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葡萄農夫の秋冬

こんにちは。イシカワです。


何だか久しぶりにゆっくりと過ごしている休み。
皆様にいただきましたお酒を、昼間からゆっくり嗜みながら、
溜まっていた事や、やりたかったことやる、良い意味で怠惰な良い休み。

久しぶり赤ワインを頂き物から拝借し、
丁度いいアテのチーズと一緒に
一口パクっとワインを喉を通した瞬間に、

「そうだ、葡萄農夫だ!!」

と稲妻が走ったようにハッとして、
今この”Gorschデリバリー”のBLOGを書き始めました。
洋服に取りつかれた人生、
それもまた悪くないですよ。




今シーズンも春夏と変わらずテーマは「葡萄農夫」

岩手県紫波郡で葡萄農園を営んでいる佐々木氏をテーマに制作です。

春夏に引き続きですが、
改めてGorschをご提案出来る機会を頂けたこと。
本当に嬉しく思います。

是非沢山の方々へ届けば、ほんとうに嬉しいです。

佐々木ご夫妻の「24AW Gorsch / LOOK写真」、
今作もご覧ください。


このベスト推しです。
このアウターも格好良すぎて推しです。
このベストはご期待ください。




てなわけで、
ベストにアウターが推しとかいうてましたが、

個人的Gorschの代名詞の「シャツ」を中心に、
3型の新型も含めた、深みある入荷がありましたので、

コメちゃんと着た写真を中心にご紹介します。
何にせよ、シャツのクオリティに完成度の高さがピカイチ。



「ゴーシュにしか作れないシャツだし、ゴーシュの作るシャツが着たい。」


今シーズンも強くそう思わせてくれた、
らしい素敵なラインナップです。



Gorsch the merry coachman
- Slip On Bumpy Wool Shirt -


MATERIAL: wool100%
COLOR: chest nut brown , black
SIZE: 46 , 48
PRICE: ¥47,300-(tax in)




ゆったりと羽織るように着ることを想定した新型のシャツです。

身幅、肩幅を広くとっていますが、野暮ったさが出ないようにデザインしててくれています。結局これくらいのフィッティングが心地よい。着やすい。

既に何人かには袖を通していただき、手にして帰っていただいておりますが、やはり一番コメント多い内容が「安心感」でしたね。

その安心感に拍車をかけるのが、今回の素材使い。
ブルガリア地方の山脈地帯に生息する羊は、朝晩の寒暖差の大きな環境で育ち、その毛質はクリンプ性が強く、縮絨加工をすることにより豊かな表情を作り、軽く膨らみのある風合いが特徴です。 経糸に双糸、緯糸に繊細な単糸を打ち、そ毛風に仕上げ、糸の特徴を生かした加工でワッシャー感ある表情にしました。

その言葉通りの内容が、生地を目視で感じられ、袖を通すことで見た目以上の柔らかいタッチのギャップに心打たれます。縮絨加工にて洗いはかかっているものの、更に沢山着て、沢山洗った先まで楽しみになれるこのシャツならではの、Gorschらしい表情がかなり気に入っています。

そしてGorschと言えばの変形デザイン。袖開きです。
今までのダブルタックカフスのオリジナルの開きから、ベースはそのままに、少し違うアプローチ。特に大きな意味はないであろう、「折り畳み式の袖」。何故か。折りたたむように閉じます。 の割に全体的にシンプルにしているので、首元にはアイコンでもある膨らみを出しました、との事。何がどこからシンプルなのかは最早分かりませんが、Gorschにしかない専売特許なディテールワークもまた、このブランドを好きになるポイントでしょう。




Gorsch the merry coachman
- Bauer Yak mixed Cotton Shirt -


MATERIAL: cotton90% , Yak10%
COLOR: oatmeal , grey
SIZE: 46 , 48
PRICE: ¥44,000-(tax in)


