見出し画像

生成系AI/ChatGPTは、日本語の“回文”は苦手らしい

回文(かいぶん)とは、上から読んでも下から読んでも同じ読み方となる詩や文章のことです[1]。
有名な回文の例として、「たけやぶやけた」、「しんぶんし」、「わたしまけましたわ」などが挙げられます[2]。回文は言葉遊びの一種であり、子供たちにも親しまれています[4]。
回文の歴史は古く、平安後期の歌論書『奥義抄』に「草花を詠む古歌」として載っているのが最古の例です[3]。
「むら草に草の名はもし備はらばなぞしも花の咲くに咲くらむ」

表題の写真は「軽い機敏な仔猫 何匹いるか」というタイトルの本ですが、表題自体が回文になっています。
作者は、「ことばの名人」と謳われたコピーライターの土屋耕一さん(故人)です。糸井重里さんは、「こんなにことばと仲のいい人をぼくは知らない」と土屋さんを評しています。
広告のコピーだけでなく、俳句を詠み、さまざまなタイプのことば遊びを楽しむ人でした。中でもお得意だったのが「回文」。「軽い機敏な仔猫 何匹いるか」はその代表作です。

さて、回文をChatGPTに作らせることは出来ないか、試しにやってみました。

まずは、英文からです。
私:英語の回文の例を教えて下さい。
ChatGPT:英語の回文は、前から読んでも後ろから読んでも同じになる文や単語です。以下にいくつかの例を挙げます:
"A man, a plan, a canal, Panama!"(パナマ運河を作るための計画を立てた男)
"Madam, in Eden, I'm Adam."(マダム、エデンで私はアダム)
"Able was I ere I saw Elba."(エルバを見る前に私は能力があった)
"Racecar"(レースカー)
"Rotor"(ローター)
"Civic"(市民の)
"Level"(レベル)
これらのフレーズや単語は、逆さに読んでも意味が変わらない特徴があります。ただし、意味のある回文は稀であり、多くの回文は言語のパズルや遊びとして楽しまれています。

では、本番。日本語の回文について聞いてみます。
私:日本語の回文の例を教えて下さい。
ChatGPT:日本語の回文は、前から読んでも後ろから読んでも同じになる文や単語です。以下にいくつかの例を挙げます:
「たのしかろう ろうしかのた」
「うまいもんで もんでうまい」
「とんかつたろう ろうたつかんと」
「らせんとう うとうせんら」
「わらしべべし らわ」
これらのフレーズや単語は、逆さに読んでも意味が変わらない特徴があります。ただし、意味のある回文は稀であり、多くの回文は言語のパズルや遊びとして楽しまれています。

という結果となりました。
流石に現在のGTPの能力では、日本語の「回文」は難しいようです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?