2014/11/11 唐澤頼充の憂鬱

10月末から独自ドメインをとって自分のウェブサイトをセコセコと作り始めた。2012年3月にGoogleのBloggerというブログサービスに引っ越してから約2年半「からさわブログ(http://y-karasawa.blogspot.jp/)」という名のブログをやっていた。そこで仕事受注のためのPRとかもしていたので、それなりに機能していた。しかし、なんとなく「せっかくサイトやってんなら、自分のドメインを育てなきゃもったいない!」と思って、それと「にいがたレポ」でエックスサーバーを借りていることもあり、「じゃあwordpressでやるか」と思い自分のサイトを作り始めた。

個人サイト:karasawayorimitus.com

それで、自分のサイトを作るにあたって、過去のブログ記事をインポートしようかどうしようか迷っていて、自分の書いた過去記事を読み返している。すると「この時の俺、いいこと言っているなぁ」と自分を褒めたくなる。と同時に「あの時からどれくらい成長したか?」と考えると結構死にたくなる。どうやら僕は結構過去を美化する傾向があるのかもしれない。栄光の幼稚園時代。高校時代のサッカー部や小学校時代の夢や希望が輝いて見える。社会人としてマーケティング会社で過ごした5年間は、今振り返ると猛烈に仕事をしていた超人のようだった気もする。

しかし、その最中にいた当時はきっといつもの僕のような陰鬱な気持ちで日々を過ごしていたのかもしれない。GRAPEVINEの「BLUE BACK」という歌の『「あんたってヒトは憂鬱が普通だ」ってやかましい一体何がいけないのですか』という歌詞が大好きで、僕のダウナー人生の象徴だ。

そう。僕は割りとダウナーなやつで、結構いつも悲壮感を持っている。いつだってあんまりうまく行っている気がしないので、きっと「引寄せの法則」的には最悪な人間なのかもしれない。

2012年6月に前の会社を辞めてもう約2年半経とうとしている。いろいろ騙されて100万円失ったり、気づいたら生活費で200万円がなくなっていたり。いろいろあるけど、新聞に載ったり、東京の出版社から声がかかり書籍を出したり、下請けライターとしての仕事も定期的にそれなりの入ってくるようになってきた。一人ではじめたネットメディア「にいがたレポ」も徐々にお金をもらえるようになってきている。多分地方フリーライターやフリーランスとしては、ある種の「成功」や「モデルのひとつ」になれるような実績を積んできたような気はしている。

しかし、いつも「どこか物足りない、このままでは駄目になってしまう」といった焦燥感のようなものにつきまとわれている。「やばい死ぬかも」というギリギリの感じが常にあり、同時に「いつか、わたしも……」と見えない未来に期待をしている。もはや「こうすればもっと良くなる……」と思い続け、今現在に物足りなさや不安を感じるというのは多分僕の心の習性であり、ある種の呪いなのだろう。

「憂鬱が普通」であることが唐澤頼充として生きる人生にかせられた運命なのだ。そういう前提で、割りきって人生を出来る限り楽しみたいと思う。

2014年11月11日

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