Sud. style ②
こんにちは。イシカワです。
秋冬の気分なんて搔き消されてしまう程の暑さ。
昨日からSud.の搬入で外を歩き回って行き来して感じたのですが、こんな気温の中、最寄り駅の無いこのお店に、いつもわざわざ足を運んでくださっているのか、と考えると感謝が溢れると共に、洋服の持つパワーみたいなものの凄みまで感じました。
さて、様々なイベント含め、Sud.を盛り上げられるよう企画を練っています。改めてオープンは8月25日（金）。金曜スタートで週末から始めます。皆さん来れるでしょ？なんて事は言わんとしても、ご満足いただけるラインナップのご用意は自負しております。オープンのタイミングだけじゃなくとも、今現在よく来てくださっている方々はじめ、前職からお世話になっている皆様全員に来て頂きたい。お日にちお合わせの上、お越しください。ご連絡下さい。
では、本日もいきましょうか。
ULTERIOR 23AW launch.
- C/S PARACHUTE CLOTH P/O SHIRT -
COLOR: olive , shade blue
SIZE: 4 , 5
- WASHED BIZEN GABARDINE 6 PANELED CAP -
COLOR: sprout
SIZE: free
- FADED SILKY TERRY RW SWEAT SHIRT -
COLOR: heather ecru , heather ginger
SIZE: 3 , 4 , 5
- FADED SILKY TERRY RW SWEAT PANTS -
COLOR: heather ecru , heather ginger
SIZE: 3 , 4 , 5
僕が思うにこの昨今、情報に対しての信頼度が高まっていて、そこを頼りに洋服を探し、見つけ、着て確認、そしてその情報に相違がない、という事に納得して洋服を購入し満足する、なんて状態が生まれている節があると思っています。その人の洋服への価値観はそれぞれで間違いなんて無いんだけど、僕が洋服屋で居る限り思う事。将来的にも洋服屋を形にしていきたいことの理由は「誰しもが平等に、洋服を着る事に楽しさを感じられる事」なんです。洋服の持つパワーは人の人生という大きいものを突き動かすパワーがあります。そこを通すフィルターの話をすると長くなってしまうので割愛ですが、どんな理由であれ、着たライフスタイルの満足感と楽しさの深さがミソだと。Sud.のコンセプトはそこをスタイリング（着る事）というフィルターで表現すること。その上で、本日ご紹介させて頂くULTERIORは、とても重要な役割を果たします。
今まで靭本町本店で数多く展開していなかったコレクションラインの展開をメインに、Sud.では仕入れを行っています。着用者が袖を通すことで初めて個性を表出させるような余白のある服。日本古来の美意識である“不均衡（不完全）”の美しさを追求する服。それが、ULTERIORの目指す姿です。
「余白」がもたらす事。洋服からブランドのコンセプトが伝わってくるブランドには信頼感があります。Sud.とお取引のあるブランド様は、どちらかと言えば洋服から一目で伝わってくるポイントは多いように感じます。その点アルテリアはそうじゃない。一つ一つの洋服に込められた思いは、一目で全て伝わるように出来ていない。着る側が袖を通すことで洋服に込められた価値を自分の持ちうるフィルター、引き出しで考え込んでしまう洋服。余白をあえて作ることで着る側の思考をやめさせない洋服。その不均衡（不完全）が相互に作用し、時にそれが新しい化学反応を起こす。そんな込められた思いが乗った洋服。それがアルテリアの作る”余白”なんです。
奥深い”余白”のある表情が魅力の、アルテリア屈指の人気品番のスウェットシリーズ。表糸に杢グレーの強撚糸、中糸も杢グレーを使用して更に奥行きを作り、裏糸に無撚糸を使用した裏毛で作られたスウェット。手間を惜しまずに作られた独特の風合いが、良く聞く様な”普通”とは違ったスタイリングに風味を感じさせてくれる仕上がり。ミソはシルエット。スラックスの様に綺麗に仕上げられたモダンなパンツは、各々のスタイリングに干渉しすぎずに存在感を持つ。アウトシームを排して筒形に作られた唯一無二のシルエットを、スラックス使いするのか、スウェットパンツ使いするのかは個人の自由。見た目の干渉は少なくとも、パーソナルなところへの干渉はしっかりとしてくる何とも余白のある良いスウェットです。リバースウィーブタイプで仕上げられた上も、Sud.にて初のお取り扱い。オーセンティックながらも、着用から馴染みを超えて生まれるアイテムとしての表情に感じ方はきっと、個性を含み、古着にはない価値を作ってくれます。
スキッパー型のシャツ。このシャツに余白を生んでいるのは、サイズ感なのか、素材なのか。答えは無くて、こちらの捉え方次第。イタリアの某ファブリックメーカーからインポートした素材を使い、タテにシルク、ヨコに先染めしたコットンを使って織り上げたパラシュートクロス。自然光の生の光を浴びた時に初めて顔を出すこの素材の表情は、使っている糸の特性から、本来少しカジュアルに見える形ながらも、纏う雰囲気から上品に変えてしまう仕上がり。どことない艶感からは意外にもソフトに仕上げられ、ゆったりとしたサイズ感の分量にマッチしています。フロントの空き具合が、イシカワの心を真っ先に射抜いたポイント。ここって個性が出るんですよね。性格によってインナーの首位置って変わってきたり、個性でインナーの色や種類が出たり。フィット感に合わせてガシガシ着て、洗って、空気を含んだように晒して着るのが良いですね。2色。悩ましいバリエーションで入れちゃいました。店頭で着て悩んでください。イシカワはお悩み相談得意なので。
KANEMASA PHIL. 23AW START.
