補足しつつ、kMailer 自動返信が行われる前に Job Runner が動いているので、kMailer 自動返信の標準設定で、実現できたそうです。

参加者は「あのタイムラグを逆に活かすとは流石です」「組み合わせの妙ですね」とザワザワです。

またこちらは Webhook（Job Runner） を使ったカスタマイズで作り込まれていたため、「Job Runner ってやってみたいけど、手を出せていない。他の人が JobRunner を実際に使ってるところを見れるのは嬉しいです。」というコメントが出ていました。

kMailer の仕様の裏をかいたような面白いカスタマイズでした。

カスタマイズ2つ目、ちょっと変わった申請書運用に対応させたい！

たけださんの最近のお気に入りだという "やること：一覧にチェックボックス列を追加する" などを活用したものです。政府や外部機関へ送信する書類で、特殊なフォーマットへ対応したというお話でした。（デモ画面はお見せできないのでスライドで要件だけ記載）

◆やりたいこと
　1件ずつではなく、まとめて申請書を提出したい

◆Customine 設定の大枠の流れ
　kintone の一覧画面にチェックボックスを設置する
　→ 一括申請ボタンを設置する
　→ ボタンを押したら、 別アプリにレコードを追加する
　→ 別アプリに移動して、申請書を作成する

別アプリに移動！？

"やること：レコード詳細画面に遷移する"  移動先のアプリはレコード番号まで指定することができるという機能を利用して、ユーザーが迷わずに指定の場所まで遷移できています。優しい設計です！

たけださんのまとめです。

たけださん：
「Excel がほしい」「PDF がほしい」「メールにも項目を追加してほしい」など、無理難題な要望を結構言われます。（笑）
ただ、振り返るとそんな無理難題への対応が自分を成長させていると思います。

たけださん：
オペレーションの担当者がお客さんとコミュニケーションを取りながら進めていくので、次にどのアプリを使うのか？そこで何を入力するのか？と困らないように、吹き出しで説明したり、ポップアップを活用して意図したところにしかいかない導線にしたりして使い勝手の工夫をしています。

発表の3時間前にはほとんど準備できていなかったそうですが、そこからの追い込みで素晴らしい発表をしていただきました。

たけださんは多いものだと1ページで100や200くらいのカスタマイズが入っているものもあるそうで、参加者一同で驚愕です。日々の試行錯誤が詰まった俺カス！でした。

3人目のかすたまいんちゅは いなざわやすひろ。さん
「わたしの会社で実施に使っている、gusuku Customine じゃないと出来ないコト」

IT支援をされている Be Magical Solutions 代表のいなざわさん。

事業の1つは「DX 人材育成 with kintone」というサービス。kintone アプリの作り方やシステム設計について、年間170日ほどの研修を実施しています。

そしてもう1つの事業が「パソコンのお医者さん」。

これらの事業を進めるにあたり、今期は「デジタル化 ＆ スケジュールの見える化」をテーマに kintone や Customine などを使って、みんなで使いやすくしよう！と取り組まれているそうです。

今回は『小ネタ 14連発』ということで、Customine で作った14個のカスタマイズを披露してくださいました。

8分で…14個のカスタマイズ…！？
30秒に1カスタマインの頻度で魔法が飛び交います。

デモは実際に会社で運用しているアプリを見せていただきながら進んでいきます。

生のデータも入っていますので画像はありませんが、14連発のカスタマイズの一部を掲載します。（資料提供していただいたので最後にリンクを掲載します）

発表の最後には、 Customine のチャットサポートをいつも活用されているそうで、最後はサポートの方々への感謝で締めていただきました。

質問コーナーでは、「発表の中でボタンを押すと動画が表示されるのはどのような設定でしょうか？」という質問がありました。

これは、 "やること：ボタンをスペースに配置する" と "やること：フィールドの内容をギャラリー形式で表示する" で構成されていました。まさかの2アクションで実現です。

また、デモを視聴している方々の注目はカスタマイズだけではなく、基本機能も上手に使っていらっしゃる点。アイコンメニューからリンクが飛ぶようになっているので、使う人が迷わない、わかりやすい導線の kintone × Customine 設計になっていました。日々のお客様とのやり取りの中のちょっとした会話からヒントを得て、kintone の進化が続いているそうです。

今回発表されたカスタマイズは、ほとんどが2、3アクション（多いものでも5アクション程度）の設定とのこと。実はシンプルな設定に驚かされます。

怒涛の「小ネタ 14連発」に視聴者は釘付け。Customine の活用がイメージしやすい俺カス！でした。

最後は 懇親会（有志）

最後は懇親会（有志）です。
・Customine の設計にかかる時間
・Customine と他の連携サービスやプラグインの話
・アプリスロットの契約の話
・Customine が夢に出てくる話
・趣味マイン化している話
・アップデートの話
・kintone テーブルの話
・カスタマイズの苦労話
・Customine サポートの話
・Customine と正規表現の話
・Customine の設定で行うループの話
・Customine 沼化の話
・今後のわったーかすたまいんちゅの話
などなど盛り沢山のトークテーマ。一瞬で時が過ぎてしまい…強制終了です（涙）。

当日のテーマ「俺のカスタマインを見ろ！俺カス！」から懇親会までとても有意義な会となりました。

改めてご登壇いただいた皆さん、ご参加いただいた皆さん、運営の皆さんに感謝です。ありがとうございます。

次回の「わったーかすたまいんちゅ vol.2」は"俺のカスタマインを見ろ！俺カス！"2022/4/21（木）19:00～@オンライン開催です

▼申し込みページ▼

わったーかすたまいんちゅ vol.2 (2022/04/21 19:00〜)

参考リンク

ｲｼｲｹﾝﾀﾛｳ さん
　Twitter
　当日のスライド・アプリテンプレート・カスタマインファイル
　"やること：一覧画面と詳細画面の複合画面を作成する"
　"やること：ボタンをメニュー位置に配置する"
　"やること：ユーザー選択をひとまとめにする"

たけだ さん
　Twitter
　当日のスライド
　gusuku Customine Job Runner
　 "やること：プリントクリエイターで出力する"
　 "やること：一覧にチェックボックス列を追加する"
　"やること：レコード詳細画面に遷移する"

いなざわやすひろ。さん
　Twitter
　当日のスライド
　"やること：レコード背景色を変更する"
　"やること：フィールドの文字を拡大縮小する"
　"やること：コメント・履歴欄を閉じる"
　"やること：フィールドに吹き出しを設定する"
　"やること：タブグループにタブを追加する"
　"やること：ボタンをスペースに配置する"
　"やること：フィールドの内容をギャラリー形式で表示する" 
　"やること：テーブルのヘッダー色を変更する" 
　"やること：テーブルの行を並べ替える" 
　"やること：現在のレコードにコメントを投稿する" 

主催：小竹 潤子、今野 愛菜、清水 雄司

#kintone #Customine
#わったーかすたまいんちゅ