※パンツはあのULTERIOR黄金の新型の別生地です。


こちらはディテールに少しのアップデートはあるモノの、
いつものGorschらしい定番のシャツ。

古い家屋から見つかった昭和初期のシャツを参考にデザイン。 シルエットや丈、襟に至るまで、何度も微調整を重ねた意欲作、との事です。

良い感じの、今気分なジャストサイズで着る想定のフィッティング。更にはコットン×ヤクという、MusterWerkユーザーには別視点の安心感を与えられるであろう混紡素材。しっとりとしたなめらかなヤクは、カシミヤに似た素材。また、細く長い繊維は光沢があり、弾力性が強いのでシワになりにくい特徴があります。 そんな"ヤク/YAK"を1割、コットンに混ぜた黄金混率の生地。程よい厚みと上品な柔らかい質感があり、ヤクの特徴がしっかりと反映されている上質な生地となっています。保温をメインに使っていないからこそ生まれるタッチがあります。袖を一度通していただくだけで全てを理解できるシャツ。

袖は2枚袖にして立体感を出し、前振りになるようにしています。後見頃には片方にタックを2本入れ、左右のタックの間に若干の’いせ’(縮ませること)を入れ膨らみを出しています。 袖開きはオリジナルでタックを施したもの。裾開きには小さなガゼットを補強を兼ねて配置。小さいながらも存在感のあるアクセントになっています。

素材のバランスとGorschらしい形が相まって生まれた唯一無二な秀逸なシャツ。秋冬を救うジャストフィット。この間のULTERIOR別注ジャケットなんかの中に、是非とも差し込んで欲しい、そんな秋冬ヘビーユースを願う一枚です。

ちなみにオフィサーシャツの様なフロントデザインのため、勿論のこと一枚着としても着用可能。エムズのバギーにタックインが洒落ているかもしれません。




Gorsch the merry coachman
- Bauer Yak mixed Cotton Long Length Shirt -


MATERIAL: cotton90% , Yak10%
COLOR: oatmeal , grey
SIZE: 48
PRICE: ¥47,300-(tax in)



そして新型ロングシャツ。

素材は上記のジャストフィットシャツと同じコットン×ヤク。
柔らかさに優しい心地よさはそのままに、異常な着丈とアンバランスなディテールワークが、他に見つけられない、とは言えヴィンテージさながらな、面白い唯一無二シャツを、またGorschは作ってくれました。

ただ裾丈を長くしたわけではなく、裾が前から見た時に不自然に膨らまないように、また、脇の開きに若干のカーブをつけ、前と後の余計な重なりを避け、ボトムスのポケットに手を入れやすくしています。

裾の見返しを多くつけることで、裾が重力で安定し綺麗なシルエットを保つことができます。 前開きは印象を持たせたかったので、フリーハンドで「こんな感じ」という線を加え、長く膨らませました。首回りはスッキリ見えるシャープなカラーをつけました。

ミリタリー要素も、ワークニュアンスも兼ね備えた、ある種何か分からない、
「グランパ?スリーピング?ただのワンピース?でも前開き?」

なSud.に最適なシャツ。
きっとこのシャツはSud.にて展開させていただいているシャツ達との相性が抜群に◎。何にでも重ねて良いんだけど、個人的に意識して欲しいのはシャツの活かし方。前立ての程よい主張は残してほしいし、気を使ってくれているサイドスリットの機能性や綺麗なラウンドは見えるようにして欲しい。

そんなことを考えていると、これに合わせたくなるアウター類が、ここから11月くらいまでSud.にどしどし押し寄せて入ってきます。そんなレイヤードを楽しみたい皆さん、僕を信じてこのマストアイテムを是非手にしてみてください。



さあ、明日からも宜しくお願いします。
毎日のように出荷連絡をいただいておりますので、
きっと明日も何かは沢山届きます。

「ふらっと出会った」

そんな懐かしい洋服の見方もしてもらえる、
ご紹介出来ていないアイテムばかりの店内です。

Gorschもそれ以外も、是非袖を通して楽しんで下さい。


イシカワ

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MusterWerk Sud.
13:00-20:00(時間外アポイント制)
〒550-0005
大阪市西区西本町2丁目4-4 三栄ビル204
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