ゲゲゲと遭遇②

2018年9月に書いたブログです。

いつだってピンチってのはいきなりやってくるものですね。

ブログの続きを書こう書こうと思っていたら母親が病気になったり、従業員が緊急入院したりと、なんだか息つく暇もないほど忙しいんですよ。

取り敢えず1ヶ月の入院で復帰できるらしいので、従業員の穴は僕が埋めつつ、母親の病院の付き添いに行って、自分の仕事をして、友達に二人目の子供が生まれたから出産祝いをもって行きがてら彼の家で酒を飲んで、離婚した幼馴染の悩みを聞いて、金の無心に来る知り合いに金を貸して、東京でストレス爆発バカ飲みして風邪ひいて、、と、とにかくここ一ヶ月は忙しかったのです。

寝てない自慢しても一円の特にもならないし、明日も早朝三時から仕事なんですが、なんとなく書けるところまで前回の続きを書こうかと。質問箱やリプライなんかでブログ書いてくださいって言われるとやっぱ嬉しいものなんですよね。なんかだっさい恋愛小説みたいなブログですが、せっかくだから水木先生にお会いできた話だけは書ききろうかなと思います。

それでは、続き。

12年前の6月に僕が単身上京した話です。

当時の僕は新宿の歌舞伎町に憧れていたので、新宿まで一本で出れる京王線の下高井戸という駅に暮らすことにしました。ネットでアパートを探しているとちょうど安い物件もあったし、アパートの内見に行った時に街並みがとっても気に入ったから。

アパート名は○○荘(笑)、1Kで風呂はないけど新品のシャワー室付き、トイレは洋式、部屋は和室だけどリフォーム済みで畳も壁もとっても綺麗。家賃は5.5万。駅徒歩5分。まぁぶっちゃけ貧乏人の住む部屋ですね。

でも、僕は人生の中でここで暮らしている時が一番楽しかった気がする。ここで暮らした笑えないくらい貧乏な経験は僕の一生の宝物だ。1年後にこの部屋を出る頃、僕はそれなりに金を稼げるようになって毎年少しずつ家賃の高いとこに引っ越すようになる。6.5万、9万、11万、13万と家賃は上がっていく。最後に暮らした郊外の部屋は2LDK、オール電化、その他もろもろで家族連れが暮らすようなところに一人で暮らしていた。だだっ広い部屋で最新式の家電と無駄な家具に囲まれた生活は孤独だし味気なかった。僕はそこで全てを捨てて実家に帰ることになる。

東京で得た夢も希望も、仕事も地位も名誉も、車も家具も家電も全てが鬱陶しくなって全部捨てて長野に帰る。。まぁこの話はいずれまた機会があったら。

とにかく、僕は下高井戸のボロアパートで一人暮らしを始める!…はずだった。

そう、始めるはずだったのだ。でもなぜか僕の部屋には別れる予定だった彼女がいた。笑

これは全く予定外だったのだけど、やはり2年も一緒に暮らした彼女と別れることはなかなか難しく、しかたなかったのだ。

話を整理すると、彼女は長野の短大に通っていた。そして僕が東京に行くというと学校を辞めて付いてくると言い出した。これには彼女の母親も狼狽してしまい、僕も交えて彼女の家の大問題になった。そして苦肉の策で出した答えが「とりあえず、遠距離で付き合う。学校に支障ない程度なら彼女は東京の俺の家に泊まってもいい」というものだった。

僕は内心別れたかったけど、週末にただでSEX出来る彼女が来ることを身体が拒否できなかった。しかし、この時の中途半端な決断は後の大問題に発展してしまうのだけど。。

まぁ、とにかくほぼひとり暮らしが始まったのだ。僕は早速アルバイトを始める。昔から憧れていた某レンタルDVDショップだ。

結論から言うと僕は2週間でこのバイトをやめた。

はっきり言ってクソだった。自称ミュージシャン目指してますアラサーバイトリーダーが牛耳り、顔面偏差値アンダー45の女どもがバイトリーダーに媚を売り、過度の時間外労働で疲弊しきった社員どもは力なく、バイトリーダーの太鼓持ちをする三流大学サブカル系ブサイクマッシュ男子たちは新興宗教の信者みたいに意志がなかった。彼らといった歓迎会という名の割り勘安酒煽り会は、拷問より質の悪い時間をかけた処刑のように僕の心を静かに殺していくようだった。

こいつらはクズだ。ゴミだ。神がもし人間を作るとしたら彼らは失敗作にもなってない。酒に酔った神が左手だけで作った悪ふざけだった。彼らに罪はない。彼らは生まれる前から神に全てを与えられなかった泥人形なのだ。神すら創造したことを忘れたロストホモサピエンスなのだ。

しかし、僕もこのバイトをしたことでひどく傷ついていたのだ。憧れていた東京ってこんなものだったのかと。実はおかしいのはバイト先の彼らじゃなくて俺じゃないのかとも思ってみたり。とにかく僕の東京ライフはバイトを一瞬で辞めたことで出鼻がくじかれたのだ。

そして、ニートとなった僕は取り敢えず貯金で暮らし始めた。バイトを探しつつ、昔の友達と飲んだりしながら、2週間ほどだらだらと暮らした。そして、ある日僕がどこかに遊びに行って、夕方アパートに帰ると部屋の前に彼女がいた。

この日のことは今でも覚えている。平日なのになんで?学校は?てか合鍵あるんだから部屋にいればいいのに?と思いながら僕が「どうしたの?」と聞くと彼女は苦笑いしながら答えた。

「学校辞めて、家出してきちゃった」

僕は目の前が真っ暗になった。ゴメンネと謝る彼女を保健所に電話して連れてってもらいたい気分だった。

だめだ!眠い!明日も朝早いので今日はここまで、続きはまた今度。添削はアップしてから、また明日にでもやります。読んでくださりありがとうございます。

おわり

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