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ばあちゃんの大人げ無さに見る社会問題

先日、たまたま友人の子を数時間あずかった。

突発的な出来事だったこともあり、わたしは家の中でやることがあったため、手の空いているばあちゃんに子守役をお願いすることになった。

ばあちゃんは齢83だけど、大昔に保育士経験もあり、まだまだ畑仕事もバリバリやってる。

うちの子(5歳女子)はどちらかというと、優等生タイプ。
ビビリで無茶は絶対にせず、お家遊びが好きでマイペースでのんびり屋。

一方、あずかった友人の子(3歳男児)は冒険家。
運動神経抜群で、とにかく片時もじっとしていられない。


私の目の届く範囲で遊んでいたため、なんだか二人でガチャガチャやってるなあ。ばあちゃんはかなり振り回されているみたいだけど、ボケ防止にたまにはこんな子守も良い刺激になるだろう。と楽観的に横目で見ていた。

夕方、無事に友人宅まで子を送り届け帰宅。


するとそこには我々を今や遅しと待ち構えるばあちゃんが。


何かと思えば。
友人の子について、不満・愚痴・批判の嵐!!!

親の育て方がどうの、家庭環境がどうの、あんな子とは二度と遊んだら駄目だのなんだの。

ひどい、ひどすぎる・・・

たしかにうちの子とは性別も年齢も性質も違う子だし、どちらかというと目が離せないタイプなんだと思う。

そういう子って沢山いるし、絶対にやったらいけないことをしたわけではないのに。

いい年(80超えの大婆)してなに大人げ無いこと言ってるんだ、と悲しくなるやら呆れるやら、怒れるやら・・・

私は子育てして初めて、「あ〜子供ってみんな可愛い(^^)ホクホク」って思うようになったけど、ばあちゃんは「うちの子だけが可愛い」思想の持ち主なんだと実感。(田舎特有のお家思想かも)

そういう社会の目があるから、「育ちが良い人・・・なんちゃら」なんていうロクでもないタイトルの本が売れるんだよ。(小声)


あら、この"自分の好きなモノだけ可愛い"みたいな考え方、どこかで聞いたような。

あれです。メンタリストDaiGoさんの炎上のやつです。(超今更!)

あれって、優生思想だとか、差別主義だとか、過激な言葉で色々と批判されていたけど、根本的な問題点がどこにあるのか分かりにくかったと思っていて。

たしか、批判に対する批判で「誰しも好きなものと嫌いなものがあるのは当たり前で、個人的にそこに優劣がついてしまうのは当然のこと」的な事を言っていたような。

実は「あーたしかに。」と一瞬思ってしまった。

私だって、さっき「子供はみんな可愛い」とか調子の良いこと書いてたものの、なんだかんだで自分の子が一番可愛いし、みんなそういうもんだと思っている。

そんなことは分かりきっているけど、でも、人として言ったら駄目なことってあるでしょ。人としてしてはいけない行動ってあるでしょ。
ってことじゃない?

DaiGoさんの場合は、人の命に優劣つけるような発言で、
ばあちゃんの場合だと、子供やその家庭環境を一方的な憶測で批判するような事。


この辺の、幼い頃から当たり前に身についておくべき、社会のルールとか倫理観が、DaiGoさんもばあちゃんも、社会との繋がりが希薄になっているせいで、推し量れなくなってしまっているのではないだろうか。
(DaiGoさんとばあちゃんの並列ヤバいw 誰かに怒られそう)


社会とのつながりが捉えにくくなっていたり、個を尊重することの裏返しで、自分の意見をハッキリ言うことの許容ラインが分かりにくくなっていたり。

昨今の時勢柄、こういう人増えてるんじゃないかな。


と、ここまで書いたことろで、同じことを分かりやすくロザンの菅ちゃんが話してくれていました。


みんなの”おかげ”で生きているんだから、お世話になった人に恩返しすることが偉いこと、っていう考え方は、耳タコなもんで、全然好きじゃないということを前置いて。

だけど、人はどこまでいってもつながりの中でしか生きられないし、同じだけ孤独だという、その両側面は心にとどめておかないといけないかな。と思う。

今の自分があるのは偶然で、成功するのも縁、失敗するのも縁

だからといって、なんの努力もしないで良いわけじゃないところが、人生の難しいところだよなあ。


と、娘とコタツでアニメ見ながらぼんやり考えた先週。

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