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タロットやってみたいけど、どんなカードを選べば良い?

タロットを学んでみたいな、と思ってタロットカードを手に入れようとした時、昔はネット通販なんてなかったので入手するのはなかなか大変でしたが、今は便利ですよね。

しかし逆に「タロット」で検索するとすごい数のタロットカードが出てきて、どれを選べば良いか悩みませんか?

私は最初にタロットを購入しようと検索した時、なぜこんなにいろんな種類があるのだろう、と驚き、それぞれどう違うんだろう?と思ったので、今日はそのことについて書いてみようと思います。

これからタロットを購入しようと考えている方がどんなタロットを選べば良いのか、参考になれば嬉しいです。

まず多くのタロットの元になっている、いわゆる基本形のタロットはおおきく二種類になります。

マルセイユタロット
ウェイト版タロット

です。ウェイト版の派生としてトートタロット、というものもありますが、これはまた別の機会に。

今世の中に出回っているタロットのほとんどは、この二種類のタロットのどちらかをベースにアレンジしたもの、または両方の要素を合わせてアレンジしたものになります。

簡単な見た目の違いとしては
大アルカナ8番と11番の違い
小アルカナの絵柄
です。

マルセイユタロットでは
8番正義
11番力
となっていますが、ウェイト版では逆に
8番力
11番正義
となっています。

また小アルカナの絵柄が
マルセイユタロットでは棒、剣、カップ、コインの絵が1〜10個描かれた数札40枚と16枚の人物カードで構成されていますが、数札はトランプのようにスートがその数だけ描かれています。

左がウェイト版、右がマルセイユタロットです

ウェイト版では小アルカナの構成は同じですが、数札にはスートだけでなく人物や風景の絵が描かれています。

たとえばマルセイユタロットのカップ2は盃が二つ描かれているだけですが、ウェイト版だと盃を交わす男女の絵が描かれています。

左がウェイト版、右がマルセイユタロットです

そして「マルセイユ」「ウェイト版」と書かれていないタロットは「デザイン系タロット」になります。

デザイン系タロットは上記二つのタロットの構成、カードの種類(悪魔、太陽など)をベースにデザイナーさんのインスピレーション、感性で制作されたカードです。

タロットカードの世界観をベースに、例えば猫やうさぎをテーマにしたり、日本神話や天使、妖精をテーマにしたものだったり。
最近はサンリオキャラクターやディズニーキャラクター、またイケメンキャラなど、いろんなアレンジタロットがあります。

これらはデザイナーさんが独自に解釈したテーマを反映させているものもあれば、基本のデザインをそのままにキャラクターをアレンジしているものなど、じつにさまざま。
カードのタイトルもアレンジされているものもあり、大アルカナはマルセイユタロット、小アルカナはウェイト版といった合わせ技もあります。

(左)ウェイト版と(中)マルセイユタロットでは死神、(右)天使のタロットではリリース

私も大好きで、いろんなタロットを持っていますが、これらを使って占うのはちょっと上級者向けかな、と思います。

素敵なデザインのタロットはすごく魅力的で欲しくなるのですが(もともとカードというアイテムが好きなので)基本を学ぶ、占いを理解するには不向きです。

まず勉強をする段階ではこれらのカードは観賞用、コレクションとして楽しみ、基本に慣れてきたらチャレンジしてみると良いかもしれません。

ただ、すごく右脳的な方は最初からこういったアレンジタロットもオラクルカードのように読めたりしますので、そういった方は気に入ったカードを使って楽しんでも良いと思います。(私にはそういった能力がないのでお勉強系で学びます)

では話をマルセイユタロットとウェイト版タロットに戻しますが、この二種類はまず歴史が違い、最初に登場したのはマルセイユタロットです。

タロットの歴史については本が何冊も書けるくらいのボリュームがあるので、気になる方は別に調べていただくとして、今回は簡単にお伝えしますね。

そもそもゲーム用で使われていたと言われており、占い用に作られたものではありませんでした。
ただ、これを使って占いをする人が出てきて、占いにも使える、というカードとして長く親しまれてきたようです。(余談ですがルノルマンカードも同様の成り立ちです)

今も花札を使った占いや百人一首を使った占いもあるんですよね。
そもそも占いカードではないけれど、そうして占いにも使う人が現れ、それが広まっていき、今は占い用として認知されている、ということですね。

そしてその神秘的な絵柄に注目して、それを元にオリジナルなタロットを作ろう、という神秘主義集団が現れ、マルセイユタロットのカードをベースに制作されたのがウェイト版タロットです。

これを制作したのは「黄金の夜明け団」という怪しい団体( ´艸`)
魔術の研究などをまじめにやっていた、100年ちょっと前のヨーロッパの方々です。
この団体の教義の一つに「生命の木」という理論があり、これを語るのにタロットや占星術の理論がとてもマッチしたようです。
難しい教義をタロットや占星術を使って体系的に説明しようという試みだったのだと私は解釈しています。

