36歳になった

例年、誕生日を迎えたタイミングでその所感をブログやSNSにまとめていた。わたくしの誕生月は7月。今は12月。もはや36歳になって半年近く経とうとしている訳だが、せっかくの習慣を止めるのも良くないので何かを書き残そうと思う。

私自身、SNSやブログで発信する頻度が年々下がっている。それは、SNSの雰囲気もあるが、大きな理由は加齢と、生活環境の変化だろう。結婚して、子どもができて、増えて、大きくなってきて、いつの間にか一人でなにかに向き合う時間というものが減った。週末を過ごす仲間もいる。そして加齢というものは、遠くの何かよりも、身近なものに目を向けさせる。

ニュースになるもの≒メディアに取り上げられるものは、ふつうのコトではなく珍しいことである。少なくて、異常。あるいは輝かしいもの。逆に、皆が普通にしていることはニュースにならない≒メディアには取り上げられない。

取るに足らない普通の事。日常や暮らしはその連続のはず。その当たり前のことを大切にすること。満喫すること。心豊かな暮らしは、希少さによってつくられるものではなく、みんなができる当たり前の生活の中にあってほしい。歳をとるごとにそう思う気持ちが強くなってきた。

今の世の中は、人も組織も、地域も、特別であること、希少であること、特徴的であることが求められているように思う。○○にしかできない○○。たしかにそれは素敵だろう。けれども、特別にならなければ生き残れない世の中は本当に幸せなんだろうか?

みんなができること、みんなでできることを、一緒にしていたら生きていける世の中。そんな世の中になってほしい。

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