食べられる牧場ソフトクリームと食べられない牧場ソフトクリーム
「ソフトクリーム食べたい?」と問われて、
「美味しいのならね。」と答える。
『牧場のソフトクリーム』として連れて行ってくれた1軒目のソフトクリームはとても美味しくなかった。
「食べられない…。」
思えば、『食べられない』が言えるようになったのはここ最近。ずっと今まで我慢して最後まで食べていた。選り好みするようになったのかもしれないが、給食でもなんでも『我慢して食べる』を植え付けられた年齢としては大きな成長だ。または衰退だ。まとめると大きな変化だ。
「気持ちはすごくわかる…。」とひろしには理解してもらえた。
素材にはないはずの香料の強い香りがあると、味わいと香りのアンバランスさに食べ続けることが難しくなる。きっとミックスなど使っているのだろうと想像する。
『牧場アイス』がどこも美味しいわけではない。牧場が牛乳の素材と特徴を活かしたソフトクリームを作るから美味しいだけだと力説する。
「どこのだったら美味しい?」と聞かれ、
「横浜なら、行ったことはないが、佐島にあった『マリンアンドファーム』で出していた関口牧場のソフトクリームなら美味しい。」と答える。「じゃあ今行こう!そんなに遠くない」とひろし。
いやいや今ソフトクリーム食べたばかりだと伝えるも、「今日の記憶をこの『食べられない』ソフトクリームで終わらせてはダメ。解決策が思いつくなら今すぐすべきだ!」とのことで、関口牧場へ向かう。どうやら私の食への執着心が及ぼす今後の悪影響を気にしている様子。
車で30分、関口牧場に到着。一軒目の牧場アイスの店構えはかなりしっかりしたつくりだったが、この関口牧場のアイスクリーム売店はなかなか好印象。見せかけではない感じがする。
ソフトクリーム330円のチケット2枚を購入して、味を決める。
プレーンミルクか黒糖、またはミックス。
ミルクは美味しい事が想像つくので、探究心からついつい…ミックスにした。
ドドーン!っと迫力あるボリューミーなソフトクリーム。
プレーンミルクも黒糖もどちらも味に似つかわしくない香料など入ってない、サッパリしていてコクがある。これなら食べられる。プレーンミルクと黒糖のどちらかと問われたら、わたしもひろしも断然プレーンミルクがお好み。
その素朴な味わいからきっと美味しい牛乳なのだと言うこともわかる。
「やっぱり美味しいよね!」と私。
「美味しくてよかったぁ〜。」とホッとするひろし。
「怖いもんね…私の…」と言いかけたところで、
「そう!」とひろし。
今日も美味しい💞
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