バニー・サン・デイ

「っしゃあ!アタシの勝ちぃ!」
「鬼気迫るってこういう感じなんだろうなあ…ってバーサーカーっぷりだったけどおめでとうひめっち。約束通りチャレンジ成功だけどルリ達に何をして欲しいの…?」
「はい…それがまた私欲で申し訳ないんですが…」

「姫芽ちゃーん!みんなで居間でゲームしよーっ!…って何!?なんでバニーさん!?いかがわしいプレイ中で徒町達お邪魔だった!?」
「姫芽…だらやだらやとは思ってたけどまさかここまでとは…だらぶち!」
「ちょ、ちょっと待って小鈴ちゃん!吟子ちゃん!決して二人が思っているような危ないやつではないから!」
「瑠璃乃先輩…それ本当?」
「本当本当。カリフォルニアン嘘つかない」
「…余計に信用が下がった気がするんやけど…」
「アタシからも釈明をさせてください…」
「出たな犯人」
「それがですね、最近飛行機を操るゲームを遊び始めまして…それが自分の機体のアートデザインに凝れるタイプのゲームでして…やっぱり気分良く遊びたいよなって思って自分の機体のノーズアートをみらくら仕様にしたいとるりちゃんせんぱいとめぐちゃんせんぱいに声をかけてみたら『ならバニーにしようよ!』とめぐちゃん先輩の鶴の一声がありまして今その為の写真撮りをしてるところです…」
「要審議」
「徒町は無罪だと思います!」
「小鈴は甘過ぎ」
「という事で小鈴ちゃん、吟子ちゃん。もう少ししたら居間の方に行くからちょーっとだけ待っててくれないかなあ」

「って理由で姫芽達みらくら組は遅れてくるそうです」
「えーっ!吟子ちゃん達はしてこなかったの!?バニーさんの格好」
「するわけないでしょう花帆先輩のだら!」
「だって今日は8/21でバニーの日だよ!?」あたし達もしようよー!」
「花帆さん…そもそもの話として今ここにバニー服を持って…?」
「無いよ!けどドンキまで自転車漕げば…」
「そこまでしてやりたい事なんですか!?」
「花帆、少し落ち着きましょう?」
「梢センパイ…!やっぱりこんな時間に出歩いたら怒られちゃいますよね…?」
「8/23もバニーさんの日よ。その日までに装備を整えれば問題無いわ」
「梢先輩までそっち側…もうおしまいや…」
「吟子さん、乙宗先輩はどっちかと言うと元からそっち側です…」
「さや、ぎん。ふたりともバニーさんの格好は…嫌?」
「そ、そうではないんですけれども心の準備が…!」
「さやか先輩まで陥落してしまった…おばあちゃん、今もここに芸楽部の魂は残ってはいますが私だけではもう守りきれないかもしれません…お許しください」

 後日姫芽にこの話の発端であるゲームのノーズアート(と言うらしい)を見せてもらった。ヴォーパルバニーという強いウサギをモチーフにしたらしいこの前の格好からアレンジされた慈先輩と瑠璃乃先輩がデザインされた戦闘機に乗って姫芽はバンバン敵を倒していた。景気良く勝ったから今日の晩ご飯はカツ丼らしい。本当にようわからん


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