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OpenAIのブランドガイドラインのポイントを整理する

OpenAI社が、サービス名やロゴマークなどの利用に関するブランドガイドラインを公表しました。
ガイドラインを確認していない場合、権利侵害する形でサービスを利用し続けたり、情報発信してしまうリスクもあり、場合によってはサービス名や公表している情報の記載変更などを行わなければならないケースもあり、しっかり確認する必要があります。

そこで今回はブランドガイドラインのポイントについて整理していきます。

各モデルを用いる場合などの表現方法のポイント

APIの利用について

OpenAIのサービスで構築された製品を出荷している場合は、OpenAIのテクノロジーとOpenAIとの関係を説明する際、たとえば報道資料でOpenAI社について言及する際には、「OpenAIがAIの研究・開発企業であること」を明記するよう求められています。

また、OpenAI APIを利用したり、用いた製品開発などについては、以下のような文言を用いて正確に表現することが求められています。

  • Powered by(搭載)

  • Built on(〜をベースにした)

  • Built with(で構築された)

  • Developed on(で開発された)

  • Developed with(で開発された)

プラグインをさす場合について

プラグインを指す場合には、「プラグイン」という言葉を使用すること、また、会社名や製品名を最初に表示し、その後にOpenAIや機種を表示することが求められています。
たとえば以下のような表記が許容されるようです。

  • 〜 Plugin for ChatGPT

  • 〜 ChatGPT plugin

一方で以下のような表現はNGとされているので注意しましょう。

  • 〜 plugin for OpenAI

  • 〜 plugin compatible with ChatGPT

  • 〜 plugin works with ChatGPT

  • 〜 plugin integrated with ChatGPT

モデルの参照について

OpenAIのモデルを参照する際には、適切なモデル名や日付に基づくバージョンのモデルを使用することが参照されています。
たとえば以下のような使い方はNGのようです。

  • モデル名を間違って使用しない

    • Chat GPT(スペースがある)、ChatGPT4、GPTChatなど

  • エンジンクラスやエンジン名は使用しない

    • Ada、GPT-3.5-turbo、text-davinci-003など

  • モデル名の代わりに「OpenAI」を使用しない

パートナーシップについて

OpenAIでは、公式パートナーシップに関する具体的な文言が決められているため、公式パートナーでない場合には以下のような言葉を使ってはいけないようです。

  • 〜 collaborated with 〜(OpenAI、ChatGPTなど)

  • 〜 worked with 〜(OpenAI、ChatGPTなど)

  • 〜 partnered with 〜(OpenAI、ChatGPTなど)

一方で、以下のようにOpenAIやChatGPTを用いましたといったような表現は許容されるとのことです。

  • 〜 is building with 〜(OpenAI、ChatGPTなど)

  • 〜 was developed with GPT-4

OpenAIのモデルで生成したコンテンツについて

コンテンツ(テキストや画像)を公開する場合には、帰属についての言葉をつけることは求められていませんが、もしつけたい場合には以下のような言葉が推奨されています。

  • Written with ChatGPT

  • Caption written with ChatGPT

  • Created with DALL-E

  • Image created with DALL-E

一方で、以下のように責任をOpenAI側に投げてしまうような記載はNGとされているようです(WithではなくbyにしてしまうのはNGなようです)。

  • Written by ChatGPT

  • Caption written by ChatGPT

  • Created by DALL-E

  • Image Created by DALL-E

ChatGPTなどのOpenAIのサービスを用いて生成したコンテンツを利用・公開する際には、あくまでもそれを公開することの最終判断や責任は自分たちが持っているという認識のもと対応しましょう。

OpenAIの資産の利用のポイント

ロゴマークについて

ロゴマークは、使用したことを持って、OpenAI社のマーク使用条件に同意したとみなされるとのことですので、使用前には必ず条件を確認しておきましょう。

スペーシングとサイジングについて

ロゴの利用におけるスペースやサイズの設定については以下のようなポイントを遵守することが求められています(詳細はサイトを確認してください)。

  • ロゴのロックアップでは、周囲に十分なスペースを確保する

  • アバターは、ロゴマークとコンテナのサイズ比を116:180で使用することを推奨する

  • ロゴマークは、中央の六角形が上下に尖った向きになっていること

ロゴ使用時に避けるべきこと

ロゴの使用においては以下を避けることが求められています。

  • 以前のバージョンのロゴロックアップを使用しない

  • ロゴのロックアップを自分で作らない

  • ロゴマークと製品名やモデル名を対にしない

  • ロゴに手を加えないこと

  • カスタムカラーではなく、コントラストを最大限に生かしたブラック・ホワイトのバージョンを選択することがおすすめされている

  • 塗りつぶしパターンを使わない

プレスリリースについて

前述の通り、報道資料でOpenAI社について言及する際には、「OpenAIがAIの研究・開発企業であること」を明記することが求められています。

また、リリースなどがこれらの決まりを超える場合やこのガイドラインに質問がある場合は、OpenAIのパートナーコミュニケーションチームに連絡するようにとのことです(連絡先アドレスはサイトにて公表されています)。

マークの使用条件

ここでの「マーク」とは、OpenAI社の名称やロゴ、アイコン、デザイン要素など、OpenAI社の商品やサービスを識別するために使用するものが含まれています。
これらのマークの使用に関する許可は以下のルールで制限されています。

  • ブランドガイドラインで許可されたのみマークを使用できる

  • 付与される許可は、非独占的かつ非譲渡的なもの

  • OpenAI社はガイドラインを更新可能で、利用者は合理的な時間内に変更に従う必要がある

  • OpenAI社は、利用者のマーク使用を確認し必要に応じて変更を要求できる

  • いつでもマークの使用許可を終了させることができ、利用者は速やかに使用を停止する必要がある

おわりに

OpenAIが提供するサービスの利用にあたり利用規約など、サービスを利用する際に気をつけるべきことの確認は行なっていることもあるかもしれませんが、よりビジネスなどで活用していく場合には場合によってこのガイドラインのようなルールの遵守が必要な場合もあります。
もし提供するサービスでOpenAIの何らかの要素を含んだりする場合にはよく確認しておきましょう。

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