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Googleの「GENERATIVE AI PROHIBITED USE POLICY(GenerativeAI禁則事項)」のポイントを整理する

先日、日本からもベータテストに参加することができるようになったGoogleのAI「Bard」。
Bardの利用にまつわる規約類のポイント整理note第3弾として、今回は禁止事項がまとめられた「GENERATIVE AI PROHIBITED USE POLICY(GenerativeAI禁則事項)」をチェックしていきます。

▼Bardに関するポリシー類のポイント記事

GENERATIVE AI PROHIBITED USE POLICYのポイント

これまでポイントを整理してきた、「Google利用規約」、そして「GenerativeAI追加利用規約」ではあまりこの辺りの禁止事項には触れられていませんでした。
その点でBardを使う場合に実は一番意識すべきポイントはこのポリシーかもしれませんので利用前には以下を確認した上で適切に利用できるようにしておきましょう。

違法であったり悪意ある活動への利用

まず禁止事項の一つとして、危険であったり、違法であったり、悪意ある活動の実施・促進につながるような利用が挙げられています。
具体例としては以下のようなものが取り上げられています。

【違法行為や法律違反の促進や推進】
代表的な例として、児童ポルノや、違法な商品などの販売促進や提供の方法、ユーザーが犯罪を犯すように促進すること、暴力やテロのコンテンツを宣伝・生成することが挙げられています。

【サービスの乱用、損害、干渉、妨害】
スパムの生成・配信に関することや、詐欺やフィッシングなどの不正活動を目的にしたコンテンツの生成が挙げられています。

【フィルター等の回避】
安全フィルターの無効化・回避や、Googleのポリシーに反する方法で動作するように意図的に操作しようとすることが挙げられています。

【個人やグループに有害になるコンテンツの生成】
憎悪を促進したり、嫌がらせやいじめ・脅迫に関するもの、暴力や自傷につながるものなどの生成が挙げられています。
また、それ以外にも、個人を特定する情報の生成や、同意なしに人々を追跡・監視するような行為、不公平や不利益を与える可能性のあるコンテンツの生成なども同様の項目で禁止されています。

誤情報や誤導を意図したコンテンツの生成・配布

以下のように人に勘違いをさせたり、誤った決定をさせるような使い方は禁止されています。

  • 人間が作成したように見せかけて誤解を招くためにオリジナル作品としてしめす

  • 個人を生成されたコンテンツを作成し、明示的に開示しないことで誤解を招くこと

  • 医療や財務、法律、政府サービスなどの専門知識・能力に関する誤解を招く行為

また、以下のように、重要な問題についての決定にBardを用いることも禁止されています。

  • 財務や法律、雇用、医療、住宅、保険、社会福祉など、個人の権利や幸福に影響を与える領域で自動的な決定を行うこと

あくまでも自己責任の範囲で娯楽の一つ程度に利用を留めるように意識しておくのが重要かもしれません。

ポルノコンテンツの作成

表題の通り、性的なコンテンツや性的な快感のための作成されたコンテンツの作成は禁止されています。

一方で、科学的であったり教育的であったり、ドキュメンタリーであったり、芸術的であったりと目的が「性的なもの」でない場合は例外となるようです。

ただこの線引きについては非常に難しく、人によって判断基準が違ってくる可能性もあるため、少しでもリスキーなものや気になるものは「引っかかる可能性がある」くらいに思っておいた方が良いかもしれません。

おわりに

今回はGoogleのGenerativeAIの禁則事項のポイントについて確認してきました。
再度にはなりますが、利用時に一番意識すべき内容でもありますので、自分がBardを使う際にこれらの目的に引っ掛かるような行為を行なっていないかしっかり確認して、安心安全にBardを利用できるようにしておきましょう。

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