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ドキュメント72時間の取材を受けた日のこと

 2021年4月8日は、朝からけっこういい天気で、前日の夕方のNHKのローカルニュース(かがのとイブニング)で、「羽咋市の個人の庭園の素晴らしいしだれ桜」を取り上げておりました。金沢市近郊の桜はもうそろそろ葉っぱも出始めたし、と言うことで、ドライブに出かけました。

 たとえばここ(https://massa0216.blog.fc2.com/blog-entry-566.html)とか、ここ(https://dekiiro.link/hakui-chiji-sakura)で紹介されているとおり、平日昼間にも関わらず、こちらの会社の提供してくれている駐車場も、近くの道路も、車でいっぱいの状況で、素晴らしい桜のあふれる庭園を満喫いたしました。

 で、せっかくここまで来たんだから、七尾の城山の桜を見に行くか〜、ということになり、県道2号線の城山三差路まで行きましたが、石垣の上の桜はいまいち。なら、能登鹿島の駅まで汽車(電車じゃねぇぞ)で行って花見するか〜ということで、勝手知ったるパトリアの駐車場にクルマを入れてお弁当の調達と汽車の時刻確認。下りの汽車がぜんぜん無いわ、R249路駐だけどしょうがないね(ダメよ〜)ってことで、能登鹿島へ向かいました。

 こちらの心配を打ち消すように、能登鹿島駅の裏側には広大な駐車場が出来ていて、毎年お巡りさんに切符を切られる心配しながら路駐するリスクはなくなってました。屋台も出てて、弁当の他にちょっと食べられるものを購入して、いつもの下りホーム裏の段々整地してあるところへ。レジャーシートを敷いて、マスクを外して、お弁当美味しいね〜(ホクホク)と食べていたところで、上りホームの向こうからカメラがこっちを向いていました。

 こりゃあ、満開の桜駅で素材撮りをしてるんだろうな〜お疲れさ〜ん、みたいな感じで、手を振ったりしていたら、いきなり3人組が近づいてきて「お話よろしいですか?」と相成った次第です。

インタビュー・クルー

 そのあとは、テレビで放映された通り、インタビューをうけて、汽車が来たのを写真撮りに行って(マスクを付け忘れてました)。ただ、その後も少しカメラの回らないお話をインタビュアーの方とやり取りしました。素材を使ってもいいですか、とか、まあそんなことでした。こちらは、放送するのはかまわないけど、病気に対するnegativeなイメージを作ってほしくなかったので「お涙ちょうだいもの」にはしないでくださいと釘は刺し(たつもりで話し)ました。金沢放送局長が女房と高校の同級生(私の後輩)だったので「変に作ったら局長に電凸するからね〜〜 (^_^)」ってのは脅迫じゃないよね。

 ワクチンのバイトに行くと、いろんな病院でお世話になってた看護師さんとか、初対面の方から「あの、桜駅の先生ですか?」と声をかけていただきました。年末のリクエスト再放送を見て「あれって、きくせんせいですよね?」とびっくりされたりもしました。ありがたいことです。

 あんな形で出るなんて思ってもみなかったし、望んでもめぐりあえない・出してもらえないものではあるけど、末期の病気であっても、残された時間を無駄にしないで楽しんで、少しでも前向きに過ごしてほしい、と言うメッセージになっていると嬉しいなと思います。

 あの日の桜はきれいでした。ふと風が吹いてふわ〜っと散ってきて、真っ先に出たのが「きれいに散ってますね」だったと思います。年末再放送で放送作家の鈴木おさむさんが、仕事柄病気のことを知ってて「咲く」より先に「散る」を持ってきたのかな〜とお話されてました。褒めてもらって気恥ずかしいですが、そこまで深くはありません (^_^ゞ。

 病気で引退したのにマラソンとか走ってて「死ぬ死ぬ詐欺」じゃねぇの?といわれてはや6年半。そろそろあの世に向かう時期が具体的に見えてきました。そのまえに、ちょっと書いておこうと。


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