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去りゆく育休の総括

おはようございます、ユキッ先生です。毎度ながら久々の更新ですね。

この4月より、二人の子が同じ保育園に通うことになり、上の子は認可外からの転園、下の子は0歳児クラスで初めての登園、ということで、準備やらなにやらでバタバタしておりました。
噂には聞いていたけどなるほどこれが! と、世の中の仕組み、学ぶことが多いです。

そろそろ2度めにしておそらく人生最後の育休が終了するわけですが、期間中に感じたこと、考えていたことをちょっと簡単に総括してみましょうか。

1、赤子は個体差がすごい

上の子は、睡眠・寝返り・おすわり・つかまり立ち等、基本の育児書に記載されている標準的な発達よりも少し先を行く子でした。
「生後1か月で夜中連続で寝てくれた」「昼寝もきっちり2時間半以上」「抱っこをせがまなかった」「ベビーカーに機嫌よく何時間でも乗ってた」「ミルクも離乳食も平気」という、いま思うと奇跡のような子でした。
一方下の子、発達はちょい遅め(7か月で寝返り完成、9か月のいまもハイハイはまだ)でちょっとだけやきもき、哺乳瓶断固拒否で母乳以外いっさい飲まない、いまだに夜中に2回は泣いて母乳を要求…

したがって1回目育休は比較的精神的余裕があったなと振り返ってわかるわけです。
そりゃ生後1か月で参加した本の原稿校正もできるわけだよ。

ちなみにその本は、こちら(唐突に宣伝)。

だがしかし駄菓子菓子、下の子よ!
だいたいすべてはその逆。あ、離乳食はパクパク食べてくれるな。そこはさすがウチの(私の)子だけども。
とにかく離れたら泣く。トイレも家事も、すべて抱っこ、ないしは担いでやっていたし、精神的にけっこうギリギリでした。
自分の時間を捻出しないと精神的に参りそうだったので、生後3か月ごろからはベビーシッターさんを定期的に利用してなんとか気持ちの健康を保っていました。
帝王切開で下りた30万の保険金、ありがとう…。

ここ2ヶ月ぐらいでようやくビョルンの抱っこひもでおんぶが可能になったので、物理的に手が動かせて助かっています。

「一般的に男の子は育てにくいって言うからね~」とか言われますが、おそらく個体差だと思うよ。

2、インターネッツの大海原における育児情報ジャングル化が危機レベル

きょうだいの年の差は2歳半なんですけど、得られる情報の量と質が全然違ってるのが驚愕でした。
原因は、いわゆる「いかがでしたかブログ」の大量発生です。

上の子(2016年)のときは、Amazonで高評価の基本の育児書を1冊に、いくつか育児ハック系のブログを特に参考にしていました。
当時のおすすめは、e育児ままはっくなどです。大変お世話になりました。
要はそれだけで乗り切れました。基本的にあまり困らなかったので、そこまで積極的に収集していたわけではないですね。

下の子(2018年)のときは、藁をもすがる思いでみずから集めにいったというのもありますが、基本的にカオスになっていました。

・事例の列挙だけで主張というか論旨がねーよ!
・それは筆者の思い込みであって、汎用性はねーよ!
・結局グッズへのアフィリエイトかよ!
・怪しいと思って読んでたらやっぱり反ワクチン、キターーーーー!
・日本語レベルが低すぎて笑止千万!メディアを名乗るな!!

と、本業コンテンツ屋として感じながらその舞台裏を知りたくて、隙間時間を縫ってクラウドソーシングを体験してみたりもしましたけど。

うーん、私の場合は2度めかつ2年前の状況を知っていて、本業がコンテンツ屋だから比較的精度の高い取捨選択ができているけど、初産の親御さんたちがこの海原で溺れず、求める島まで泳ぎ切ることができるのか…?
この問題に関しては、ちょっとだけ先輩の立場で私にできることであるのでは? と、継続して取り組みたいなと考えています。

現在助けられているのは、ツイッターの育児アカウントリストです。
特に、日々の悩みを吐露している月齢の近いママパパ、あとは、いま小学生ぐらいの子と機嫌よく暮らしていると見受けられる先輩(メンター)を見つけてリスト化しておくと、ヒントになることが多いです。

私のおすすめは、トピシュさん。こべにさん。甘木さん、など。

あとは困ったときのEテレですね。「すくすく子育て」の先生たち最高。

3、男性育休取得推進の風向き

あとひとつ、面白いと思ったのは、男性による育休取得の体験談が増えてきたことですね。
その分かれめは決して男女の性差ではないのですが、男性発信の育児・家事情報はロジカルなものが多く、汎用性も高そうで、興味深かったです。
職場での仕事と育児とは、決して異なる次元のものではないです。
常識をまだ身にまとっていない子どものクリエイティビティは、間違いなく、これからのイノベーションのヒントになります。
おそらく女性が(ビジネス的な意味での)社会に進出すること以上に、「男性が家庭に進出し、その経験を職場の仕事へ応用する」ほうが、業界や国家の抱える問題を解決する手だてとして、早いような気がします。

私の勤め先はどちらかというとホワイトな職場で、子ども関連の用事で休んだり時間を調整する男性も多い印象なのですが、これからももっと増えていくんでしょう。

ちなみに、発信者としては、河内さん臼井さんなすのさんが最近のおすすめです。

まとめ

育児において、情報収集は本当に大事。なぜなら子の個体差+親の装備差(親の就業環境、親類の援助、住んでる地域の制度など)によるバリエーションが無限すぎて、他者からのアドバイスや成功事例を活かすにも、カスタマイズは必須だから。
私は実家が飛行機移動の距離で、義母義姉はやや遠方かつ多忙で日常的サポートは得られない環境ですが、都心でも同じ土地で20年暮らしていて、近所で気軽に相談&息抜きできる友人、育児経験のある知り合いにも恵まれて何とかやってこれております。
それでも一人で、コミュニケーションの取れない赤子に24時間向き合っていると、育児というのは容易に密室化するんですよ。で、育児や介護だけでなく一般的的に、人間どうしの関係性は、密室化した次のプロセスとして、往々にして先鋭化しちゃうんですよ。だから、世のワンオペ時間が長い親御さんたちは、育児関係の悲しいニュースについて、他人事でない感覚を持ってしまうのだと思います。

まだまだ手探りですが、これから育児をする人たちに、経験者として、何かしら情報共有をしていくことを課題にしたいなと考えています。

余計なお世話かもしれないけど、思いのほかあっさりと孤立無援になるのでね。

んじゃ、ちょっとコーナン行ってきます。

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