ゲゲゲと遭遇 休憩

いきなりだけど、皆さんって友達いますか?僕はよく色々な人に友達が多いねと言われます。でも、自分ではその意見にすごく違和感があるんですよ。

同級会で気づいたんですが、僕は小学校の時のクラスの男子全員の家に遊びに行ったことがあるんですよ。20人くらいの全員の家に。あと、誰とでもサシで遊べる子供だったんです。それは別に意識していたわけでもなく。本当に自然に遊んでたんです。

その友人達は今でも半分くらい付き合いがあって、小中学校の同級生の結婚式はだいたい出てます。たぶん、小中の同級生の結婚式だけで15回くらい出席してるんですよ。そして、僕はほとんどで受付を頼まれるんです。

友人代表スピーチを頼むほどの親友ではなくて、だいたいみんなの2.3番目の友達なの。仲良くて気兼ねなく遊ぶけど一番ではない。そういうタイプなんですよね、僕は。

昔、酔ってクダを巻く友達に言われてハッとしたんですが、僕は人に相談するってことが出来ないんですよ。結婚式に呼んでくれるような友達の悩みはだいたい聞かされるんですが、僕の悩みとかを知ってる人は1人もいないんですよね。別に隠すわけではなくて、単に話すほどのことでもないとか、話す機会がないだけなんですけどね。

そんな感じの友人関係に特段不満はなくて、むしろ遊び友達はいるし、飲み友達もいるし、恵まれてるような気がしてたんですけどね。

だけど、最近になって僕は本当に気の合う人に会ってしまったんですよ。それは皆さんもご存知のラジオネームさんぺいさんなんですけどね。

元々、リスナーと会うようになってから、僕は世の中には妙に気の合う人がいるなと思っていたんですよ。例えば悶絶さん、黒ひつじさん、ナッツクラッカーさん、墓石職人さん、なんか特にそうなんですけど。

今までの人生でなかなか他人と共有できなかったゴシップや、犯罪者や、漫画や、お笑いの話を出来るって凄い楽しいんですよ。隠れキリシタンみたいに、社会的に是認されないことを一人で笑って過ごしてた期間に発酵された趣味嗜好を、この歳になって他人と共有できるって、無茶苦茶楽しいんですよ。そりゃ事あるたびに飲みに誘っちゃうわけですよね。本当に楽しい。彼らは最高です。

あっ、ちなみになんで最初にさんぺいさんの名前を挙げたかというと、さんぺいさんに関してはちょっと変わったエピソードがあるんですよ。

さんぺいさんには、僕ずっと憧れたんですよ。ラジオ投稿始めたのもさんぺいさんのネタが好きだからなんです。そんなさんぺいさんとは、ゲスナーオフ会で初めて会ったんですけど。

やっぱり、さんぺいさんがオフ会に来るって言えば、みんな緊張するじゃないですか。レジェンドだし、ミステリアスだし、、だから、オフ会の日もみんな恐れ多くてあんま絡めないんですよね。

でも僕は、猫背で、シケモクみたいな香りを嗅ぐせて、小脇に東スポ抱えたさんぺいさんがオフ会に現れた時に、妙な親近感を覚えたんですよ。あっ、この人。あれだ。なんか凄いわかるって。

それからオフ会中に妙に二人で会話が盛り上がってしまって、僕らは無駄に仲良くなったんですよ。なんか、すごい共通点があって、競馬好きだったり、元アル中だったり、本が好きだったり、イラつくものや、ムカつくものがだいたい同じだったり。

とにかく気が合うんですよ。

それから意気投合して、オフ会前は競馬に行くようになったんですけど、それが面白いくらい二人のチェックする馬が被るんですよ。そりゃバカみたい被るの、しかもその馬はちゃんと負けるの。面白いくらいに負けるの。なのに二人は面白いくらいに懲りないの、普通は懲りるんですけどね。全然負けても懲りないの。

なんか変な話なんですけど、さんぺいさんとは会話しなくてもわかることが多いんですよ。育ってきた環境や、今の状況は全く違うけど、根本的な人間としての気質が同じな気がするんですよ。もちろん、後天的に得た知識や、教訓や、戒めは違うから、側から見たら全く違う人種なんですけど、根っこが似ているんですよね。

たまたま昔、近所に住んでたり、同じ本を読んでたり、推しのサンドリアシスタントを聞かれて同時に平子さんって答えたり、ロシア人の女が好きだったり、、他にもこんな感じで話が合う。

お互い本名も知らないし、ツイッターのDM以外の連絡ツールないし、仕事の深い話もしないけど、自然とオフ会前なんかに「競馬なんぞどうですか?」って送ると「僕もそのつもりでした」って返ってくるんですよ。

「そう仰ると思ってました。また新馬戦くらいの時間にお会いしましょう」

「了解です。今回こそみんなで財布パンパンにして帰りましょう」

ってな感じのDMなんですけどね。なんかたいして連絡とらないけど、妙に解り合うんですよ。

その起因ってなんだろ?ってこないだ僕は一人で色々と考えたんですけど、ある結論に至ったんですよ。

皆さんは西村賢太の小説読んだことありますか?特に苦役列車とか。

本当にだらしなくて、クズみたいな主人公の目も当てられない生活が書かれた私小説なんですけど、大概の人はこれを読むと「酷い人もいたもんだな」と笑って読めるか、その所業に軽蔑して読む気もなくすかの二択なんですけど、僕らは多分違う感想を持ったと思うんですよ。

さんぺいさんと僕は多分これを読んでも笑えないんですよ。俺らもこれと似たようなものだし、この環境にいたらこうなってたなって思っちゃうんですよ。てかむしろ自分の方が酷いかも知れないって思っちゃうし。

なんか人間には、環境で変わる部分と変わらない部分があって、変わらない部分がいわゆる気質ってやつだと思うんですけど。その気質がさんぺいさんも僕も苦役列車に出てくる主人公の貫多と同じなんですよね。だから、お互いのことが妙わかるんですよ。

事実、僕はさんぺいさんと居てもストレスゼロなんですよね。あと、競馬に他の人を連れて行くときも、この人ならさんぺいさんと仲良くできるなってわかるんですよ。僕が気に入ってる人ならさんぺいさんも気にいるから、単純なことなんですよね。笑

まぁ、そんな感じで別にさんぺいさんは友達って感じじゃないけど、妙に気が合うんですよ。なんか、そう言った人に今まであまり会ったことなかったから、すごく不思議で書いてみました。友達だよね?って確認したこともないし、普段連絡もとらないけど、なんか勝手にシンパシーを感じるんですよね。

あれ?

水木先生と会った話の続きは?って今書いてて自分でも思いました。でも水木先生とのエピソードの大団円はサンドリでネタメールを読んでもらったことなので、そのサンドリにネタを送るきっかけになったさんぺいさんとの話も書きたかったんですよね。

ミステリアスな人だし、僕のnote読んでくださる方も、ほとんどがラジオリスナーだろうから、さんぺいさんは気になるだろうし。笑

さて、休憩がてらに駄文を書き散らしたので、そろそろ仕事に戻りますかね。ゲゲゲと遭遇のラストは明日にでも書きます。読んでくれてありがとうございます。

おわり

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