- Cotton Thin Pack Tee -
COLOR: WHITE×BLACK / SIZE: M , L
PRICE : ￥9,900-(tax in)
- Heavy Weight Waffle -
COLOR: WHITE , BLACK / SIZE: M , L
PRICE : ￥14,300-(tax in)
そしてSud.にて新規お取り扱いのブランド様となります、
「KANEMASA」
1964年創業の和歌山にある丸編みニットメーカーが作るブランド。KANEMASAの商品を耳にしたときは「そんなことができるのか」と衝撃を受けました。展示会にて初めて拝見させて頂いたときには「本当に出来るんだ」と200％の納得を、説明を聞いて、肌に当てて感じました。何十年にも渡って培われた職人技のクリエーションは、きっとこれからの長い洋服業界にもらたす影響は計り知れないと感じます。「KANEMASAにしか作れない洋服」それがこのブランドの強みです。ハイゲージに特化した独自の編機、様々な柄を変幻自在に表現できるジャガード機、これら多様な編機を自由に操る特有の技術、職人技を長く先に残していきたい、という想いの伝わるモノづくりです。
滑らかすぎるヘビーウエイトワッフル。極限まで度詰めで作られているワッフルは見た目と着用感を分けて捉えてしまう程のクオリティを合わせ持っています。独自に設計されているとてもルーズなサイジングはあえてヘビーウエイトに作ることで素材の良さを最大限に生かし、ワッフルのそれとは違う生地の動きを生み、独特のKANEMASAにしか生めない品があります。
こういうの一番着るんです。ただそんな一番着るやつだからこそ、見た目も着心地もとても重要。一枚持っておきたい、そう思わせてくれるのは素材の進化が顕著な昨今だからこそ、”良い素材”だけじゃない納得を生んでくれています。
- MAX Heavy Weight Baseball TEE -
COLOR: WHITE , BLACK / SIZE: M , L
PRICE : ￥16,500-(tax in)
こんなに軽々しく着ちゃってますが、こちらも究極度詰め天竺組織のベースボールＴシャツ。驚くのが展示会で説明を受けた内容。そこまで詰めた素材にガーメントダイを施し変化を加える。すると自立してＴシャツが立ったんですよ。ハイジばりの感動でした。Ｔシャツが立った！って。すいません。ふざけてはいません。それくらい感動しました。洗いと着用から変幻自在に形を変えるベースボールTです。
余談ですが、KANEMASAの企画営業をされている方が、まさかの高校の野球部の先輩という奇跡を起こしました。自分からするとこの業界では年も近く、接しやすいからこそ、何かを一緒に形にして、今後も長くKANEMASA含め面白いことをやっていきたいと思っています。今期は初めてのお取り扱いという事で8月に入荷するシャツをメインにピックさせて頂きましたが、24SSでは別注に、大阪初のポップアップイベントも企画中です。併せてお楽しみに。
※ご紹介商品は店頭出しはせず、8月25日（金）のオープン（通販サイトは27日を予定しております）から売り出します。
※今現在、靭本町店にてお声かけ頂いた方々には店頭にてご覧頂けるようにしております。店頭優先でご対応させて頂いておりますが、商品のお問い合わせ等御座いましたら、インスタグラムのDMもしくはメール（musterwerk.sud@gmail.com)までお願い致します。
※よく来てくださっている方々の確約分により、サイズ欠けが既に出てしまっているアイテムも御座いますので、そちらの確認も上記2つにてお願い致します。
※靱本町、Sud.両店共にお問い合わせは随時受け付けておりますので、何かご不明点や気になることが御座いましたら、お気軽にイシカワまでDMをお願い致します。
イシカワ
MusterWerk
13:00-19:00(時間外アポイント制)
〒550-0004
大阪市西区靱本町2-5-18 都住創うつぼ1F
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MusterWerk Sud.（8月New open.）
〒550-0005
大阪市西区西本町2丁目4-4 三栄ビル204
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https://musterwerk-sud.com
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