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#3 富士宮と富士山と甲斐みのりさん


今から15年くらい前に,当時勤務していた高校での司書室大掃除中に,甲斐みのりという生徒(当時はもう卒業生)の読書感想文を発見.たぶん上位のコンクールへ出すための原稿だったのだろう.

甲斐さんは,その時すでに文筆家としてのスタートを切っていた.『京都おでかけ帳』という処女作は大好きな一冊で,修学旅行の引率空き時間には本に書かれた場所を探して訪ねたことが….

「処分しようかなあ〜」と一瞬考えた.でも文章を書くことを生業としていくであろう彼女だから,かつての自分の原稿は手元におきたいんじゃないかと推測し,彼女の立ち上げた「lolue」というweb shopの連絡先住所に送ってみた.

担当学年でもなければ授業や部活を受け持ったこともなかったが,彼女の氏名は記憶していた.いつも国語のテストの上位だったから.

そこから始まったお付き合いで,その何年か後(2011年8月)には,やはり卒業生の「MITATAKE」という音楽ユニットと一緒に「図書室TALK &LIVE」をやってもらった.


一昨年は「マツコの知らない世界」に『地元パン手帖』という(全国各地の地元パンを何年もかけて自分で食べ,細かな取材のもとにした秀逸なキャプションを書いた)本を引っさげて出演.余談だけれど,この時のマツコさんはいつもよりずっとやさしかったと評判に・・・.Eテレの「趣味どきっ」にも(再放送されます→2019年1月29日午前11時30分)登場.番組を見るとわかるけれど,好きなものがあるってことがどれだけ素晴らしいかが伝わってくる.女優の菊池亜希子さんとのやり取りも素敵.好きなもの探しは人生の全肯定.

そして相変わらず年に数冊の本を出版し,東京の書店では新刊が平積みされている.お菓子や旅,ロマンチックホテルや包み紙,東京のバーの本もある…

http://www.loule.net/about/index.html

甲斐みのりという文筆家は,タフで繊細で誠実.特にその誠実さ,実直さは彼女の本のあちこちによく表れている.どんな短いキャプションも決して手を抜かない.自分で見聞きしたことを必ず自分の言葉で書く.彼女の執筆を常に数社の出版社が待っているという理由もわかる.今までに出した本はすでに30冊以上.他にも「まち歩きの達人」として,講座や講演やワークショップを各地で開催している.

彼女の仕事で最も注目しているのは,和歌山県田辺市のガイドブック『暮らすように旅する田辺』.冊子になった豪華な本だが,田辺市では無料で配布される.彼女が田辺を歩き回って探した,かわいいもの,美味しいもの,懐かしいもの…などが満載で,ホント,訪ねてみたくなる.田辺市の観光協会が彼女に全面的に依頼したらしい.(杉並区のも作ってる^ ^)

彼女のinstagramには,かわいいものと並んで富士山の登場率が高い.富士山や東海道新幹線にまつわる本も複数出版済み.だからこそ次は,彼女の故郷である富士宮市のまち歩きの本を書いてもらいたいとずっと思ってきた.

https://www.instagram.com/p/Bst2zs5n8p0/?utm_source=ig_share_sheet&igshid=hhspqhvfwwz1

・・・今年は,地元の観光協会の会長が変わるらしい.チャンス!富士宮と富士山と甲斐みのりのコラボの実現に向けて作戦を練る毎日だ♡

富士山 #甲斐みのり #富士宮 #故郷だより #おいでませ富士宮







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