その団体のメンバーの一人だったウェイトさんが制作したのが「ウェイト版タロット」です。
これまでのゲーム用のカードをベースに魔術の教義を練りこんで、同じ団体のメンバーの一人であるパメラさんという女性画家に絵を依頼して制作したのがこの「ウェイト版タロット」なんですね。

これまでのスートだけだった小アルカナをイラスト化したのがこのウェイト版タロットで、それが斬新でわかりやすかったのでしょう、このタロットがどんどん普及していくことになります。

とはいえ、ウェイト版も占い用として制作したわけではなく、生命の木の理論を整理して伝えるアイテムの一つだったと思います。
制作したウェイトさんは占いの本をペンネームでこっそり書いているものの、自身のスタンスとしては若干占いについてはバカにしていて「占いに使いたいなら小アルカナ使ったらいいんじゃない?」と、自身が監修した渾身の大アルカナではなく、ほぼパメラさんに丸投げして制作した小アルカナを使え、と言っているくらいです( ´艸`)

小アルカナについてはカードの解説書として書かれた本の中でもかなり適当な解説を書いているようです・・・。

こういった背景から占いという要素が加わり広まっていったのがウェイト版であり、結果解説本や講座などもウェイト版を語るものが多く出回っています。
そのため勉強するには情報量が多く選択肢も多いため、最初に学ぶのはウェイト版がおすすめと言われています。

ただ、私は最近マルセイユタロットも学び初めて、これはこれで面白さを感じています。
占いに「生命の木」の理論が入らないので、単純に出たカードをそのまま解釈する、といったシンプルな、でも奥深いカードだな、と感じています。
まだ勉強中なのですが。

結論として、最初に学びのために選ぶなら、マルセイユタロットかウェイト版タロットを選びましょう。

最後に「ライダー版」と記載されているケースがありますが、これは当初ウェイト版タロットが「ライダー社」という会社から出版されたため、そのような呼び名もありますが同じものです。
また「ウェイトスミス版」といった記載もありますが、これは絵を描いたパメラさんが「パメラ・コールマン・スミス」というお名前のため、二人の共著である、という書き方での記載であり、同じものになります。
そしてウェイト版にも絵柄を若干アレンジして色をビビットにしたものや、パステルにしたものなどがあります。
これらの色も学びには意味があるので、アレンジされていない基本のタロットを選びましょう。


画像お借りしました

左上の2種のバッキング(裏の絵柄)であれば間違いないです。色合いが少しくすんでいるのが左上のバージョン(センテニアル、と追加で検索すると出てきます)、その隣のチェック柄のものが一番オーソドックスなものです。

ただ、メルカリなどでは偽物が出回っています。
私も一番最初に買った時、安さにつられて偽物を買ってしまいました。。。
印刷が荒いのでおかしいな、と思ったらネットで調べて偽物だとわかりました。(偽物が出回っているなんてそれまで知らなかったんです)

あと同じカードでもサイズのラインナップが2~3つあります。
ミニ、小さめ、普通
メインのカードだとこれだけありますが、普通サイズも一般的な女性の手には少し大きく、シャッフルするのは少しコツがいります^^;
お値段が安い!と思ったらサイズが違ってた、ということがあります。

私のお勧めは小さめサイズ、一般的なトランプくらいのサイズです。
先ほどの3枚写真を載せた画像でいうと、一番左のウェイト版が小さめサイズ、真ん中のマルセイユタロットが普通サイズです。天使のタロットがオラクルカードサイズ。女性の手だとシャッフルするのに少し大変です。
ミニは写真載せていませんが、普通サイズよりも小さく、イベントで鑑定したり喫茶店でお友達を鑑定したりするのにはおすすめです。
すごく小さいので狭いテーブルでも扱いやすいですが、絵が小さくて細部が見にくいのであくまでメインがあって、サブで持つイメージです。

私は安い!と白猫のタロットをよく見ずに買ったらミニサイズが届いてあれ??ってなりました。サイズはよく確認してくださいね。

長くなりましたが、タロットカードを選ぶのも楽しい時間です。
それでも迷う、、という方はこちらがおすすめです。

小さめサイズで缶入り

私が一番使っているのがこの子です。先ほどのウェイト版の画像のカードです。
ほとんどのカードは紙の箱に入っているので、出し入れしていると傷みやすいので、他にポーチなどを用意する方もいらっしゃいますが、こちらは缶に入っています。
缶入りは持ち運びにも便利ですし、出し入れも簡単ですし、サイズ感もちょうどよくて、どれか一つおすすめして、と言われるとするなら、こちらをお勧めしたいです。

マルセイユタロットもいくつか種類がありますので、好みの絵柄を見つけていみて下さいね。

長くなりましたが参考にしていただけると嬉しいです。


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