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のりたま物語 ハカセ師匠とのりたまくん 第二話 のりたマッサージ

この物語は、フィクションです。

登場人物

ハカセ師匠 … 漫才師、のりたまくんの師匠

のりたまくん … ハカセ師匠の弟子になったばかりの見習い


ハカセ「イタタタタ。」


のりたま「ハカセ。どうかされましたか?」


ハカセ「いやね。腰が痛くてね。」


のりたま「あー、それは大変ですね。うーん…。そうだ!ボクがマッサージをしましょうか?」


ハカセ「お?いいの?あ、ちょっと待って。先に確認しとくけど、マッサージは得意だったりする?」


のりたま「はい!やったことは無いですけど。得意です!」


ハカセ「おー!…おー?お?おい。おい。ちょっとごめんなさい。今、何ておっしゃいました?」


のりたま「え?ですから…得意です…と。」


ハカセ「その前です。」


のりたま「あー!やったことは無いですけど。のところですか!」


ハカセ「そこしかないよね?」


のりたま「ハカセったら、細かいですねぇ。もう。」


ハカセ「いや、細かいというより…肝の部分だよね。」


のりたま「正気ですか!?」


ハカセ「キミがね。」


のりたま「でもハカセ!信じてください!こういうのボク得意なんです!手先がアレなんです!」


ハカセ「頼むから手先が器用って言いきってくださいよ。…ま、まぁいいや。ちょっとやってみようか。良くなかったら直ぐに中止するからね!」


のりたま「はい!」


ハカセ「じゃあ、まずはうつ伏せになれば良いのかな?」


のりたま「あ、ハカセ。その前に、リラックスするために、こちらのハーブティーを飲んでください。こういうの大事なんですよ。」


ハカセ「え?なんか凄い本格的じゃない…。いいよー。いいよー!」


のりたま「続きましてー。こちらにうつ伏せになっていただいて、ゆっくり温まるようにほぐしていきます。」


ハカセ「…。え。なんか。凄いじゃない。本物みたいよ。いいじゃない。あらやだ。いいわねー。…………。」


…………………


のりたま「…ハカセ。…ハカセ。…ハカセ。」


ハカセ「は、はい!はい!おはようございます!」


のりたま「ははは!ハカセ。グッスリでしたね。」


ハカセ「え?のりたまくん、ボク、寝てたの!?」


のりたま「えぇ。割と最初の方で、ぐっすりと寝てましたね。」


ハカセ「凄い!のりたまくん!凄いね!何したの!?」


のりたま「どうってことないですよ。まず最初にハーブティーを飲んでいただきましたよね?」


ハカセ「うん!飲んだね!」


のりたま「あれに、睡眠薬を混ぜました。」


ハカセ「ああ!そりゃ寝るよね!のりたまくん!そこに正座しなさい!!」


のりたま「はい!」


ハカセ「師匠に…っていうか。誰にでも。睡眠薬をこっそり飲ませちゃダメ!!」


のりたま「申し訳ございません!!!」


ハカセ「まぁ、腰痛が治っているなら別に良いか。って、あっれぇー?全然治ってない!ぐっすり寝てただけかしら?」


のりたま「はい。おっしゃる通りでございます。もみ始めて直ぐに、私の手が…攣りました。そのためハカセは、ただただ横になってグッスリ寝ただけということになります。」


ハカセ「うん。のりたまくん、銭湯に行こう。銭湯は裏切らないから。」


のりたま「はい!銭湯の準備、出来ております!」


ハカセ「あー…りがとう!…わー。自分でもビックリするくらい、『ありがとう』言うのを躊躇したわ。こんなことってあるんだな。」


のりたま「不思議ですねぇ。」


ハカセ「そうでもないよ。まぁ、外に出る良いキッカケになった!と思うことにするか。」


のりたま「素晴らしいお考えです。勉強になります。」


ハカセ「のりたまくん、銭湯でね。温まった後の水風呂が良いんだよ〜。あとで水風呂対決ね!」


のりたま「わかりました!よーし!負けませんよー!」

ハカセ師匠とのりたまくん
第三話へ つづく

エンディングテーマソング

アサヤン
KeepWalking
作詞 のりたま
作曲 のりたま

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