【インターン記録.7】インターン、何してるの?インビジブルでのインターン、こんなことしてました①

インビジブルでのインターン

インターン記録、と言いつつ、あまりどんな活動をしているのか載せていなかったので、

書いてみます。

今回はインターン先の携わっている活動に参加した体験記をメインに、次にあげるnoteでは私たちが取り組んだプロジェクトをメインにまとめます。



① PinS プロジェクト(小学校でのアーティストインレジデンス)

まずは、インターン期間中の3/7,8に見学とお手伝いをさせていただいたPinSプロジェクト(プロフェッショナル•イン•スクール プロジェクト)について。

PinSは、「教えない教育=偶然性が生まれる環境」の実践として、インビジブルが行なっている活動のひとつ。

▼PinSについて

プロフェッショナル・イン・スクール(通称:PinS<ピンズ>)プロジェクトは、アーティストや職人などが「プロフェッショナル転校生」として教室などを仕事場としながら、子どもたちと学校生活を共にする取り組みです。2018年4月、東日本大震災・福島第一原発事故から7年ぶりに再開した福島県双葉郡富岡町の小中学校を舞台にスタートし、今年3年目を迎えています。
このPinSの「教えない教育」を通して、子どもたちはクリエイティブな職種の各界のプロと交流し、自分の興味関心や何らかの学びを見い出していきます。

PinSプロジェクトnote記事(2020年12月24日)より引用

こちらのお手伝いをさせていただいた。
今期の転校生として、糸などの繊維を用いて作品を制作されている美術家の力石咲さんが来られていた。今回の来訪で学校の滞在は終了となり、学校内で作品のお披露目とカメラマンとの撮影に主に取り組まれていた。
私たちはインターンとしてその周辺業務のお手伝いに取り組んだ。

撮影の様子

こちらのお手伝いをする中で、力石さんが学校生活にとても馴染んでいることに驚いた。

アーティストの方ってどんな方なんだろう…」「今までそんな人と会ったことないから緊張するな
アートとかわからんしなあ

と福祉の学生な私は直前までぼんやり考えていた。実際に入ってみると、こどもたちにとってはそんな属性とかは関係なくて、

咲ちゃーん!

大きな声で力石さんを迎え入れ、ともに遊んだり、喋ったり、好きなタイミングで作業を手伝ったり。

こどもたちはアーティストの活動を見て、こんな仕事があるんだという発見を得たり、芸術に触れたりしているけれど、
それと同時にこどもたちの人との関わり方から柔軟さ、自由さを大人たちは得ているような、そんな不思議な学びの空間があった。

実際に教育委員会にて勤務されている方とお話させていただく中で、「このゆるさとかなにやってんだろというかんじがPinSのいいところだと思っている」と教えていただいた。

全校生徒71体分の仏
全て、1本の糸を編んで作られている


PinSの中でのこうしたこどもたちとアーティストの関係性や、純粋なこどもの存在に、なかなかうまくいかない多職種連携やチームビルディングのヒントがあるような…

ここ、福島県の富岡町は地震•津波に加えて、原発事故の被災地で、人口は震災前の1万人から2000人まで減少した。そこがよく強調されて「復興」の文脈で課題に対して検討される。
けれど、全国的にみても「人口減少」は避けられないものであって、いかに官民連携して、分野を越境して地域を持続可能にしていくのか、ということはその他多くの地域も今後は同じように考えていくべき課題となりつつある。
機能を分けて、分けて、どんどん細分化させて、効率化を目指してきたところから、
少し時間はかかるかもしれないけれど、混ざり合ってできることを分かち合う、そんな社会にしていく必要があるのかもしれない。

PinSは、関係性や壁をゆるめて溶かす、そんな機能を果たしているプロジェクトだと思った。

力石さんもやわらかい素敵な方で、アーティストだからとか学生だからとかそんな心配は全く必要なくて、1人の人として、まず向き合うこと。それがやっぱり大切だなあと感じる。


② 「時の海 – 東北」プロジェクト

次に、3/17に大熊インキュベーションセンター(通称OIC)にて行われた「おおくま学園祭」でのインビジブルの設営ブースについて。

インビジブルでは、「時の海 – 東北」プロジェクトの紹介ができるブースの設営を行なった。
こちらは現代美術家の宮島達夫さんを中心に3000人の人々とともに作り上げるプロジェクトとなっている。

▼詳細はこちら

「時の海 – 東北」プロジェクトは、
東日本大震災の犠牲者への鎮魂と震災の記憶の継承、これからの未来を共につくることを願い、3,000人と制作するアートプロジェクトです。

「時の海 – 東北」プロジェクトHPより引用

こちらについては、私たちは当日はブースに来られた方を、プロジェクトを中心となり進められている担当者の方にお繋ぎするような役割のお手伝いをさせていただいた。様々な方がお越しになられて、中には過去にワークショップに参加したことがあるという方もおられた。
大きなプロジェクトも、こうして少しずつ紹介して、仲間集めを行なっていくことや、その中で実験しながら次はこういう動線にしようなど振り返ること、そして何より人との関わりを丁寧に大切にすることなどたくさん学ぶことができた。


③さまざまな活動を通して

インビジブルでのインターン中、さまざまな活動を通して

企画や事業のプロデュース•マネジメントに携わる側からの人との関わり方を学んだ。

🌱さまざまな人とのコミュニケーション
(富岡町や双葉郡という地域でのコミュニケーションのはかり方と多職種連携を意識した丁寧なコミュニケーションのはかり方とグラデーションがあるように感じた)

代表の林さんは生活者として、地域の活動者として、いろんな顔がある。この地域だからこその難しさや楽しさ、いろんなことを体験して、理解しながら実践されている姿を間近で見ることができた。

🌱深く関わってもらう人(アーティストなど)に対してのコミュニケーションも欠かさないこと
(生活面や好きな食べ物など、そうした日々の些細なことについても深い理解をすることなど)

PinSの力石さんとも一緒に町中華でご飯を食べて、「力石さんのお子さんの話」や「10,20代の流行りのカメラアプリ」など他愛もないお話をさせていただいたり、
他のアーティストの方についてお聞きした時も富岡町のタイ料理屋さんを気に入ったと話されていたり、そうした会話の節々から感じられるものがあった。



いよいよ、私たちの企画について次のnoteでまとめていきます。

▼先に告知としてこちらに情報をのせちゃいます。

「やりたい」とビジョナリーに語ることは簡単だけど実践は本当に難しいと実感しております。
小さく丁寧に進めていこうと思います!!みなさまのお越しをお待ちしております〜🙌

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