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局地的TOKYO2021映画祭

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TOKYO2020開催を記念して、開催期間中に観た「東京を舞台にした映画」の感想を綴りました。
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2021年8月の記事一覧

「モリのいる場所」★5.0~局地的TOKYO2021映画祭の7日目

「舞台が東京」縛りで作品選びをしていると、特に近年の作品では、同世代の都会人(あるいは人間)が、物質的にそこそこ満たされた生活のなかで「誰かから肯定されること」を渇望していて、それゆえの生きづらさとかがテーマになる(or なりがちな)んだなあということに気づくわけですが、そもそもそんなこたぁどうでもいいんだよ、という世界ももちろんあって、そっちに行ってみるのもまた、快適に生きるためのひとつのソリューションであります。 こんにちは、ユキッ先生です。 オリンピックの期間中、「

「やわらかい生活」★3.5~局地的TOKYO2021映画祭の6日目

東京でもしも引っ越し先を選ぶとするなら、浅草橋か蒲田ですね。あとやっぱり中央線沿線が楽しげ。あくまで家族でなく個人で暮らす前提の話ですけど。 以前も書いた通り、月に1回、東京へ泊まり出張していた時期があり、当時顔を出す必要のある職場は新宿だったんですが、いい機会なので毎回好き勝手なところに宿取ってました。ホテルだけでなくゲストハウスとか。 あ、蔵前とかも良かったな。 こんにちは、ユキッ先生です。 オリンピックの期間中、「東京を舞台にした映画を観て感想を綴る」シリーズの6日

「ぼくらの七日間戦争」★4.5~局地的TOKYO2021映画祭の5日目

この映画が公開された後、昭和から平成となり、冷戦が終結して、日本における少子化問題が”発見”された…という一連の流れをいま肝に銘じている、1978(昭和53)年生まれの氷河期どん底世代です。 こんにちは、ユキッ先生です。 小学校5年か6年のときに、3組の一部児童が教室籠城する騒ぎを起こした記憶があって、理由は担任に対する反抗だったようなんですが、間違いなくこの映画の影響だったんでしょう。まあそういう時代でした。私は1組だったんですけども。 オリンピックの期間中、「東京を