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Books:コトラーの「予測不能時代」のマネジメント

この混乱の状況において、どのように企業経営の舵を取るべきなのか。
その答えを知りたくて手に取ったのがこの書籍。

混乱が起きているのは今だけではない

この書籍を読み始めて一番に考えたことは、今のこの状況(ビジネスにおける)決して初めてのことでないということ。
私が生まれたのは1988年。すでにバブル崩壊(ここは確実に記憶がない)、阪神大震災、リーマンショック、3.11・・・と幾度となく、混乱の時期が訪れている。
最近では、SNSの台頭もあり商品ライフサイクルは短くなり、特に日本における時代を歩むスピードは上がりつつある。昔のように、対岸の火事のようにゆったり構えていればよい状況ではない。
このような時代を生き抜くためのマネジメントシステムを持ちなさいという事。今起きていることに対して、冷静に見極め適切な判断を下せる仕組みを作りなさいということ。

本質的なことは変わらない

たとえ、どのような混乱な時期にあろうと、原理原則は変わらない。本質的なことは常に本質的であることに揺らぎない。
この混とんとした時期、今後の世の中がどうなるかわからない中で全員が共通している唯一の感情が「不安」である。しかし、「不安」があろうと本質は変わらない。
経営という観点でいうと、コア事業の存在を見つめ、そこに対する投資を止めてはならないというのが正しい判断である。人を辞めさせてはいけない、コア事業に対する固定費を削らない、マーケティングの手を止めない。これらは、事業を営む上で本質的なことである。

そこに機会を見出せるか

同時に考えなければならないのは、明確に価値観が大きく変わる時期であるという事実である。
一つの見方としては、聖域にメスを入れるチャンスであり、同時に、この変化に自社のコア事業を当て込むことができれば成長ができる最高のチャンスであるという事。
大切な観点は乗り切ることではなく、今ここに機会を見出せるかという考え方である。

守りと攻めのバランスを

自社のコア事業に関しては守りきること。それは、価値を絶やさないことと同時に、聖域にメスを入れ適正化をするという事である。攻めの部分でいうと、今の時代の流れに合わせたアプローチを展開していくことが求められます。それは手法の部分の話である。

全体を通して

自社の立ち位置、本質的な価値を何なのかを見出していけば答えは見つかる。世の中は常に新たな価値観の間を行って戻ってを繰り返している。常に、あるべき姿・現状のポジションの中で最適化という答えを見つけることが方向性である。

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