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キラキラした砂時計のように ~こころをつなぐもの~

突然ですが、「キラキラした砂時計のように」人生を生きていきたい、と思うようになりました。何を言っているんでしょうね?
 
結果を出すビジネスパーソンになって、成功を掴みたい。そんな気持ちで「自己啓発系」研修に参加して見たり「意識高い系」の方々と交わってみたのですが、どうもしっくり来ない。そんな悩みにぶち当たることがよくありました。

世のため、人のために貢献する自分になりたい。そのためには自分を磨かなければならない。将来なりたい自分を具体的にイメージする。なりたい自分に向けてのアクションを大谷翔平選手のような「マンダラチャート」に書き上げる。10年後のありたい自分と今とのギャップがある。それを埋めるための自己投資に勤しむ。英会話、資格、トレーニング、読書の量を決めて日課を定めて実行。
 
定めた日課をこなすだけでも睡眠時間は減少傾向。一方自分の心はちっともハッピーじゃない。トレーニングも勉強も続かない。目について購入した本はあっという間に積みあがって読む気配もない。私はあくせくと何をやっているんだっけ?

この世の中に生まれたからには、世のため人のため、地球防衛軍にならなくてはならない!そんな妄執に駆られてしまうんですね。どんなに自己啓発書を読んでも、日々の日課をToDoリストに落とし込んでも、夏休みの宿題をいつも8月31日にやっていた私が長続きするわけも無く。
 
結果、気付きました。私は、私じゃない人になろうとしているからどうもうまくいかない。きっと、人間の運命はそうそう変えられるものではない。マンダラチャートを描いて猛進している人は元々「そういう運命に生まれた」人で、「私がマンダラチャートを描けば猛進できる」というのは間違い。
 
そこで浮かんだのが「キラキラした砂時計」のイメージです。私は砂時計の中に入っているキラキラした砂粒の一つ。右に行ったり左に行ったりさまようけど、大枠では砂時計の中で流れ込む先が決まっている。砂粒のサイズの自分の周りには、水晶やルビーやダイヤ、めのうやトパーズ、色とりどりに輝く宝石に囲まれている。ひとつひとつの輝きに「へぇー」と見とれたり、新しい色の石に出会ったり、驚いたり、感激したり。そんな周りと自分をその時々に楽しめばいいか。そしたらみんなで素敵などこかへ行くのだろう。
 
不思議とこのイメージを持つようになってから、読書も趣味も日課も、ちょっと長続きするようになりました。ありふれた言葉で言えば、年を重ねて角が取れた、ということなんですかね。

#愛情の循環 #随想 #こころをつなぐ

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