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会計システムをfreeeからマネーフォワードに変更した3つの理由

株式会社ヒトカラメディアはCFO兼管理部門長の私自身がfreeeの認定アドバイザーということもあり、ジョインして内製化を進めると同時にヒトカラメディアだけでなく子会社全ての会計システムをfreeeを中心にした業務プロセスに変更したのですが、こちらをマネーフォワードに変更するという意思決定をし、それから1年が経過したので振り返りとして書きたいと思います。

freeeよりマネーフォワードが優れていると言いたいわけではありません

冒頭にもありますが私自身freeeの認定アドバイザーであり、私自身が個人的にサポートさせていただいている会社さんのほとんどはfreeeを利用しています。どちらか一つしか選べないといけないと言われたらfreeeを選びますが、それは単に私が慣れているから、でしかありません。優劣の話をするのではなく、このような理由でシステムを変更することもあるという振り返りです。

ヒトカラメディアの事業とマッチしていたのはマネーフォワードだった

ヒトカラメディアは不動産というレガシーな産業でビジネス展開を進めている会社です。この事業の中に「プロパティマネジメント」という事業があります。これはオフィスビルに限らずですが、入居テナントさんとの日常のやり取りやお金のやり取りをビルオーナーさんに代わって請負という事業になります。
お金の流れとしてはテナント→ヒトカラメディア→オーナーさんとなります。そしてヒトカラメディアがビルオーナーさんの代わりに受け取った賃料とビル運営のためにヒトカラメディアが支払った費用を精算(相殺)し、オーナーさんにお支払いするかオーナーさんからいただくというものです。
よって例えば入金の仕訳としては
請求書発行時
未収入金(取引先テナントA)/預り金(ビルオーナーさん)
入金時
預金/未収入金(取引先テナントA)
としなければいけなくなります。(請求時に預り金を計上することが原理原則から外れることは理解していますが、弊社は上場企業でもなく、上場準備も行っていないため、原理原則よりも業務の効率化を優先していることをご理解ください。)
この請求時の仕訳がfreeeの取引では一回で作れません。振替伝票にて入力し、未決済取引にする、などもできますが、残念ながらありがたいことにそれができる取引量ではありません。マネーフォワードであれば一般的な振替伝票入力時に対応すればいいので最終的なコストを考えたらマネーフォワードの方がマッチしていたということになります。

採用とメンバー育成観点から考えた際にマッチしていたのはマネーフォワードだった

本当に経理の方の採用難易度が高い昨今、弊社も採用活動をしていたのですが、freee経験者になるとほとんど市場にいらっしゃらないことがわかりました。そのためfreee未経験の方を採用すると入社後にまずfreeeの概念と操作を学んでもらい理解していただかないといけないため、その分育成期間が長くなってしまいます。マネーフォワードではこのようなことが起こらないのでは無いかと思いました。

freeeを無理矢理使い続けるのは私のエゴでしかないと思った

上記のようなことを考えている時に「freeeのままにしておくのは、そしてfreeeを中心に業務プロセスを変えないままでいるのは私のエゴでは無いか」と思いました。管理部門長として考えないといけないことはなめらかに経理まで情報がたどり着き、それを経理ができるだけ間違えないようにすることです。
その結果、最良と思ったのがfreeeからマネーフォワードへの切り替えということでした。

切り替えから1年経過しての所感

導入してから1年経過しましたが、特に問題なく進められていると思いますし、決算も問題なく終わることができました。移行の中で新卒4年目、5年目と言ったメンバーが管理部門に異動してきたり、そのメンバーが簿記を取得したこともあり、わかりやすく貸借でだけで表現される会計システムに変更してよかったと思っています。

最後に

会計システムはどのシステムにおいてもこのシステムを使えば完璧というわけではありません。会社の事業内容が拡大する、変化するという中で会計システムも変更する必要もあると思います。システム自体の使い勝手以外でも検討することはあるのと思うので、その一助になれば幸いです。


株式会社ヒトカラメディアは「都市」も「地方」も「働く」も「暮らす」も
もっとオモシロくできる!をVisionに掲げ、オフィス移転から複合施設の開発まで、様々なプロジェクトをあらゆる形でサポートします。ピンと来た方はぜひお問い合わせください。

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